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トップリーグ太田治チェアマン
9月28日(火)、トップリーグチェアマンの太田治氏がオンラインで記者会見を行い、「ジャパンラグビートップリーグ2021」の大会方式とファーストステージの日程を発表した。
2021年はファーストステージ、セカンドステージ、プレーオフという3ステージ制で行われることになった。トップリーグ2021は、トップリーグ2020が2月23日(日)以降中止となったため、約11カ月ぶりの公式戦となる。ファーストステージでは、初開催となる中台運動公園陸上競技場(千葉県)を含む、15都府県27会場にて開催される。
1 ファーストステージでトップリーグの16チームを2カンファレンスに分けて、1回戦総当たりのリーグ戦を行う。2部リーグにあたる「ジャパンラグビートップチャレンジ2021」に参加する9チームも総当たりで8試合を行う
2 セカンドステージはトップリーグ16チームに「ジャパンラグビートップチャレンジリーグ2021」に参加した9チーム中の上位4チームも加わり、ファーストステージやトップチャレンジの成績に応じて計20チームを4プール(A、B、C、D)に分けて1回戦総当たりのプール戦を行う。セカンドステージは3月末から4月末の開催予定だという。
3 その後、5月に各プールの上位チームによるトーナメント形式のプレーオフを行い、年間の優勝チームを決定する。プレーオフ進出チーム数、試合時間および会場は決定次第発表される。
オリンピックが予定通り開催されることを見越して動いていたこと、日本代表の来年のテストマッチ期間が6月、7月になること、そして新リーグの開幕が2022年1月予定ということなどの背景を考慮し、17シーズン目、最後のトップリーグは2021年1月16日(土)~5月末というスケジュールとなった。
トップリーグだけでなくトップチャレンジチームもセカンドステージがから参加することになった理由を太田チェアマンは「2019-20シーズンはワールドカップイヤーといことで、トップチャレンジリーグとトップリーグの入替戦が開催できなかったこと、新リーグにつなげるという意味もあり、25チームが参加するフォーマットを関係各位で調整してこういう形になった」と説明した。
トップチャレンジの下位5チームは順位決定戦を行わず、シーズン終了となる。逆にトップチャレンジ上位4チームはトップリーグの優勝の可能性も出てきたというわけだ。
また、今シーズンのトップリーグでは1会場で2試合を行うケースはゼロとなった。「各チームの近郊、希望のスタジアム、ワールドカップが開催したスタジアムも踏まえて会場を選出しました。コロナの関係で密を避けようという観点で1会場1試合となった」(太田チェアマン)。
なお、新型コロナウイルス感染症対応を踏まえた、順位決定方法およびチケット販売の詳細については11月上旬に発表される予定だ。
トップリーグのファーストステージのカンファレンスは、一昨年の2018-2019シーズンの最終順位に基いて、1バンド2チームで構成される8つのバンドにチームを配分、抽選によって以下のレッドとホワイトの2つのカンファレンスに振り分けられた。
レッドカンファレンス
・サントリーサンゴリアス(2位)
・トヨタ自動車ヴェルブリッツ(4位)
・NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(5位)
・クボタスピアーズ(7位)
・Honda HEAT(9位)
・東芝ブレイブルーパス(11位)
・宗像サニックスブルース(13位)
・三菱重工相模原ダイナボアーズ(トップチャレンジ2位)
ホワイトカンファレンス
・神戸製鋼コベルコスティーラーズ(1位)
・ヤマハ発動機ジュビロ(3位)
・パナソニック ワイルドナイツ(6位)
・リコーブラックラムズ(8位)
・NECグリーンロケッツ(10位)
・キヤノンイーグルス(12位)
・日野レッドドルフィンズ(14位)
・NTTドコモレッドハリケーンズ(トップチャレンジ1位)
また、トップチャレンジリーグに参加する9チームは下記のようになった。なおトップチャレンジリーグもトップリーグのファーストステージ同様に1月16日(土)に開幕して、3月21日(日)まで行われる。
トップチャレンジリーグ2021参加チーム
・近鉄ライナーズ
・豊田自動織機シャトルズ
・コカ・コーラレッドスパークス
・釜石シーウェイブスRFC
・栗田工業ウォーターガッシュ
・マツダブルーズ―マーズ
・九州電力キューデンヴォルテクス
・清水建設ブルーシャークス
・中国電力レッドレグリオンズ
今大会は「His Story,HISTORY.」をコンセプトとして掲げて、ラグビーワールドカップ2019日本大会のレガシーを継承し、ラグビーが持つ力を最大限活用することで、新型コロナウイルス禍の日本全国に元気を届けていく。そして最後となるトップリーグを盛り上げて、2022年に開幕する新しいリーグの開幕へ繋げていくという。
開幕カード
◆1月16日(土)
(R)12:00 東芝 vs. NTTコミュニケーションズ 東京・秩父宮
(R)13:00 クボタ vs. 三菱重工相模原 東京・江戸川
(R)13:00 トヨタ自動車 vs. サントリー 愛知・豊田
(W)14:00 日野 vs. NTTドコモ 大阪・花園
(W)14:00 神戸製鋼 vs. ヤマハ発動機 兵庫・ノエスタ
◆1月17日(日)
(W)12:00 リコー vs. キヤノン 東京・駒沢
(R)13:00 Honda vs. 宗像サニックス 三重・鈴鹿
(W)14:00 パナソニック vs. NEC 埼玉・熊谷
※R…レッドカンファレンス、W…ホワイトカンファレンス
神戸製鋼の連覇なるか、パナソニック日本代表WTB(ウィング)福岡堅樹がラストイヤーで有終の美を飾れるか、ニュージーランド代表SO(スタンドオフ)ボーデン・バレットがサントリーの王座奪還に貢献できるかなど、みどころが多いトップリーグのラストイヤー。今から開幕が楽しみでならない。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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