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ラグビー コラム 2020年8月27日

最下位のフォース、首位のブランビーズに一矢報いるか。スーパーラグビー2020オーストラリア

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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7月3日に開幕した、オーストラリアの5チームで行われる国内大会「スーパーラグビー2020オーストラリア」は今週の8月28日(金)29日(土)に第9節を迎える。28日はプレーオフ進出が決まり、首位に立つブランビーズと最下位のフォースの一戦が、ブランビーズのホームであるGIOスタジアムで行われる。

この試合では、新型コロナウィルス感染防止のための観客制限が緩和されて、当初1500人だったが、3000人まで入場が許されることとなった。

首位を走るブランビーズのスタメン

ブランビーズは、8月7日の第6節でレベルズに12-30と負けたのみで、ここまで5勝1敗で勝ち点23と首位に立っている。ダン・マッケラーHC(ヘッドコーチ)は、フォース戦に向けて、38-11で快勝した前節のワラターズ戦から、1名を変更するにとどまった。

SH(スクラムハーフ)は、若いライアン・ロナーガンから、オーストラリア代表キャップを持つジョー・パウエルを先発に復帰させ、フォース戦で先発デビューして気を吐く、22歳のSO(スタンドオフ)ベイリー・キュンツェルとハーフ団を組む。

FW(フォワード)を見るとPR(プロップ)はジェームズ・スリッパー、キャプテンのアラン・アラアラトアのワラビーズコンビ、HO(フッカー)はコーナル・マキナーニーでフロントローを形成する。

LO(ロック)はスコットランド出身のマレー・ダグラスと、豊田自動織機でもプレー経験があり、先日ブランビーズとの契約更新が決まったケイデン・ネヴィルが務める。

バックローはFL(フランカー)ウィル・ミラーとイングランドでプレー経験のあるラクラン・マキャフリー、NO8(ナンバーエイト)には、先週のワラターズ戦でのMOM(マンオブザマッチ)に輝いたワラビーズのピート・サムが入った。

BK(バックス)では、ワラビーズのテヴィタ・クリンドラニが負傷しているため、CTB(センター)には前節に引き続き、トンガ生まれでリーグラグビー出身のソロモネ・カタがアウトサイドCTBに入り、イラエ・シモネとコンビを組む。WTB(ウィング)には前節2トライを挙げたトム・ライトと、1トライのアンディ・ミュアヘッド、そしてFB(フルバック)にはトム・バンクスが入った。

リザーブには復帰したHOフォラウ・ファインガアに、PRスコット・シオ、FLロブ・ヴァレティニ、SHニック・ホワイトといったオーストラリア代表が控える。他にはSOリージャン・パシトア、CTBレン・イキタウといった若い選手がベンチからチャンスを伺う。

マッケラーHCは「失うもののないフォースは、すべてを我々にぶつけてくるだろうし、我々もそれを受けて立つ準備はできている」と力強く語り、「ホームにより多くのファンを迎えることができて非常に嬉しいし、感謝している」とファンの前で戦えることを喜んだ。今節も強力なFWを全面に押し出しつつ、チーム一丸となりトライを量産できるか。

初白星を目指すフォース

一方、対するフォースは、新型コロナウィルスの影響でホームが使えない影響は隠すことができず、前節のレッズ戦では5-57と大敗するなど、これまで6戦全敗で勝ち点2で最下位と、厳しい戦いが続いている。

FWは第1列が、PRにペク・カーワンとキーラン・ロングボトム、HOにアンドリュー・レディー、第2列は元ニュージーランド代表のジェレミー・スラッシュとオリー・アトキンスが引き続き先発する。第3列はFLファーガス・リー ワーナーと、ケイン・コテカがコンビを組み、ヘンリー・ストワーズはブリナード・スタンダーに替わってNO8に入った。

BKはキャプテンのSHイアン・プライヤーが、先発復帰したSOジョノ・ランスとハーフ団を構成する。東芝でもプレーする元オールブラックスCTBリチャード・カフイは控えに回り、サモア代表経験のあるヘンリー・タエフがカイル・ゴッドウィンとともに先発する。

WTBはパイロン・ラルストンからマルセル・ブラーシュに代わって、ブラッド・レーシーと両翼を担い、FBはジェイク・ストラチャンに代わり、ジャック・マクレガーが先発となった。

ベンチには出場すればスーパーラグビー50キャップとなるバックローのブリナード・スタンダー、CTBカフイ、ベテランSHニック・フリスビーら経験豊富な選手が入った。

ティム・サンプソンコーチは、「過去にも素晴らしい負け犬のストーリーがあった。土曜の朝に目覚めたら、私たちもその新しいストーリーが綴れることを願いましょう。その可能性はある」と強敵に対して一矢を報いることを誓った。まずはFWのセットプレーとディフェンスで奮闘し、クロスゲームに持っていきたいところだ。

両者は約1ヶ月前の7月25日に対戦し、ブランビーズが24-0と快勝している。ホームのブランビーズが今回もフォースを圧倒し、すでに進出が決まっているプレーオフに向けて首位の地位を固めていくのか。それとも捨身のフォースが金星を挙げるのか。


ブランビーズ vs. フォースはキャンベラのGIOスタジアムで行われ、8月28日(金)午後5:55より、J SPORTS 4で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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