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ラグビー コラム 2020年8月13日

最終節、102日ぶりのコロナ感染者で無観客試合に。ハイランダーズvs.ハリケーンズ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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6月13日(土)に開幕した「スーパーラグビー2020 アオテアロア」。今週末で最終戦となる第10節を迎える。先週、クルセイダーズの優勝が決まったが、ニュージーランドのライバル同士による順位争いも熾烈だ。

8月15日(土)にはハイランダーズvs.ハリケーンズ戦が、ハイランダーズのホーム、ダニーデンのフォーサイス・バー・スタジアムで行われる。

そんな中、国内で102日ぶりにオークランド(北島)で、新型コロナウィルスの感染者が出たことにより、最終節にも影響を及ぼすこととなった。この試合が行われる、南島オタゴ地方のダニーデンは100人以下の観客の入場が許可されるレベル2となったため、観客は入れずに開催される見通しだ。

ホームのハイランダーズは、開幕戦でチーフスに28-27と逆転勝利を収めたが、チーフス以外のチームから勝ち星を上げることができず、先週は優勝したクルセイダーズに善戦したが、後半突き放されて22-32と敗戦、2勝5敗で4位と厳しい大会となってしまった。

ホーム最終戦のメンバー

何としてもホームの最終戦を白星で飾りたいハイランダーズは、前節クルセイダーズ戦と同じ15人で臨む。

FW(フォワード)は、共同キャプテンの1人、HO(フッカー)のアッシュ・ディクソンが、古巣のハリケーンズ相手にスーパーラグビー100キャップの節目を飾り、PR(プロップ)エイデン・ジョンストン、シアテ・トコラヒと第1列を構成する。

LO(ロック)はパリパリ・パーキンソンとジャック・ウェットン、FL(フランカー)はニュージーランド代表キャップを持つシャノン・フリゼルとディロン・ハント、NO8(ナンバーエイト)はマリノ・ミカエレ トゥウが、引き続きスターターを務める。

BK(バックス)は、もう1人の共同キャプテンで、オールブラックスの中心選手SH(スクラムハーフ)アーロン・スミスが、150キャップを数えることとなり、ハイランダーズでは、来年から神戸製鋼に入団が決まった元ニュージーランド代表FB(フルバック)のベン・スミスの153キャップに次ぐ記録となる。

そのSHスミスとハーフ団を組むのは、今後、オールブラックスでの活躍が期待されるSO(スタンドオフ)ジョシュ・イオアネだ。WTB(ウィング)はともに22歳のチョナ・ナレキとジョシュ・マッケイの2人。

CTB(センター)はパテレシオ・トムキンソンとマイケル・コリンズがコンビを組み、FBは今年クルセイダーズから移籍してきたミッチェル・ハントが務める。リザーブも1名のみの変更で、FLトム・フローレンスが、スーパーラグビーデビューのチャンスをうかがう。

アーロン・メイジャーHC(ヘッドコーチ)は、「ファンの皆様には、今年も素晴らしいサポートをしていただき、感謝の言葉もありません。(試合は無観客かもしれないが)私たちの背中にはいつもファンがいるとチームは感じており、それが背中を押してくれるでしょう」と、まずファンへの感謝を口にした。

さらに、「土曜日に私たちの試合を見せる最後のチャンスがあります。キャプテンとチームが誇れるように、80分間全力を尽くします」と、最高のパフォーマンスを見せることを誓った。

一方、アウェイのハリケーンズは、開幕戦はブルーズに20-30、第2節はクルセイダーズに25-39と連敗したが、その後、第7節でクルセイダーズに34-32と競り勝つなど5連勝を果たし、現在は5勝2敗の3位。2位のブルーズとはわずか1ポイントの差で3位につけている。

6連勝でのフィニッシュを目指す

先週の先発から2名を変更。共同キャプテンの1人でオールブラックスのSH、TJ・ペレナラは夫人の出産のため欠場、昨年、サンウルブズでもプレーしたジェイミー・ブースが今大会初めて9番を背負う。

第1列は共同キャプテンの1人HOダン・コールズが先発し、イングランド・プレミアシップのワスプスに移籍した、PRジェフリー・トゥーマンガ アレンの記録を抜いて、ハリケーンズのFWとしては最多のスーパーラグビー119キャップの記録を樹立する。

そのコールズとフロントローを形成するのは、98キャップとなり今大会で引退する37歳の元宗像サニックスPRベン・メイと、オーストラリア出身のティレル・ロマックス。

LOはジェームズ・ブラックウェルとスコット・スクラフトンの2人、バックローはFLリード・プリンセプとデュプレシー・キリフィが入り、NO8には昨年のニュージーランド最優秀選手のアーディー・サヴェアが出場し、100キャップまであと1と迫る。

BKはSOジャクソン・ガーデン バショップがSHブースとハーフ団を組み、アウトサイドCTBに今大会初先発となるビリー・プロクターが、13番から12番にシフトしたピーター・ウマンガ ジェンセンとコンビを組む。

WTBはウェス・フーセンと前節CTBでプレーしたヴィンス・アソが入った。FBは、先週のプレイヤーズ・オブ・ウィークで次点となったオールブラックのジョーディー・バレットが引き続き先発する。

新たに新型コロナウィルスの感染者が出た中での遠征のため、ハリケーンズのジェイソン・ホランドHCは「(試合の開催については)決定に従うだけだ。ただ、政府とニュージーランドラグビー協会を信頼している。不安もあるかもしれないが、プレーしたくない選手は1人もいない」と語った。

さらに「この6~7カ月は自分たちがやること、全てに前向きでなければならず、機会があれば、できる限りの準備をしなければならないということを教えてくれた。我々は自分たちのベストを尽くすのみだ。ラストゲームを勝利で飾りたい気持ちは変わらない」とまっすぐに答えた。

攻守ともに上り調子のハリケーンズが勝利して、2位でフィニッシュとなるか。それとも、ホームのハイランダーズが意地を見せて3勝目を挙げるか。お互いに何としても勝利で締め括りたい最終戦は、8月15日(土)午後3:55からJ SPORTS 1で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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