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7月14日、埼玉・熊谷ラグビー場にてトップリーグ優勝4回のパナソニック ワイルドナイツと、埼玉県ラグビーフットボール協会の両者により「熊谷スポーツ文化公園内への施設建設について」の記者会見が行われた。
高校生の選抜大会、そして2019年のワールドカップの会場にもなったラグビーの「東の聖地の1つ」熊谷ラグビー場の北西に面した熊谷スポーツ文化公園。
その園内に天然芝のワイルドナイツの練習場や管理棟(ワイルドナイツのクラブハウスやトレーニングルーム、埼玉県ラグビー協会、カフェなど)、人工芝の屋内運動場、一般客も使用できる宿泊棟が、チーム、行政、地域の三者が協力し、新たに建設されることが発表された。
昨年3月、埼玉県、熊谷市、そしてパナソニック株式会社は、パナソニック ワイルドナイツが熊谷ラグビー場を本拠地として活動する協定を締結し、ラグビー活動や地域振興に協力して取り組んでいた。その流れの中で今回の決定もなされたという。
埼玉県から設置許可を得て、埼玉県ラグビー協会が借り入れし、練習場や管理棟、屋内運動場はパナソニック株式会社企業スポーツセンターに、宿泊棟、飲食店などはパナソニックホームズ不動産株式会社に35年の契約で賃貸されるという。
建設の総工費は約35億円。新施設は新しいリーグの始まる前、2021年8月上旬に完成予定で、パナソニックは練習場を群馬県太田市から埼玉県熊谷市に移転する。
管理棟と屋内運動場
埼玉県ラグビーフットボール協会の富岡清会長は「埼玉県、熊谷市、ワイルドナイツで実現に向けて協議を重ねてきました。昨年のラグビーワールドカップの街の賑わい、活気を単発ものとせず、レガシーとしてどう活かしていくかが共通の思いだった」。
「自治体、企業が連携して英断してくれた。(ワールドカップの)盛り上がりが、力強く後押ししてくれた」と話した。やはり、ワールドカップの経済波及効果、盛り上がりが今回の決定に影響を及ぼしたようだ。
東京三洋と三洋電機を経て、60年の歴史がある「野武士軍団」の愛称で知られるパナソニック ワイルドナイツ。群馬県の大泉町、太田市で練習を重ねてきたが、今回は県をまたいでの練習場、本拠地の移転を選択する形となった。
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