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ラグビー コラム 2020年9月25日

タラナキがランファリーシールド防衛戦へ!NZ国内選手権「マイター10カップ」でオタゴと激突

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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タラナキvsオタゴ

タラナキ vs. オタゴ

ニュージーランド(NZ)で100年以上の歴史を持つ盾「ランファリーシールド」を勝ち取り、NZ北島東部のタラナキ地方はお祭り騒ぎに。パレードまで開催された。

9月11日開幕のNZ国内14チームによる州代表選手権「マイター10カップ」。

14チームが上位7チームの「プレミアシップ」、下位7チームの「チャンピオンシップ」という2つのディビジョンに分かれ、交流戦も行いながらレギュラーシーズンを争う。

今年はコロナ禍による変則シーズンにより、ニュージーランド代表“オールブラックス”の選手が多数参戦し、大いに盛り上がっている。

先週19日(土)の第2節では、ボーデン&ジョーディーのバレット兄弟を擁するタラナキが、強豪カンタベリーに1点差で勝利し、相手から「ランファリーシールド」を見事に奪った。

この盾は勝者のみが保持するスタイルで、100年以上にわたり争奪戦が繰り広げられている。いわば勝てば奪えるチャンピオンベルトであり、その保持・防衛は「優勝よりも価値がある」と云われるほどだ。

タラナキでは地元でパレードまで開催され、歓喜に沸いた。勝利に貢献したタラナキ出身のSOボーデン・バレットは試合翌週、9月23日に第一子女児が誕生したと公表しており、二重の喜びだったに違いない。

しかし「ランファリーシールド」という栄光を勝ち取れば、次に待ち受けるのは防衛戦だ。

【タナラキ】スターティングメンバー

【タナラキ】スターティングメンバー

開幕2連勝のタラナキは9月27日(日)、同じチャンピオンシップ(下位ディビジョン)に所属する1勝1敗のオタゴを地元で迎え撃つ。

盾の防衛戦として認められるのは、保有チームのホームゲームのみ。

今回は雄大なタラナキ山を眺める人口5千人に満たない町、イングルウッドの多目的競技場「TET スタジアム&イベントセンター」が防衛戦の舞台となる。地元民の期待の表れだろう、チケットはすべて売り切れたという。

本稿執筆時点で出場メンバーは未発表。

ただNZ代表は今週から国内のファカタネ(ベイ・オブ・プレンティー地方)でキャンプを行っており、タラナキはバレット兄弟、LOトゥポウ・ヴァアイの代表3選手は出場できない見込み。

ただタラナキは実力者ぞろいだ。

スーパーラグビーのNZ国内大会「アオテアロア」で大活躍だったジャッカルの名手、FLラクラン・ボーシェ。機動力に溢れるHOリッキー・リッチテリ。俊足のCTBショーン・ワイヌイ。

ただカンタベリー戦ではスタンドオフ、フルバックをバレット兄弟が務めており、ゲームメイク、キック戦術には工夫が必要かもしれない。

一方、ランファリーシールドの奪取を期して、NZ南島から乗り込むオタゴ。

今年のNZ代表はいないが、逆にチームの一体感を乱れることもないはずだ。

ただ代表経験者もおり、ハイランダーズでもお馴染みのHOリーアム・コルトマンといった実力者もいる。

バックスにはNZ代表キャップを持つ25歳のSOジョシュ・イオアネ、南アフリカ代表のチェスリン・コルビを彷彿とさせるポケットロケット、WTBジョナ・ナレキもいる。

タラナキが敗れれば、一度もランファリーシールドを防衛できなかった不名誉をこうむってしまう。

オールブラックスメンバーの不在は、逆にタラナキの闘争心をかき立てるはずだ。地元民で溢れるはずの競技場で、是が非でも勝ちたい。

プライドがぶつかりあうマイター10カップ「タラナキ×オタゴ」は、9月27日午前10:00から、J SPORTSオンデマンド限定でのLIVE配信だ。

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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