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ラグビー コラム 2020年1月13日

【ハイライト動画あり】神戸製鋼が2連覇へ好スタート!田中&田村コンビのキヤノンを下す。トップリーグ2020開幕節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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日本代表のFB(フルバック)で、神戸製鋼の山中亮平が笑みをのぞかせた。

「この会場で、こんなに人が集まるのを見たことない。すごく嬉しいです」。

兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場に詰めかけた観衆は、2万3004人。

同会場での昨季開幕戦は5430人で、約4倍に膨らんだ。キヤノンの日本代表スクラムハーフ(SH)田中史朗も「感動しました」と感無量の様子だった。

1月12日(日)、国内最高峰「トップリーグ」の2020年シーズンが開幕。

兵庫・神戸では、2連覇を狙う現王者・神戸製鋼コベルコスティーラーズが、昨季12位のキヤノンイーグルスを迎え撃った。

この日は両チームにいる2019年ワールドカップ戦士が全員出場。

神戸製鋼の日本代表4名(中島イシレリ、山中、ラファエレティモシー、アタアタ・モエアキオラ)、そしてニュージーランド代表のLO(ロック)ブロディ・レタリック。

キヤノンでは、日本代表のSH(スクラムハーフ)田中、SO(スタンドオフ)田村優が登場。南アフリカ代表のCTB(センター)ジェシー・クリエルも出場する豪華布陣だった。

先制は地元の神戸製鋼。ニュージーランドの英雄ダン・カーターが、約40mのPG(ペナルティゴール)成功で3点を奪取。

さらに前半13分にはCTBリチャード・バックマンがチーム初トライを記録し、大観衆を沸かせた(8-0)。

一方のキヤノンも反撃。前半16分に日本代表のSO田村がPGのチャンス。冷静に3点を追加し、ワールドカップで得点ランク4位(51得点)の右足を披露した。8-3

しかし、王者はひるまなかった。神戸製鋼は日本代表のFB山中が鮮やかにライン突破。ウイング(WTB)山下楽平の独走トライをアシストした。

さらに前半30分には、2011、15年W杯日本代表のSH日和佐篤とのパス交換から、SOカーターがトライを挙げてリードを19点(22-3)とした。

反撃したいキヤノンは、前半終了間際にシーズン初トライが生まれた。

前半39分に敵陣に入ったキヤノンは、SH田中のパスを受けたSO田村から、ボールは南アフリカ代表のCTBクリエルへ。

『日本代表×南アフリカ代表』の連係からゴール前へ迫ると、キヤノン11年目の功労者、CTB三友良平がチームのシーズン初トライ。12点差(10-22)に迫り、前半を折り返した。

ジャパンラグビー トップリーグ2020

神戸製鋼コベルコスティーラーズ vs. キヤノンイーグルス

しかし、後半は神戸製鋼の攻撃力が爆発。後半スタートから日本代表のプロップ(PR)中島イシレリも投入された。

キヤノンは後半3分のPG成功により9点差(13-22)に詰めたが、神戸製鋼は同9分、FL(フランカー)トム・フランリンがゴール前で押し込みトライ(29-13)。

FLフランクリンは元ハイランダーズで、当時同チームに在籍したキヤノンのSH田中と旧知。2015年のスーパーラグビー初優勝に貢献したハードワーカーだ。

さらに後半15分にもトライを加えた神戸製鋼は同22分、ターンオーバー(攻守交代)から、2023年W杯の主力候補が閃いた。

日本代表で途中出場のアタアタ・モエアキオラが、FB山中のパスを受けてエリア中央を爆走。出場後すぐにスコアラーとなった。43-16

オーバータイムの後半42分には、世界最高のロックの1人である現役ニュージーランド代表、LOレタリックがチーム初トライ。

地元で7トライを挙げた神戸製鋼。2連覇へ好スタートを切った。

「スタートは大事だと話していました。勝てて良かったです。課題もあるので修正して、次も良い形で勝ちたいと思います」(神戸製鋼・FB山中)。

神戸製鋼の次戦は1月18日(土)。静岡・ヤマハスタジアムに乗り込み、開幕戦白星のヤマハ発動機と対戦する。

一方、キヤノンのSH田中も次戦へ意気込んだ。

「今日は良いアタックをする場面がなかったので、次の試合では良い部分を見せたいです」。

「これからファンの方々に楽しんでもらえるような試合をしていきたい。ミーティングを重ねて、勝てるキヤノンイーグルスを見てもらいたいです」。

キヤノンも今週1月18日が第2戦。東京・秩父宮ラグビー場で、1敗の三菱重工と激突。シーズン初勝利を目指す。

文:多羅正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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