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写真:埼玉県ラグビー協会とワイルドナイツが共同会見、右端は坂手淳史主将
選手経験だけでなく監督経験もあり、ワイルドナイツの強化に大きく貢献してきた飯島均ゼネラルマネージャーは、ロビー・ディーンズ監督の「変化することのみが、唯一の不変である」という言葉を引き合いに出しつつ、こう話した。
「寂しい部分もあるが、リーダーは決断しないといけない。この(熊谷ラグビー場の)ような素晴らしい施設が近隣にあるので、(本拠地、練習場の移転は)正しい道であることと信じている」。
「チーム・地域・行政の垣根を越えた共創の架け橋となることが私たちの役割です。太田市、大泉町にはご理解をいただいて非常に嬉しい。さらに(日本ラグビー界の)覇者を目指していきたい」。
注目すべきは最大308名が泊まれる宿泊棟ができることだ。4階建てで、1階にはレストランやグッズ販売店が入り、2階には低額でのカプセル型の客室、3,4階には海外チームや代表チームにも対応する客室が設置される。
今後、選抜大会やトップリーグの試合で使用されることになろう。また、一般客も使用できるため、他の競技の大会や試合が熊谷スポーツ文化公園内で開催されるときにも使われることになるだろう。
練習場は、ワイルドナイツが使用していない時間は、地元の高校生やスクール、アルカス熊谷(女子7人制ラグビーチーム)なども練習することになりそうだ。
また、パナソニックのクラブハウスには現在の3~4倍のウェイトルームができる予定であり、グラウンド横には人工芝が敷かれた屋内運動場ができる。屋内運動場の高さは8mでラインアウトの練習を想定したものだ。
屋内運動場の内部イメージ
新しい練習場のイメージ図を「今日初めて見た」という2019年ラグビー日本代表メンバーだったキャプテンHO(フッカー)坂手淳史は「凄いなという感じです。これまでのグラウンドにも強い思い入れがあり、たくさん成長させてもらいました」。
「屋内運動場とウェイト場が新たにでき、ラグビーの強化に直結できる点で、もっと強化できスキルが上げられる。太田、大泉、そして今回、練習場の移設が決まった熊谷、日本全国のワイルドナイツファンと一緒に盛り上げていきたい」と歓迎した。
トップリーグは2022年から新しいリーグが始まることが決まっている。新拠点を構えることになったパナソニック ワイルドナイツが行政の協力を仰ぎながら、地域密着したクラブとして強化を図りつつ、熊谷の地でさらなる飛躍を遂げるはずだ。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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