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勝負の秋がやってきた。ケガ人が続出し、思うような結果が残せなかった昨年度からおよそ1年。残るメンバーは多くとも、別のチームに生まれ変わった帝京大学は再び、対抗戦の頂点へ駆け上がる。
今年のチームは4年生がカギになるだろう。特にWTB(ウイング)木村朋也(4年=伏見工)、SO(スタンドオフ)北村将大(4年=御所実)、CTB(センター)ニコラス・マクカラン(4年=ハミルトンボーイズ)、FB(フルバック)奥村翔(4年=伏見工)は2017年度、大学1年の時にグラウンドで優勝を経験したメンバーだ。
そして今年度の4年生はその大学選手権での優勝を知る最後の世代。この経験を次に繋げるためにも、そして3年ぶりの大学選手権優勝のためにも、対抗戦は優勝で締めくくり大学選手権につなげたい。
要となるSO北村
BK(バックス)には快足を飛ばし、次々と相手をステップでかわしてトライを量産するWTBの木村、最後尾からゲームを動かし、ロングキックも得意なFB奥村、トライへの嗅覚が鋭く、ギャップを突くのがうまいCTB(センター)尾崎泰雅(4年=伏見工)といったランナーが揃う。
また、SO北村、SH(スクラムハーフ)土永雷(4年=光泉)らハーフ団が中心にゲームを組み立て、攻撃の要となる。ほかにもCTBニコラスや、SO押川敦治(3年=京都成章)、高本幹也(2年=大阪桐蔭)らも驚異となるだろう。
FW(フォワード)にはフィールドプレーが得意なPR(プロップ)細木康太郎(3年=桐蔭学園)やラインアウトの要のLO(ロック)久保克斗(4年=国学院栃木)、稲垣啓太(パナソニック)の後輩、PR近藤息吹(4年=新潟工)はスクラムでの活躍が光る。
他にもFL(フランカー)リッチモンド・トンガタマ(3年=オタフフカレッジ)やFL上山黎哉(3年=大阪桐蔭)、NO8(ナンバーエイト)安田司(4年=常翔学園)など接点でのプレーが強い選手もいる。
1年生にも高校2年時に花園で優勝を果たしたHO(フッカー)江良颯(1年=大阪桐蔭)や、NO8奥井章仁(1年=大阪桐蔭)など心強いメンバーが入部した。
新主将の松本
そして今年度の主将には松本健留(4年=大阪桐蔭)が、公式戦の出場がわずか2試合と少ない中で選ばれた。異例の抜てきともいえるが、学生コーチなどを務めたリーダーシップで、チームを引っ張っていってくれること間違いない。
対抗戦の日程が例年に比べタイトになっている分、ケガは気をつけたいところだ。昨年度の大学選手権、39-43で敗れた流通経済大学戦では、当時主将の本郷泰司(NTTコミュニケーションズ)らをケガで欠き、スタメン15人中、12人が3年生以下での戦いとなった。
「力不足。まだまだ甘かった」と岩出雅之監督が語った奥底には今年度の期待が伺えた。さあ、いよいよ始まる対抗戦。甘さを断ち、強く激しく戦うその先に対抗戦の優勝は待っている。
文:太田和樹/写真:亀ヶ谷沙希(帝京スポーツ)
帝京スポーツ新聞部
1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports
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