人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2020年4月17日

リーチ マイケル、現在の生活とコロナ禍で求められる『ONE TEAM』について語る

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
  • Line

4月17日、2019年ラグビーワールドカップでキャプテンとして日本代表を引っ張り、初のベスト8に大きく貢献したFL(フランカー)リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス)がWeb取材に対応した。

まず、新型コロナウィルスの拡大の影響でトップリーグや日本選手権が中止になった現在の心境についてリーチは、「ワールドカップが終わって、トップリーグも日本ラグビー自体も盛り上がっている中で、コロナの影響でラグビーできなくて選手だけでなく、ファンも残念がっていると思います」。

「選手としても東芝でプレーして今季、(チームの)調子よくて、ここから優勝に向けていい準備できたが、コロナの影響で中止になってすごく残念です。けれど命が一番大事なので、(コロナが)感染拡大しないように正しい判断をしたと思います」と話した。

2011年のワールドカップに初出場したリーチは10年以上、トップレベルでラグビーを続けてきた。家族との時間をなかなか取ることができなかったため、リーチは「こんなに家にいて、家族も娘も喜んでいる」。

「娘と工作を一緒に作ったり、ワークブックをやったり、買った本を読んだりと、今までできなかったことをやっています。ラグビーができなくてというストレスはそこまでないです」と笑顔を見せた。

もちろん、プロラグビー選手としてトレーニングを続けている。チームのクラブハウスは使うことができないため、オークションで買った45kgのダンベルで上半身を鍛えたり、娘さんと一緒に縄跳びもしたりしている。

また、日本代表のジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)ともコンタクトを取っており、6~7月、そして秋のテストマッチが開催されるかどうかはまだわからないが、日本代表のストレングス&コンディショニングコーチからメニューを渡されているとのこと。

「今、チームとして練習できないが、自分でできるトレーニングをできるだけやるようにしている」。

日本代表選手の中にはSNSでトレーニング画像を公開したり、リーチ自身もHO(フッカー)堀江翔太(パナソニック)のインスタライブに登場したりしたことがあった。

リーチは「あまり前に出たくないが(苦笑)、堀江さんとのインスタライブはいろんな人が喜んで見ていたから、そういうのをやった方がいいのかなと思います。ファンの方が楽しめることは大事。それは1つのアイデアかなと思います」と話した。

リーチは今でも2019年ワールドカップ日本代表のリーダー陣とのLINEグループでコミュニケーションを取るときもあり、近々、Web会議ツールで、リーダーミーディングの予定もあるという。

新型コロナウィルスの影響が拡大する中で、「どういった行動を取ることが大事か?」という質問に対して、リーチは「常に自分の行動を見直すことが必要かなと思います。1週間、1日レビューする。考えて行動するのが一番重要」。

「慣れてきて、ニュースも見ないようになってきて、そういった頃に油断するのが危ない。毎日、毎日自分の行動をお見直して正しい行動することが大事。僕も毎日見直しています」と答えた。

また昨今、『ONE TEAM』(ワンチーム)という言葉がよく使われているが、昨年のワールドカップでONE TEAMを実践してベスト8に進出した日本代表のキャプテンとして、リーチは「ONE TEAMで大事なことは、1人ひとりが責任もって行動する、トップの人が言ったことに従う。それをすれば1つのチーム、OneTeamになる」。

「安倍総理も言ったことがあるし、小池知事も東京で週末外出禁止のときに言ったりしていたが、1人ひとりが行動すれば感染拡大防げるし、OneTeamとして行動できる」と説明した。

最後にファンやラグビーができない子どもたちや、学生に向けてメッセージを聞かれて、リーチはこう答えた。

「ライブの試合は見られないが、Youtubeで過去の試合を見るとすごく面白い。日本代表選手の若いときの映像や昔の選手がどれだけすごかったか見るのは楽しい」。

「(ラグビーをしている)学生や子どもたちには、チームとして練習できないが、Youtubeですごい選手のプレーを見て想像したり、家で自主トレーニングしたりして、次のシーズンに向けて準備することを、この時間をうまく使ってやるのが大事だと思います」。

6月、7月の日本代表のテストマッチ開催は世界的に見ても、日本的にみても難しいだろう。

リーチは「今の期間我慢して、来季に向けていい準備ができるように」と、家でのトレーニングや家族サービスなど、今、できることに集中して次のシーズンに備えている。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ