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ラグビー コラム 2020年4月3日

スーパーラグビー2013はチーフスが連覇 リーアム・メッサム、ロビー・ロビンソンら 後のトップリーガーが大活躍

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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スーパーラグビーの25年の歴史を振り返ると、1998年から2008年の11シーズンで7度優勝したクルセイダーズ(NZ)の強さが際立っている。しかし、2012年、2013年は長らくクルセイダーズに後れを取っていたチーフスが連覇した。2012年、就任一年目で優勝を果たしたデイヴ・レニー監督2年目のシーズン。しかも、アシスタントコーチは神戸製鋼コベルコスティーラーズのレベルを引き上げ、トップリーグ優勝に導いたウェイン・スミス。オールブラックスのSHタウェラ・カーバロー、SOアーロン・クルーデンが攻撃的なゲームリードを見せる。

J SPORTSが、4月5、6日に放送する「スーパーラグビー プレーオフ10年大放出!」は、チーフスが快進撃を続けた2012、2013年の準決勝、決勝だ。

写真:2012年準決勝のチーフス対クルセイダーズ

2012年準決勝のチーフス対クルセイダーズは、クルーデンとダン・カーター(2018~神戸製鋼コベルコスティーラーズ)のオールブラックスSO対決など見どころ満載だが、もう一つの準決勝も面白い。ストーマーズとシャークスの南アフリカ対決は凄まじい肉弾戦。100㎏超級のコンタクトは腹に響くような迫力だ。ストーマーズのLOは身長208㎝のアンドリース・ベッカー(2013~神戸製鋼)、WTBはスーパースターのブライアン・ハバナに、現在はトヨタ自動車ヴェルブリッツにいるジオ・アプロン。対するシャークスには、NO8ライアン・カンコウスキー(2012~豊田自動織機シャトルズ、2017~NTTドコモレッドハリケーンズ)CTBはJP・ピーターセン(2013~パナソニックワイルドナイツ)。シャークスのSOフレデリック・ミシャラクの足技が冴える。

2013年は、田中史朗(ハイランダーズ)、堀江翔太(レベルズ)がデビューした「スーパーラグビー日本人元年」。日本のラグビーファンにとって、より身近に感じるようになったスーパーラグビーでチーフスはNZカンファレンスを1位通過。準決勝ではライバルのクルセイダーズを20-19という僅差で下す。1点差に追いつくPGを決めるのはダン・カーターだ。もう一つの準決勝は、オーストラリアカンファレンス1位のブランビーズが南アフリカカンファレンス1位のブルズを劇的に破る。

決勝戦はチーフスとブランビーズという顔合わせ。チーフスは前年優勝に貢献したソニー・ビル・ウィリアムズが退団したが、後のアイルランド代表CTBバンディー・アキ、東芝ブレイブルーパス入りするリチャード・カフイ、アンドリュー・ホーレルらが活躍してその穴を埋めた。決勝戦は、LOブロディ・レタリック(2019~神戸製鋼)、FLリーアム・メッサム(2015~東芝)、FBロビー・ロビンソン(2015~トヨタ自動車、2017~リコーブラックラムズ)が活躍。ブランビーズにも、ジョージ・スミス(2011~サントリーサンゴリアス)ほか日本に馴染みの選手がいる。現在、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのクリスチャン・リアリーファノはインターセプトからトライ。存在感を示す。

チーフスがリードされながら追い上げる展開は、結果を知っていても手に汗握る。当時のラグビーマガジン(2013年10月号)にチーフスの強さを表すコメントがある。「指導者のことが尊敬できれば、選手はその人のためになんでもするんだよ」。観客の熱狂とともに、結束力あるチーフスの連覇を楽しんでもらいたい。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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