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大一番に胸が躍る。ともに開幕3連勝。無敗同士の両雄がついに激突する。
ニュージーランド(NZ)国内版スーパーラグビー「アオテアロア」は7月11日(土)、クルセイダーズが本拠地クライストチャーチにブルーズを迎え、第5節を戦う。
クルセイダーズはスーパーラグビー3連覇中の王者だが、最大級の警戒で大一番に臨む。ケガのスコット・バレット主将に代わりリーダーシップを取るHOコーディー・テイラーが言う。
「我々は地獄の戦いへ向けて準備しています。ブルーズはとても良いラグビーをしている。ホームゲームですが、彼らを倒すことは難しい仕事になります」
データは王者の圧倒的有利を示している。
クルセイダーズはホームゲームに強く、本拠地では2016年から35戦無敗(34勝1分)。またブルーズに対しては11連勝中で、最後の敗戦は2014年までさかのぼる。
ブルーズは、ホームで35戦無敗の3連覇王者から、6年ぶりの勝利を奪わなければならないのだ。
ただ、今のブルーズならもしかしたら――。そんな期待を抱かせる勢いがブルーズにはある。
過去9シーズンにわたりプレーオフから遠ざかり、NZカンファレンスでは最下位が定位置。クルセイダーズが優等生なら、近年のブルーズは劣等生だった。
しかし2年目のレオン・マクドナルドHC(ヘッドコーチ)のもと、オークランドの古豪は復活した。
中止前の2020年シーズンでは5勝2敗。コロナ禍を克服して開催中の「アオテアロア」では開幕節からハリケーンズ(30-20)、チーフス(24-12)、ハイランダーズ(27-24)と3連勝。
2018年の大怪我を克服したSOオテレ・ブラックは好調で、新加入のNZ代表FBボーデン・バレットは、驚異的な安定感でチームを前進させる。
若手も躍動している。21歳のNO8ホーキンス・ソトゥトゥに対しては、3か国が代表招集を狙っているとの現地報道も。ニュージーランド代表、ルーツであるフィジー代表、そしてイングランド代表(エディー・ジョーンズHC)だ。
迎えるクルセイダーズ戦では、先発15人に2つの変更があったが、上記3選手は揃ってスターターを飾る。
前戦からの変更はスクラムハーフとセンターだ。9番はサム・ノックから、ハリケーンズより今季移籍のフィンレー・クリスティーになった。
もうひとつの変更が要注目。ペネトレーター型のTJファイアネに代わり、スタンドオフ経験の豊富なハリー・プラマーが12番を託された。
FW8人に変更はない。注目のNO8ソトゥトゥ、FLアキラ・イオアネ、主将のLOパトリック・トゥイプロトゥ。
成功率100%のスクラムを支える第1列は、PRアレックス・ホッジマン、HOジェームズ・パーソンズ、PRオファ・トゥウンガファシだ。
迎え撃つクルセイダーズ。
開幕戦からハリケーンズ(39-25)、チーフス(18-13)、ハイランダーズ(40-20)と3連勝。有力候補だったオールブラックス(NZ代表)のHCの座はイアン・フォスターに奪われたが、4年目のスコット・ロバートソンHCの名声は高まるばかりだ。
そんな名将は、ハイランダーズ戦から先発メンバーを4人変更(FW1人、BK3人)。
6番がシオネ・ハヴィリから元チーフスのFLトム・サンダースとなり、バックスでは9番がミッチェル・ドラモンドからブリン・ホールに。
そして両ウイングには頼もしい2019年W杯メンバーが入った。ジョージ・ブリッジとセヴ・リースだ。
注目点はブレイク中の22歳、ウィル・ジョーダンがリザーブスタートになったこと。
188センチの快足ランナーは、ここまで個人スタッツでリーグ1位を総ナメ。トライ数(4)、クリーンブレイク数(9)、ディフェンス突破回数(22)、キャリーメーター数(336)で単独トップだった。
この決断について、ロバートソンHCは「難しい決断でした」と語った。
「長い時間をかけて議論し、オールブラックスのウイング2人(ブリッジ、リ-ス)とバイス・キャプテン(デイヴィット・ハヴィリ)を先発させることにしました。ただ、彼はベンチから多くのものをもたらしてくれるでしょう」
ロバートソンHCの采配はどう出るか。ジョーダンの途中出場は要注目だ。
クルセイダーズの先発では変わらぬ主力として、その他の2019年W杯のオールブラックも健在だ。
フォワードではPRジョー・ムーディー、HOテイラー、LOサム・ホワイトロック。バックスではSOリッチー・モウンガ、CTBジャック・グッドヒューだ。
ともに成功率100%のスクラム戦にも注目したい。見どころは満載だ。
無敗同士の大一番となった「クルセイダーズ×ブルーズ」。7月11日(土)の 午後3:55からJ SPORTS 1で生放送、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。
土曜日の昼下がりは、ラグビー王国の最高峰の闘いに酔いしれたい。
文:多羅正崇
多羅 正崇
1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある
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