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1月31日(金)に始まったスーパーラグビーも今週末でレギュラーシーズンの3分の1にあたる第6節を迎える。
3月7日(土)は開幕から未だ勝ち星がなく、南アフリカカンファレンスでも全体でも最下位のブルズが、ニュージーランドカンファレンス最下位で、全体13位のハイランダーズをホーム、プレトリアのロフタス・ヴァースフィールドで迎える。
スーパーラグビーで優勝3回を誇るブルズだが、ここ数年はなかなか低迷から脱することができていない。
今シーズンは南アフリカ代表のワールドカップ優勝に導いたNO8(ナンバーエイト)ドゥウェイン・フェルミューレン、SO(スタンドオフ)ハンドレ・ポラードなど、主力6人が抜けてしまった影響は否めない。
今シーズンは開幕戦で南アフリカのライバル、シャークスに15-23で敗戦して以来、ここまで4連敗。勝ち点1と苦しい戦いが続いている。
この状況を打破するため、ポート・ヒューマンHC(ヘッドコーチ)は、前節のハグアレス戦から先発を4人変更。そのうち、NO8(ナンバーエイト)ムラ―・アイス、LO(ロック)にイアン・クロエンワルドはスーパーラグビーデビューとなる。
21歳のアイスは、昨年の南アフリカラグビーU21チャンピオンシップ決勝で活躍し、今年からトップチームに昇格した。
一方、28歳のクロエンワルドは、南アフリカの国内リーグでプレーした後、イタリアのヴェローナを経て、今シーズンからブルズに加わり、21歳のLOルアン・ノーキアとコンビを組む。
その他にFW(フォワード)は、PR(プロップ)にキャプテンの南アフリカ代表トレヴァー・ニャカネとスプリングボクスのキャップを持つリゾ・ゴボカ、HO(フッカー)にグロスターでもプレーしたヤコ・ヴィサヒ。
FL(フランカー)は新加入の元スコッドランド代表ジョシュ・ストラウスと、南アフリカ代表3キャップのマルコ・ファンステーデンがハグアレス戦に引き続き先発する。
BK(バックス)は1名のみ変更。ベテランの元スプリングボクスのSO(スタンドオフ)モルネ・ステインが控えに回り、ポラードの後継者として期待されている22歳のマニー・リボックが初めての先発。22歳のSH(スクラムハーフ)エンブロズ・パピエーとハーフ団を形成する。
CTB(センター)はジョニー・コッツァとトンガ代表のナフィ・トゥイタバキ、WTB(ウィング)にはセブンズのスター、ロスコ・スペックマンと、昨シーズンのチームトライ王コーナル・ヘンドリックス、FB(フルバック)は南アフリカ代表のウォリック・ヘラントが前節同様、先発する。
ヒューマンHCは、「今週は少し違うことをしなければならない。第6節に入っているが、まだ勝ち星がない。難しい選択をしなければならず、選手たちと私は何をすべきかを理解し、その責任を受け入れるつもりだ」。
「私たちは背水の陣を敷いており、ロフタスのサポーターの誇りと信頼を取り戻すために、そのプレッシャーに対処する必要があることは間違いない」と初勝利に向けての覚悟を語った。
一方、コーチ陣にマーク・ハメット、トニー・ブラウンがいて、日本代表と関わりの深いハイランダーズ、昨シーズンはベスト8にかろうじて進出したが、今シーズンは開幕スタートに失敗してしまった。
ホームでの開幕戦でシャークスに20-42と完敗。続くアウェイでのブランビーズ戦は23-22と競り勝ったものの、クルセイダーズに13-33、レベルズに22-28と連敗。1勝3敗の総勝ち点5と、好調なニュージーランド勢の中で、唯一黒星が先行している。
今年からキャプテンを務めるFL(フランカー)のジェームズ・レンティースが、先週のレベルズ戦で足首を負傷し、今シーズンのプレーが絶望的となった。
そのため、HO(フッカー)アッシュ・ディクソンと、オールブラックスのSHアーロン・スミスの2人のバイスキャプテンがチームを引っ張っていくことになる。
FWは前節から5人を変更。FLレンティースにかわって、ディロン・ハントが先発し、休養明けのニュージーランド代表のシャノン・フリゼルとコンビを組む。
第1列はやはりオールブラックス経験のあるHOリアム・コルトマンが先発に復帰、PRはシアテ・トコラヒとエイデン・ジョンストンが先発し、ダニエル・レイナート ブラウンはリザーブに回った。
LOにはジェシー・パレテとマナアキ・セルビーリケット、NO8(ナンバーエイト)は22歳のマリノ・ミカエレ トゥウが入った。
BKは1名のみの変更で、CTBの21歳ナニ・プニヴァイがスーパーラグビーデビューとなり、ジョシュ・イオアネとコンビを組む。
クルセイダーズから移籍したSOミッチェル・ハントがスーパーラグビー50キャップの節目を迎え、SHスミスとハーフ団を構成。WTBはチョナ・ナレキとジョシュ・マッケイ、FBはマイケル・コリンズが務める。
アーロン・メイジャーHCは、「ラインアウトを武器にしてプレッシャーをかけたり攻撃したりすることはあったが、なかなか得点まで持って行くことができなかった。ブラウニー(ブラウン)とハマー(ハメット)が、ゲームのその部分で懸命に取り組んでいるので、うまくいけば、かなり効果的になるだろう」と話した。
両者は昨シーズン、4月の対戦ではハイランダーズが29-28で勝ち、6月は24-24の引き分けという結果であり、今シーズンも接戦が予想される。
FW戦でプレッシャーをかけて優位に進めたいブルズと、ディフェンスで粘ってアンストラクチャーからトライを挙げたいハイランダーズ。両チームのカラーが出る戦いとなるだろう。
プレーオフ進出に向けて、そしてチームを上昇気流に乗せるためにも互いに負けられない一戦は、日本時間3月7日(土)深夜0時15分にキックオフされる。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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