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【ハイライト動画あり】イーデンパークの激戦、ブルーズがハイランダーズとの全勝対決に勝利。スーパーラグビー2020 アオテアロア
ラグビーレポート by 斉藤 健仁スーパーラグビーが戻ってきてはや3週目。ニュージーランドカンファレンスの5チームが参加して行われている「スーパーラグビー2020 アオテアロア」は第3節。
6月27日(土)には、現在連勝で首位に立つブルーズが、開幕戦に勝利し、1勝0敗のハイランダーズをホーム、オークランドのイーデンパークで迎え撃った。
ブルーズは開幕戦のホームでハリケーンズに30-20と勝利、第2節も24-12と9年ぶりにアウェイでチーフスを下して連勝。今節もホームで白星を重ねて首位をキープしたいところ。
勢いを継続させたいブルーズのレオン・マクドナルドHC(ヘッドコーチ)は、先週のチーフス戦と同じ15人を先発メンバーに選出した。
また、控えメンバーもイングランド代表キャップを持つCTB(センター)ジョー・マーチャントのみの変更となった。マーチャントはこの試合を最後にブルーズから離れて、イングランド・プレミアシップのハリクインズに復帰する。
マクドナルドHCは、「チーム全員がハードなトレーニングをしていますし、今の先発メンバーは毎回のトレーニングで試されている。この23人のグループは自分達の仕事を続けています。
自分たちのやりたいスタイルに合った形で成長していて、新しいルールにも積極的に対応しているので、よりエキサイティングで動きのあるゲームになる」と意気込んだ。
一方のハイランダーズは、開幕戦で終了間際のドロップゴールで逆転し、27-26とチーフスに競り勝った。先週はBYE(休みの週)で、この試合が2戦目となった。
アーロン・メイジャーHCは初戦のチーフス戦から、FB(フルバック)1名の変更にとどめた。セブンズのニュージーランド代表ヴィリモニ・コロイから、やはりセブンズで活躍してきたスコット・グレゴリーを先発に起用した。
両チームは、6月19日に職務中に射殺されたブルーズサポーターでもあり、開幕戦を観戦した地元オークランドのマシュー・ハント巡査を追悼し、試合前に1分間の黙祷が捧げた。そして、試合は2万7000人を集めたイーデンパークでキックオフされた。
ホームのブルーズはSO(スタンドオフ)オテレ・ブラックと、FBボーデン・バレットのキックでゲームを組み立てる。
前半6分、ラインアウトからFW(フォワード)とBK(バックス)一体となってボールを前に運び、最後はオールブラックスの父を持つ新星・WTB(ウィング)ケレリブ・クラークがトライ。ゴールも決まってブルーズが7-0とする。
ハイランダーズもすぐに反撃する。好調のモールを軸に組み立てて、11分、ゴール前のラックから最後はキャプテンのHO(フッカー)アッシュ・ディクソンが力強くトライ。SOミッチェル・ハントのゴールも成功し7-7と追いつく。
直後の13分、相手の反則からにはブルーズがPG(ペナルティゴール)で3点を追加し、10-7とリードするが、21分、今度はハイランダーズがPGを決め、10-10と再び同点とする。
23分、FBバレットがキックし敵陣を奥に攻め込むと、相手FBグレゴリーのキックをNO8(ナンバーエイト)ホスキンス・ソトゥトゥがチャージ。最後はFL(フランカー)ダルトン・パパリイがトライ。SOブラックのゴールも決まり、再びブルーズが17-10と突き放す。
さらに28分、攻撃の手を緩めないブルーズは自陣のキックカウンターから、WTBクラークが大きくゲインし、内側をフォローしたCTB(センター)リーコ・イオアネがトライを挙げて22-10とリード。前半はブルーズがリードして折り返す。
後半、先に点を取ったのはアウェイのハイランダーズだった。後半5分、NO8マリノ・ミカエレ トゥウが大きくゲインし、最後はSOハントが縦に切れ込みトライ、自身でコンバージョンゴールも決め、22-17と5点差に追い挙げる。
さらに13分、ブルーズのCTBイオアネがチャンスを妨害したとしてシンビン(10分間の一時的退場)となる。
ハイランダーズはこのチャンスを見逃さず、ラックからオールブラックスのFLシャノン・フリゼルが、PR(プロップ)エイデン・ジョンストンのサポートもあり、左中間にトライ。SOハントのゴールで、ハイランダーズが24-22とし逆転。この試合初めてリードする。
しかし18分、数的不利だったブルーズは相手の反則からゴール前に攻め込み、モールを形成して、最後はFLパパリイが右隅に2トライ目を挙げて、27-24と逆転に成功する。
37分、ハイランダーズはDG(ドロップゴール)のチャンスがあったものの、SOハントが決めることができず、結局、ブルーズが粘り強いディフェンスを見せて、そのまま27-24でノーサイド。ブルーズが見事に3連勝を飾り、首位をキープすることに成功した。
スーパーラグビー2020 アオテアロア
第3節 ブルーズ vs. ハイランダーズ ハイライト
ブルーズのレオン・マクドナルドHCは「ハイランダーズは本当に勇猛で、タフで、何でもやってきた。しかし、我々が勝った。それがこの戦いがいかに激しかったかを浮き彫りにしている。
観客にはエキサイティングだったかもしれないが、我々の心拍数のためには良くない試合だった」と試合を振り返った。続いて指揮官は「来週は休みなので、クルセイダーズをじっくり分析し、リスタートの機会を与えてくれる」と次の昨年の王者との対戦を見据えた。
喪章を巻いていたWTBクラークは当日朝に祖父の訃報に触れて、キックオフ直前に涙を見せていた。「とても辛くて、試合に出ていいか迷った。だが、自分がプレーすることが祖父の望んでいることだと思ったし、この勝利をおじいちゃんに捧げたい」と気丈に語った。
一方、開幕戦とは逆に接戦を落としてしまったハイランダーズのメイジャーHCは「ブルーズはハイボールでくることを予想していたので、FBグレゴリーを起用したが、少しばかり彼にとっては気の毒な試合になってしまった。
ただ、若い成長中の選手にとってはいいパフォーマンスができない時もある。こういう日もあるということだ。次のクルセイダーズ戦にはジョシュ・イオアネも戻ってくる」と前向きに語った。
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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