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ラグビー コラム 2020年1月13日

【ハイライト動画あり】福岡堅樹が2トライ、ワールドカップ戦士9名出場のパナソニックがクボタに快勝。トップリーグ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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ジャパンラグビートップリーグが、1月12日(日)に日本各地で開幕した。ワールドカップ会場の1つ、埼玉・熊谷ラグビー場では、パナソニック ワイルドナイツ(昨シーズン6位)とクボタスピアーズ(7位)が激突した。

両チーム合わせて日本代表、南アフリカ代表などワールドカップに出場した選手が13人出場することもあり、1万7222人のファンが詰めかけた。

パナソニックは新キャプテンのHO(フッカー)坂手淳史、PR(プロップ)稲垣啓太ヴァルアサエリ愛、WTB(ウィング)福岡堅樹、リザーブにはHO堀江翔太、SO(スタンドオフ)松田力也と、メンバー23人中、6人の日本代表が名を連ねた。

そのほか世界最高峰のLO(ロック)、ニュージーランド代表のサム・ホワイトロック、優勝した南アフリカ代表の中心選手、CTB(センター)ダミアン・デアリエンディ、リザーブにオーストラリア代表FL(フランカー)デービッド・ポーコックとワールドカップのスターたちが顔を揃えた。

一方のクボタも日本代表で大活躍したFL(フランカー)ピーター・ラピース・ラブスカフニ、南アフリカ代表でワールドカップ決勝のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に輝いたNO8(ナンバーエイト)ドウェイン・フェルミューレン

さらにニュージーランド代表のCTBライアン・クロッティ、控えにはオーストラリア代表のSOバーナード・フォーリーと、やはりワールドカップを沸かせた選手たちがメンバーに名を連ねた。

3シーズン連続の開幕戦対決となったこの試合には、曇り空の中、パナソニックボールでキックオフされた。

試合は序盤、クボタが丁寧にボールを前に進めていこうとするが、パナソニックのディフェンスの前に反則してしまう。前半3分、帝京大学出身のルーキー、WTB(ウィング)竹山晃暉が、40mのPG(ペナルティゴール)をしっかり決めて、パナソニックが3-0と先制する。

しかし、その後はクボタが敵陣まで攻めていき、5分、CTBクロッティのパスからFLトゥパフィナウが、ラウンディングしたかに見えたが、TMO(テレビジョンマッチオフィシャル)の末、ノックオン。

それでもクボタは7分、FB(フルバック)ゲラード・ファンデンヒーファーがPGを成功させ、3-3と同点にする。

一方のパナソニックは9分にWTB竹山がPGを決め、再び6-3とリードする。その後クボタが攻め、パナソニックが守る展開になり10分近く経過した。

17分、クボタのハイボールをキャッチしたパナソニックFB野口竜司がキックし、そのまま自身でチェイスしてキャッチすると、WTB竹山、再びFB野口へボールが渡り、そのまま敵陣深くまで走り込む。

その後はSH(スクラムハーフ)内田啓介、さらにSO(スタンドオフ)山沢拓也の左サイドへのキックパスを、CTBディラン・ライリーから内側のWTB福岡堅樹にタップパスで戻し、福岡がそのままトライ。WTB竹山のゴールも決まり、パナソニックが13-3とリードを広げる。

パナソニックは21分にも左右にワイドにボールを展開しながら少しずつクボタ陣内に入っていくと、WTB福岡が左タッチライン際50mからスピードを活かして相手を2人かわしてトライ。WTB竹山のゴールも成功し、20-3とさらに点差を広げる。

パナソニックは32分にもラインアウトからボールをキープし、ラックから出たボールをSO山沢がそのまま走りきって中央にトライ。パナソニックが27-3とクボタを大きくリード。

前半、何とか1本返したいクボタは、FW(フォワード)、BK(バックス)一体となって敵陣ゴール直前まで攻め込むも、決めることができず、そのまま折り返した。

後半、早い時間に点を取って反撃のチャンスを掴みたいクボタは2分、FBファンデンヒーファーがPGを決めて6-27とする。しかし、そこから試合は膠着状態となり、クボタはなかなか追加点をあげられない。

後半20分、パナソニックはPR稲垣に代わって入ったクレイグ・ミラーがスクラムでの反則を繰り返しシンビン(10分間の一時的退場)となってしまう。

すると、25分、ラインアウトからの連続攻撃で、最後はFBファンデンヒーファーが右隅にトライ。後半から入ったSOフォーリーのゴールは外れるが、11-27まで追い上げた。

数的有利なうちに、さらに追加点を挙げたかったクボタだが、パナソニックのディフェンスを崩すことができず、なかなかトライを取ることができない。

逆に38分、パナソニックはラインアウトからボールを継続し、SH小山大輝からHO堀江が上手く身体を回転させて、最後は新加入のWTBフィリモニ・ワンカイナベテとつないで、途中出場の選手たちでダメ押しのトライ。

やはり後半から交代したSO松田のゴールも成功し、34-11としてノーサイド。パナソニックが4トライを挙げて快勝した。

MOMには2トライを挙げたパナソニックのWTB福岡が選ばれた。福岡は「チームの皆のおかげでMOMもいただくことができました。また、次節に向けていい準備をして、優勝目指して頑張ります」と声を弾ませた。

ワールドカップに出場した選手たちが躍動し、3トライ差以上のボーナスポイントも獲得し、勝ち点5を挙げたパナソニックは1月18日(土)の第2節、愛知県・豊田スタジアムでトヨタ自動車ヴェルブリッツと対戦する。

一方、敗れたクボタは1月19日(日)13時に三重・三重交通グラウンドスポーツの杜鈴鹿でHonda HEATと対戦し、今シーズン初勝利を目指す。

文:斉藤健仁

ジャパンラグビー トップリーグ2020

パナソニック ワイルドナイツ vs. クボタスピアーズ

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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