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スーパーラグビー第5節が2月28日(金)に2試合行われ、ワラターズ(オーストラリアカンファレンス)とライオンズ(南アフリカカンファレンス)が、オーストラリアのシドニー近郊、パラマタのバンクウェストスタジアムで激突した。
開幕から3連敗中で、全体で最下位に沈んでいたワラターズは、前節のレベルズ戦から先発2名の交代を交代。
FL(フランカー)はジェド・ホローウェイがリザーブに回り、ラクラン・スウィントンが、オーストラリア代表FLマイケル・フーパーとコンビを組み、WTB(ウィング)には、キャメロン・クラークに替わり、19歳の新人マーク・ナワンガニタワゼが先発に復帰した。
キャプテンのLO(ロック)ロブ・シモンズ、NO8(ナンバーエイト)ジャック・デンプシー、副将のFB(フルバック)カートリー・ビールと、ワラビーズの選手も引き続いて先発し、SH(スクラムハーフ)ジェイク・ゴードンがスーパーラグビー50キャップの節目となった。
また、19歳の新人PR(プロップ)アンガス・ベル、20歳のSO(スタンドオフ)ウィル・ハリソンら若手選手が先発に名を連ね、リザーブには21歳のWTBジェームズ・ラムがスーパーラグビーデビューを待った。
一方のライオンズも1勝2敗と黒星先行で、試合前の時点で南アフリカカンファレンス4位。アウェイで勝って上位に浮上したいところ、先発は前の試合のストーマーズ戦と同じだった。
NTTコミュニケーションズでプレーしたキャプテンの南アフリカ代表SOエルトン・ヤンチース、近鉄ライナーズでプレーしたFBアンドリース・クッツェー、キヤノンイーグルスでプレーする南アフリカ代表CTB(センター)ジェシー・クリエルの双子の兄・ダンと実績のある選手が並んだ。
他にも22歳のPR(プロップ)カール・サディー、23歳のルーキーLOルーベン・スクーマン、21歳のWTBタイロン・グリーン、CTBマヌエル・ラスと若い有望選手を揃えた。
先に主導権を握ったのは、何としてもホームのファンの前で初勝利を上げたいワラターズだった。
前半3分、ワラターズはボールを動かし、FLフーパーのオフロードパスをもらい、今年デビューしたばかりの19歳PRベルがトライ、20歳のSOハリソンがゴールを決めて7-0と先制に成功する。
すぐに反撃したいライオンズだったが、9分、モールで相手ともみ合いになり、ラフプレーを働いたLOルーベン・スクーマンがシンビン(10分間の一時的退場)となってしまう。
10分、数的有利となったワラターズは自陣からでもボールを継続し、PRベルがゲインしチャンスを作り、最後は右に展開しFLスウィントンがインゴール右隅に押さえた。
15分、相手SOヤンチースにPG(ペナルティゴール)を決められたが、さらに畳みかけて17分にもNO8デンプシーがトライを挙げて、ワラターズが19-3とリードする。
だが22分、今度はワラターズのFLスウィントンがレイトチャージでシンビンに。数的有利となったライオンズはゴール前でモールを形成、最後はFLマルナス・スクーマンが右中間にトライを挙げて10-19と追い上げてハーフタイムを迎えた。
後半は9点差を追うラインズのペースとなるが、ワラターズも粘り強い守備を見せて得点を許さない。
試合はそのままノーサイドを迎え、ワラターズが今シーズン初勝利とともに、3トライ以上差のボーナスポイントも獲得した。
今シーズン初勝利となり、ボーナスポイントも獲得したワラターズのロブ・ペニーHC(ヘッドコーチ)は、「今まで課題だったディフェンスが改善された。スペースを見つけてボールを動かせるようにもなった」。
「選手たちは自信を持って、自分たちが力のあるチームだと言うことを証明してくれた。まだまだ理想の状態にはほど遠いが、それでも正しい方向に踏み出す大きな第一歩となった」と満足した様子で語った。
一方、今シーズン3敗目を喫したライオンズのイヴァン・ファンルーエンHCは、「両チームとも必死だった。ワラターズの方がいいプレーをした。我々は判断のところでプレッシャーを受けてしまった」。
「こういった試合でミスをすると相手にポイントを与えてしまうことになる」と悔しさをにじませた。
キャプテンのSOヤンチースは、「言い訳にはできないが、我々はチームとして成長の途上で、フィールの中でも外でも互いを理解し始めているところだ」。
「ボールにプレッシャーをかけ、キッキングゲームをする。やっていることは間違っていないはずなので、自分たちのラグビーをやり続けていくしかない」と前を向いた。
若手が躍動し、ようやく初勝利を挙げて、勝ち点5でオーストラリアカンファレンス暫定4位となったワラターズは、次節、3月6日(金)ホームにニュージーランドのチーフスを迎える。
2連敗となり、勝ち点を伸ばせなかったライオンズは、今後もアウェイでの戦いが続き、次節は3月7日(土)に、オーストラリアのメルボルンでレベルズと対戦する。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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