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ラグビー コラム 2020年2月23日

サントリーが中鶴のハットトリックなどで日野に大勝。トップリーグ第6節

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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中盤の第6節を迎えたジャパンラグビートップリーグ。2月22日(土)は、東京都・秩父宮ラグビー場で、6位のサントリーサンゴリアスと、13位の日野レッドドルフィンズが対戦した。

サントリーのミルトン・ヘイグHC(ヘッドコーチ)は「(60-14で勝利した)トヨタ戦のパフォーマンスをそのまま出すこと」をテーマに掲げたのに対し、日野の細谷直監督は「前半、とにかくゲームを絶対成立させる。まず(前半)40分のことだけ考えていこう」と選手をピッチに送りだした。

強風の中、1万3856人の観客が集った試合は、序盤からボールをダイレクトプレーで継続するサントリーのペースで進む。サントリーは6フェイズ以上アタックを続けると相手のディフェンスが崩れると分析していたという。

前半9分、サントリーは敵陣左22mライン付近でのマイボールラインアウトからモールでそのまま20mほど押し込んで、今シーズン初先発となった日本代表HO(フッカー)北出卓也が押さえた。CTB(センター)マット・ギタウのゴールも成功し、7-0と先制する。

さらに10分、サントリーは自陣からボールを継続し、敵陣へ入ると更に攻撃を重ね、最後は右サイドでWTB(ウィング)中鶴隆彰が抜け出してトライ。12-0と追加点を挙げる。

勢いに乗ったサントリーは攻撃の手を緩めない。16分に敵陣左ゴール前でのラインアウトからFW(フォワード)が近場を攻め、出たボールを右に展開し、WTB中鶴が中央まで持ち込んで連続トライ。CTBギタウのゴールも決まり、19-0とリードを広げる。

さらに21分、WTB中鶴の突破からゴール前でのラックを左に展開し、FB(フルバック)尾崎晟也がトライ。CTBギタウがコンバージョンキックを成功し、26-0とさらに得点を重ねると、25分にはWTB江見翔太もトライを挙げて33-0と突き放す。

日野も30分、サントリー陣での左ラインアウトからアタックし、ゴール前でオフロードを繋いで最後はLO(ロック)リアキ・モリがトライ。FBギリース・カカのゴールも入り7点を返し、7-33とする。

しかし33分、サントリーはターンオーバーから展開し、HIA(ヘッドインジャリーアセスメント)で、WTB江見に代わって入っていた松島幸太朗が右サイドを抜け出し、WTB中鶴につないで、中鶴がハットトリックとなる3トライ目を上げた。

前半終了間際の42分もラインアウトからモールを押し込み、LOトム・サベッジがトライし、前半だけでサントリーが7トライで47-7と大きく差をつけて折り返す。

後半に入ってもサントリーの勢いは止まらず、後半4分、敵陣右ゴール前でもラインアウトからモールで押し込んで左に持ち出すと、ラックからCTBギタウがトライ。ゴールは外れたが52-7とする。

なんとか追加点を取りたい日野は19分、敵陣左のスクラムから右に展開し、中央ラックから左にボールを継続し、WTB竹澤正祥がトライ。FBカカのゴールも決まって14-52とする。

だが、24分にはサントリーが相手のラインアウトのミスしたボールをCTBギタウが拾い上げて、そのまま抜け出しトライ。さらに31分、ドロップアウトのボールを得ると、途中出場のFL(フランカー)テビタ・タタフがそのまま70mを走り切って64-14。

試合終了間際の39分には、相手ボールラインアウトをターンオーバーし、パスで繋いで、最後は途中出場のLO飯野晃司がダメ押しのトライを挙げ、結局、後半も4トライを重ねたサントリーが69-14で快勝した。

マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)には、ハットトリックを達成したWTB中鶴が獲得し、「WTBとしてはトライをいっぱいとっていきたいので、次の試合も頑張ります」と笑顔を見せた。

3トライ以上のボーナスポイントも獲得し、勝ち点を21に伸ばしたサントリーのミルトン・ヘイグHCは、「70点近く取れたことに満足しています。(勝ち点)5ポイント取ることが目標でした」。

「試合の入りからダイレクトに当てて、そこから、しっかりスペースを作ることができたと思います」と満足した様子で語った。

共同キャプテンの1人、SH(スクラムハーフ)流大は、「ラグビー人生の中、1、2番というような風が強い中、難しい試合になったが70点、そして5ポイントとれたことにすごく満足しています」。

「自分たちがアタックし続けることを本当に意識してやった。結果には満足していますが、中身を見れば改善すべきことはある」と結果には喜びつつも、次節に向けて気を引き締めた。

一方、大敗してしまった日野の細谷直監督は、「(相手と)スピード感違うので、ディフェンスが内側を向いて、外にスペースができた、その繰り返しでした」。

「サントリーさんは我々の隙を一切逃さない、詰めもしっかりとしたラグビーをして、勉強になりました」と話した。

また、キャプテンのFL村田毅は「サントリーに対して、本気で勝ちにいってその点差が今日の点差となった」。

「サントリーは特別なことをしてくるチームではなくて、細かいところを全員が意識してやっている。チームとして学んだ。これから1週間、自分たちにフォーカスしたい」と悔しさをにじませつつも前を向いた。

3連勝として4勝2敗の勝ち点21、暫定ながら4位に順位を上げたサントリーは、次節2月29日(土)は、埼玉県・熊谷ラグビー場で三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦する。

4連敗で1勝5敗と14位(総勝ち点4)となった日野は、次節は兵庫県・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で神戸製鋼コベルコスティーラーズと対戦する。

文:斉藤健仁

ジャパンラグビー トップリーグ2020 第6節

【ハイライト】日野レッドドルフィンズ vs. サントリーサンゴリアス

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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