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ラグビー コラム 2020年2月27日

苦戦するワラターズとライオンズの対戦、浮上のきっかけを掴むのは?スーパーラグビー第5節

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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1月31日(金)に開幕した今年のスーパーラグビーも、2月28日(金)は第5節を迎える。オーストラリアカンファレンス5位ワラターズが、ホームのバンクウェストスタジアムに、南アフリカカンファレンス4位ライオンズを迎える。

優勝1回、準優勝2回の名門ワラターズだが、昨年は12位と低迷してしまった。そこでNTTコミュニケーションズシャイニングアークスや、豊田自動織機シャトルズで指揮をとったロブ・ペニーHC(ヘッドコーチ)が今季から就任した。

しかし、開幕戦でクルセイダーズに25-43、第2節はブルーズに12-32、第3節はレベルズに10−24と3連敗してしまい、先週はBYE(休みの週)だったため、いまだ勝ち点0でオーストラリアカンファレンス、そして全体でも最下位に沈んでいる。

ホームでなんとしても連敗を脱出したいワラターズのペニーHCは、レベルズ戦から先発2名の交替のみにとどめた。

FL(フランカー)はジェド・ホローウェイがリザーブに回り、ラクラン・スウィントンがオーストラリア代表のFLマイケル・フーパーとコンビを組み、WTB(ウィング)には、キャメロン・クラークに替わり、マーク・ナワンガニタワゼが先発に復帰した。

キャプテンのLO(ロック)ロブ・シモンズ、NO8(ナンバーエイト)ジャック・デンプシー、副キャプテンのFB(フルバック)カートリー・ビールとワラビーズの選手も引き続いて先発し、SH(スクラムハーフ)ジェイク・ゴードンがスーパーラグビー50キャップの節目となる。

リザーブには21歳のWTBジェームズ・ラムがスーパーラグビーデビューをうかがう。セブンズ日本代表歴のあるWTBシオシファ・リサラはメンバー入りしなかった。

ペニーHCは、「状況が改善されない場合は、変更が必要になることがあるだとう。時計は時を刻み続けているので、何らかの結果を得る必要があるだろう。ライオンズは難敵だが、倒せない相手ではない」と、チーム始まって以来最悪のスタートをなんとか切り抜けたいと、この一戦に期している。

一方、2016年から2018年まで3年連続準優勝だったライオンズも、昨年は9位と残念ながらプレーオフに進めなかった。

今季の初戦はハグアレス(アルゼンチン)に8−38と敗戦。第2節でレッズに27−20と競り勝ったものの、第3節は同じ南アフリカのストーマーズにホームで30−33と敗れた。やはり先週はBYEで、1勝2敗の勝ち点5と南アフリカカンファレンスで4位という状況だ。

スターティングラインアップはストーマーズ戦と変わらず、キャプテンはNTTコミュニケーションズでプレーした、南アフリカ代表SO(スタンドオフ)エルトン・ヤンチース

また、近鉄ライナーズでプレーしたFBアンドリース・クッツェー、キヤノンイーグルスでプレーする南アフリカ代表CTB(センター)ジェシー・クリエルの双子の兄、CTBダンと実績のある選手が並んだ。

他にも22歳のPR(プロップ)カールー・サディー、23歳のルーキーLOルーベン・スクーマン、21歳のWTBタイロン・グリーン、CTBマヌエル・ラスと有望な若手選手が名を先発に連ねる。

ライオンズのイヴァン・ファン・ルーエンHCは、「ワラターズは3連敗しているので、かなり切羽詰まっているはずだ。フィジカルな試合になると予想している」。

「向こうにはオーストラリア代表選手も含めて、レベルの高い選手が揃っている。ただ、私たちもそれに備えてきた」とアウェイでの厳しい戦いを警戒しつつも、自信をのぞかせた。

両者の過去3年間の対戦は、昨年は29-28、一昨年はプレーオフ準決勝で44−6、レギュラーシーズンは29−0、3年前のシーズンは55−36と、ライオンズが4連勝中。ともにボールを大きく展開するアタック力のあるチームだけに、トライの取り合いとなりそうだ。

なんとしてもホームで今シーズン初白星を挙げたいワラターズと、敵地で快勝してカンファレンス上位に浮上したいライオンズ。

果たして勝利の女神が微笑むのはどちらのチームになるのか――。試合は2月28日(金)日本時間の午後5:15にキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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