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ラグビー コラム 2020年5月30日

サンウルブズ、ライブトレーニングの最終回を迎える

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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「心と体を鍛えて生活にエナジーを」をコンセプトに、自粛期間の始まった4月の第2週からスタートしたヒト・コミュニケーションズサンウルブズの世界同時ライブトレーニングである「SUNNIES ENERGY CHALLENGE」。

その最終回となる8回目が、5月30日(土)にJ SPORTS オンデマンドなどでライブ配信された。

最終回では、5月よりサンウルブズのメンバーが4チームに分かれて行われていたチーム対抗戦によるスキルチャレンジと、サンウルブズ選手代表と一般参加者代表者がフィジカルバトルで対決する「SUNWOLVES PHYSICAL CHAMPIONSHIP」が行われた。

今回、選手はもちろんのこと、サンウルブズのコーチである沢木敬介コーチングコーディネーター、ネイサン・グレイテクニカルディレクター、スペシャルゲストとしてサンウルブズのアンバサダー&元日本代表キャプテンだった廣瀬俊朗さんらも参加した。

サンウルブズの選手たちの4チームはそれぞれ「YUKON」(ユーコン)、「GRAY」(グレイ)、「ARCTIC」(アークティック)、「EURASIAN」(ユーラシアン)。

先週までの段階で、「GRAY」が29ポイントでリードしており、2位に18ポイントの「EURASIAN」、3位に「YUKON」、4位に「ARCTIC」と続いていた。

スキルチャレンジの最終回はキック的当て。ラグビーボールやトイレットペーパーを10m離れたゴミ箱などに入るという内容だった。

SO(スタンドオフ)ガース・エイプリル(YUKON)、FB(フルバック)竹田宜純(GRAY)、WTB(ウィング)ジェームス・ダーガウィル(ARCTIC)というキックのうまい選手が2本とも外すなかで、EURASIANのWTBタウタラタシ・タシが見事に2本とも決めた。「チームのために2ポイント取れて嬉しいです!」(タシ)。

さらに続いて、最終種目となった「SUNWOLVES PHYSICAL CHAMPIONSHIP」が行われた。

サンウルブズ選手代表と一般参加者代表(一般、中高生、女性)の4名が4チームに分かれてセミファイナル(チーム戦)を行って、その成績を基づいて各カテゴリーのトップ選手で、個人戦のファイナルを開催し、フィジカルバトルの王者を決定するというものだった。

まず、「AMRAP Level.2」という5種目×8回(左右各4回)を制限時間5分間で、何回できるかチャンレンジした。5種目とは下記の通り。

1 プッシュアップ・ショルダータップ:顎で床をタッチし、床をプッシュしたら手で対角の肩をタッチする。

2 モンキー・スクワット:両手5本指で床をタッチし(深くしゃがむ)、頭の上で手を叩く(股関節を伸ばしきる)。

3 ダイアゴナルクランチ:両手は頭後ろにセット。1回ずつ、両手と両かかとで床をタッチし、肘で対角の膝をタッチする。

4 ダイアゴナルキャット:1回ずつ、お尻で床をタッチし、お尻が膝よりも高くなるようにお尻を持ち上げる。

5 パンケーキ・バーピー:胸→背中→胸の順に床をタッチし、素早く立ち上がって頭の上で手を叩く

サンウルブズの代表は、YUKONはCTB(センター)ジョーダン・ジャクソン ホープ、GRAYはFL(フランカー)ジャスティン・ダウニー、ARCTICは「トレーニング隊長」であるSO小倉順平、YURASIANはSH木村貴大の4人。

一般参加には、リオデジャネイロ五輪の女子セブンズ日本代表の小出深冬選手(アルカス熊谷)、東京大学ラグビー部、花園常連の日本航空石川や東京高校の高校生なども参加していた。

サンウルブズ、一般、中高生、女性の各グループでそれぞれのトップは、サンウルブズがSH(スクラムハーフ)木村、一般は40代の「リバイブ」さん、中高生は「しゅんすけ」さん、女性はレフリーをしているという「つぶらさん」がそれぞれ優勝した。

最後は各部門の優勝した4人により、1分間のパンケーキ・バーピーで優勝決定戦が行われ、木村としゅんすけさんが同回数で並んだものの、高校生のしゅんすけさんが優勝した。

各部門の優勝者にはサンウルブズのジャージー、さらに優勝者にはボールも送られた。

今回のポイントが加算されて、チーム別の優勝は9ポイント差を見事に逆転してYURASIANが34ポイントで優勝。2位には惜しくも33ポイントでGRAY、3位は21ポイントでYUKON、4位は20ポイントでARCTICとなった。

WTBタシ選手のキックや女性部門でトップになったつぶらさんの奮闘が光ったというわけだ。

写真:最後は選手全員による一本締め

最後にはファンから選手への質問コーナーもあった。スタジアムの「AWOOO」(アウー)の声援は届いていますか?という質問に対して小倉選手は「とても届いています。スクラムのときに響いています」。

「多国籍なチームでいろんな国の人々が応援してくれるのがサンウルブズ」と言えば、FL(フランカー)布巻峻介は「数シーズンプレーさせてもらいましたが、いつも元気をもらいました」と答えた。

共同キャプテンのひとりCTB(センター)森谷圭介は、キャプテンを任された感想を「みんなすごくリーダーシップがあり、誰かに頼ってというチームではなかったので、そこまで大変だったという印象はありません」と話した。

2ヶ月にわたり「SUNNIES ENERGY CHALLENGE」を開催してきて、FL布巻は「ファンの一緒とできるとは想像できなかったですが、ファンとコネクトできて良かった!」。

そして、SH木村は「楽しくて1週間、この日を待っていました。みんなの顔を見ることができて嬉しかった」と笑顔で話した。

そして最後は「トレーニング隊長」だったSO小倉が「今までたくさんの人に参加していただき、ありがとうございました。これからどうなるかわからない中、みんなでいい準備して、次に会えるときまで頑張りましょう」という言葉と、選手全員による一本締めで終了となった。

新型コロナウィルスの影響で、今シーズンのスーパーラグビーが中断となったサンウルブズ。

外出自粛期間の中でもオンラインでチームメイトやファンと一緒にトレーニングをすることで、ファンに元気を与えるとともに、逆にサンウルブズの選手にとってもファンから元気やパワーをもらう絶好の機会になったようだ。

なお、サンウルブズのドキュメンタリー番組が7月12日(日)午後10時から、J SPORTSで放送される。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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