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ラグビー コラム 2020年3月5日

サンウルブズ、試練のアウェイ6連戦。第3戦はカンファレンス1位のブランビーズと対戦。スーパーラグビー第6節

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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1月31日に始まったスーパーラグビーも今週末でレギュラーシーズンの3分の1に当たる第6節を迎える。

現在、オーストラリアカンファレンス最下位ヒトコム サンウルブズは、3月8日(日)に同カンファレンス首位につけているブランビーズと、大阪・花園ラグビー場で対戦する予定だった。

しかし、新型コロナウィルスの影響で開催地変更となり、6日(金)にオーストラリア・シドニーから南に82キロ離れた、ウーロンゴンのWINスタジアムで行われることになった。

福岡で行われた開幕戦でレベルズに36-27で勝利し、幸先の良いスタートを切ったサンウルブズだが、第2節のBYE(休み)が明けてからは秩父宮ラグビー場でチーフスに17-43、その後、アウェイでレッズに5-64、ハリケーンズに15-62と3連敗。

総勝ち点4でオーストラリアカンファレンス5位に陥落し、全体でも15チーム中14位と順位が下がってしまった。ブランビーズ戦では組織ディフェンスを整えて、接戦に持ち込みたいところ。

そこで、大久保直弥HC(ヘッドコーチ)は前節のハリケーンズ戦から、LO(ロック)の谷田部洸太郎マイケル・ストーバーク、共同キャプテンでNO8(ナンバーエイト)のジェイク・シャッツ、SH(スクラムハーフ)のルディー・ペイジ以外の先発メンバー11人を入れ替えた。

まず、BK(バックス)は前節でWTB(ウィング)を務めたシオサイア・フィフィタが、CTB(センター)でケガから復帰したベン・テオとコンビを組む。

そして、前節CTBでスターティングメンバーだった共同キャプテンの森谷圭介は控えに、早稲田大学4年の中野将伍はメンバー外となった。テオとフィフィタが相手のアタックを止めることができるかが焦点となろう。

その他、SO(スタンドオフ)には前節メンバー外だったガース・エイプリルが先発に復帰し、小倉順平がベンチスタートとなった。WTB(ウィング)はジェームズ・ダーガヴィルとフィフィタから、タウタラタシ・タシとJJ・エンゲルブレヒトに。

FB(フルバック)は先週スーパーラグビーデビューを果たしたアレックス・ホランに替わり、やはり初キャップとなる元トヨタ自動車の竹田宜純が先発する。早稲田大学4年のSH齋藤直人は先週に引き続き、ベンチからチャンスを伺う。

FWは第1列が前節リザーブだったPR(プロップ)ニック・メイヒュー、コンラード・ファンフィーレン、HO(フッカー)エフィ・マアフが入る。

前節先発だったPRジャレッド・アダムズ、ヘンカス・ファン ヴィック、HOジャバ・ブレグバゼが控えに回った。FL(フランカー)もジャスティン・ダウニーと布巻峻介が先発し、テビタ・ツポウと遠征に追加招集されたベン・ハインがリザーブに回った。

サンウルブズとブランビーズの対戦は、昨シーズンが0-33、19-42、2018年シーズンは31-41、25-32、2016年シーズンは5-66と、サンウルブズはいまだ勝ち星を挙げたことはない。

それでもサンウルブズはセットプレーとディフェンスで奮闘しつつ、アタックで勝つ流れに持っていきたい。

一方のブランビーズは、開幕戦でレッズに27-24と競り勝ち、レベルズにも39-26と2連勝した後、ハイランダーズに試合終了間際、PG(ペナルティゴール)を決められ、22−23と逆転され敗戦。

それでも翌週、アウェイでのチーフス戦では26-14と勝利し、3勝1敗の勝ち点13でオーストラリアカンファレンス首位、全体でも3位と好調を維持している。

先週はBYE(休みの週)で、この試合が今シーズン5試合目となるブランビーズは、チーフス戦からFW1名、BK2名の選手を変更した。

FWは、PRにオーストラリア代表のジェームズ・スリッパーに代わって、やはりワラビーズのスコット・シオが先発し、シオの幼なじみでキャプテンのオーストラリア代表アラン・アラアラトア、そしてHOコーナル・マキナーニーでフロントローを構成する。

LOはスコットランド出身のマレー・ダグラス、豊田自動織機シャトルズでも3シーズンプレーした202センチのケイデン・ネヴィル。

バックローには21歳の新鋭FLロブ・ヴァレティニ、ワラターズから移籍したウィル・ミラー、NO8はクルセイダーズでもプレーした、オーストラリア代表9キャップのピート・サムが前節に引き続き先発する。

BKを見ると、SHはジョー・パウエルに代わり、21歳のライアン・ロナーガンが初めて先発で出場し、ニュージーランド生まれの20歳のSOノア・ロレシオとフレッシュなコンビとなった。

WTBはアンディ・ミュアヘッドにかわって、チーフスから移籍したトニ・プルがブランビーズでスターターとして初めて名を連ね、WTBソロモネ・カタ、FBトム・バンクスとバックスリーを構成する。

CTBはオーストラリア代表のベテラン、テヴィタ・クリンドラニが、ニュージーランド出身のイラエ・シモネとコンビを組む。

リザーブにはSHロナーガンの弟のHOライアン、21歳のPRトーマス・ロス、22歳のLOダーシー・スワイン、18歳のSOリージャン・パシトアといった若い選手と、リオ五輪にも出場した元セブンズオーストラリア代表のLOトム・キューザック、さらにPRスリッパーと実績のある選手が控える。

ブランビーズのダン・マッケラーHCは、「サンウルブズはとても危険なチームで、私たちは最近の彼らの結果を見て、油断などはまったくできない。開幕戦でサンウルブズは良い勝利を収めていたし、金曜日もタフな試合になることを予想している」。

「ウーロンゴンでは(この試合の後にワラターズvs.チーフス戦が行われ)ダブルヘッダーとなるので、たくさんの人が見に来るので、大変エキサイティングなものになるだろう」とサンウルブズを警戒しながらも、オーストラリアで戦えることになったことを好意的に捉えていた。

新型コロナウィルスの影響でホームでの2連戦がアウェイとなり、長い遠征で6連戦を余儀なくされたサンウルブズ。しかも、前節は土曜日に試合を行い、ニュージーランドからオーストラリアに移動して金曜日に再び試合をする「ショートウィーク」と厳しい環境である。

それでもキャリー数やゲインメーターなど、アタックのスタッツではブランビーズを上回っている。ディフェンスで粘りつつ、アタックで取り切り、強敵を前に連敗を脱出することができるか。日本から声援を送ってほしい。

サンウルブズvs.ブランビーズの一戦は、日本時間3月6日(金)午後0:45にキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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