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ラグビー コラム 2020年3月2日

シャークスが快進撃。敵地でレッズを撃破して今季4勝目。スーパーラグビー第5節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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今季のシャークスは強い。

南アフリカのダーバンを本拠地とするシャークスが、2月29日(土)、スーパーラグビー第5節で、1勝3敗のレッズ(オーストラリア)と敵地で激突し、33-23で競り勝った。

レッズの牙城であるサンコープスタジアムで、地力を見せた。

3-3で迎えた前半15分。

敵陣でラインアウトモールを組み、昨秋のW杯に追加招集されたPRトーマス・デュトイの推進力もあり大きく前進。HOキーロン・ファンヒューレンが先制トライを挙げた。3-8

シャークスは開幕前にFWの迫力不足を懸念されていた。看板FWだった南アフリカ代表のテンダイ・ムタワリラ、ジャンルックとダンのデュプレア兄弟らがチームを去ったのだ。

しかし蓋を開けてみると、NO8シクンブーゾ・ノーチェら新戦力が躍動。花形バックスを支えている。この日もFW一丸のモールトライで先制し、勢いに乗った。

ただホームゲームを落とせないレッズも反撃。

前半18分にSOジェームズ・オコナーのパスを受けてWTBヘンリー・スペイトが左隅に同点トライ。8-8とした。

前半はPG(ペナルティーゴール)で3点を加えたレッズが11-8でリード。迎えた後半は、シャークスが機先を制した。

後半5分、敵陣でのスクラムからCTBルカンヨ・アム主将が左隅でゲイン。振り戻しのアタックでNO8ノーチェがDFをノックアウトさせるビッグヒット。

さらに爆発的な加速力を持つPRオクス・ンチェがゲインすると、U20南アフリカ代表の21歳、FLディラン・リチャードソンが逆転トライ。強力ランナーがハイテンポで走り込む攻撃で11-15と逆転した。

粘るレッズは後半11分に1トライを返したが、シャークスはSOカーウィン・ボッシュの2本のPG、CTBアム主将のインターセプトトライ(後半30分)で突き放すと、決定打は後半35分だった。

今季ストーマ-ズから移籍してきたNO8ノーチェが自陣からビッグゲイン。ハンドオフとステップを駆使して独力で突破した。

最後は昨年のカリーカップ(南ア国内選手権)トライ王、22歳のWTBマドッシュ・タンブエが快足を飛ばしてトライ。

レッズもロスタイムで攻め続け、88分にモール攻撃から意地の1トライ。

しかし10点差(23-33)で終戦し、7点差以内の敗戦によるボーナスポイントの獲得もならず。今季4敗目を喫した。

充実のシャークスは、今回のオーストラリア遠征で2連勝。4勝1敗と大きく勝ち越した。

勝ち点は16に伸び、全15チーム中で堂々の2位だ。

ちなみに第5節終了時の総合順位は1位ストーマーズ、2位シャークス、3位ハグアレス。試合数の差はあるものの、南アフリカ・カンファレンス勢が上位を独占している。

過去4度の準優勝を誇るシャークスだが、過去4年はプレーオフの8強止まり。

首脳陣は今年、2014年以来のトップ4、そして初の栄冠を思い描いているはずだ。シャークスの快進撃はどこまで続くのだろうか。

文:多羅 正崇

【ハイライト】レッズ vs. シャークス|スーパーラグビー2020 第5節

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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