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2020年1月1日(水・祝)の元日、「花園」こと、全国高校ラグビー大会は3回戦8試合が行われ、ベスト8に進出する8校が出揃った。また、勝者の主将による抽選の末、準々決勝のカードも決まった。
◆3回戦 第1グラウンド結果
○桐蔭学園 78-5 浦和●
○東海大仰星 17-5 東京●
○常翔学園 19-15 中部大春日丘●
○東福岡 17-12 国学院栃木●
第1グラウンドでは4試合が行われた。第1試合はAシードの桐蔭学園(神奈川)に、ノーシードから勝ち上がった浦和(埼玉)が挑んだ。
高校「3冠」を目指す桐蔭学園はSH(スクラムハーフ)島本陽太(3年)、NO8(ナンバーエイト)佐藤健次(2年)らの7トライで、45-0と大きく前半をリード。
浦和も後半11分、得意のモールから主将NO8松永拓実(3年)がトライを奪うものの、桐蔭学園ペースで試合は進み、後半も5トライを挙げて、78-5で大勝。5大会連続のベスト8を決めた。
第2試合は東海大仰星(大阪第3)と東京(東京第1)のBシード同士の対決となった。
前半、東海大仰星がWTB(ウィング)高來人(3年)の2トライで12-0とリードする。後半、東京も伝統の守備が機能し、ゲームが動かなくなるが、15分、東海大仰星がトライを追加し、17-0とリードを広げた。
東京はCTB(センター)中野涼太郎らを軸に反撃し、30分、モールを押し込み、FB(フルバック)杉本海斗(3年)が一矢を報いたが、そのまま東海大仰星が17-5で勝利しノーサイドを迎えた。
第3試合も常翔学園(大阪第2)と中部大春日丘(愛知)のBシード同士の試合となった。
前半13分、中部大春日丘がPG(ペナルティゴール)を決めて、3点を先制するものの、常翔学園が主将PR(プロップ)為房慶次朗らの2トライで14-3と逆転、前半を終えた。後半、ともにトライを取り合い、20分を迎えた時点で常翔学園が19-15とリードする。
その後、初のベスト8に向けて意地を見せた中部大春日丘が攻め込むが、常翔学園がゴール前で粘りを見せて、最後もカウンターラックでボールを奪い、そのままノーサイドを迎え、常翔学園が準々決勝に駒を進めた。
第4試合も東福岡(福岡)と国学院栃木(栃木)のBシード同士の対戦となった。
東福岡が前半2分、ハイパントキックからFB吉野遼(2年)が先制トライを挙げて5-0とリードする。
その後は互いにモールでトライを取り合い、前半は東福岡が12-7でリードして折り返す。
後半は、東福岡が大きくボールを動かすものの、国学院栃木も粘り強い守備でゴールラインを割らせない。22分、国学院栃木はカウンターからWTB青柳龍之介(2年)がトライを挙げて12-12と同点に追いつく。
だが、優勝6回の東福岡がFW(フォワード)とBK(バックス)が一体となってボールを動かし、28分、主将のCTB廣瀬雄也(3年)が右中間にねじ込み、17-12とし、そのまま東福岡が接戦を制した。
◆3回戦 第3グラウンド結果
○京都成章 24-15 石見智翠館●
○流経大柏 22-14 佐賀工業●
○大阪桐蔭 15-3 日本航空石川●
○御所実業 65-3 光泉●
第3グラウンドでも3回戦、4試合が行われた。第1試合はAシードの京都成章(京都)に、ノーシードから勝ち上がってきた石見智翠館(島根)がチャレンジした。
前半はお互いに1本ずつトライを取り合う拮抗した展開となり、京都成章が7-5とリードして前半を折り返した。
後半、石見智翠館はCTB恒藤嵐士(3年)がインターセプトからそのままトライを挙げて12-7と逆転に成功。
その後はお互いにPGを決め合って迎えた14分、相手ペナルティから京都成章LO(ロック)本橋拓馬(2年)がボールをねじ込み、17-15と逆転に成功。
さらに京都成章は共同キャプテンのひとりPR西村優希(3年)がトライを挙げて、苦しみながらも24-15で勝利した。
第2試合は流経大柏(千葉)と佐賀工業(佐賀)のBシード同士の対戦となった。前半はアタックで冴えを見せた流経大柏が、LOディアンズ・ワーナー(2年)らの3トライで19-0とリードした。
後半は、一転して伝統のモールで佐賀工業がペースを掴み、主将CTB三良煕三郎(3年)が2トライを返して、14-22と8点差まで追い上げる。
ただ、その後は流経大柏のディフェンスの粘りの前に、佐賀工業は得点を挙げることができず、そのまま流通経済大柏が22-14で逃げ切った。
第3試合も連覇を狙う大阪桐蔭(大阪第1)と日本航空石川(石川)のBシード同士の激突となった。
前半9分、大阪桐蔭がWTB堤田京弘(2年)のトライで先制するものの、その後は日本航空石川も接点で身体を張り、大阪桐蔭が5-3とリードして前半を折り返す。後半、大阪桐蔭は4分に再びWTB堤田がトライを挙げて12-3とリードする。
その後は思い切ってアタックをする日本航空石川も何度もゴール前に攻め込むが、なかなか得点につなげることができなかった。28分、大阪桐蔭がPGを決めて、そのまま15-3で勝利した。
第4試合は初優勝を狙うAシードの御所実業(奈良)に、初の3回戦進出となった光泉が激突した。
前半から攻守に渡り圧倒した御所実業が主将FB石岡玲英(3年)のトライで先制し、前半だけで5トライを挙げ、29-3とリードしてハーフタイムを迎えた。
後半も御所実業ペースは変わらず、得意のモールで押し込み、パナソニック入りが決まったPR島田彪雅(3年)が2トライを挙げるなどの活躍を見せ、後半も6トライを重ねた。
結局、11トライを挙げた御所実業が光泉を65-3と圧倒し、危なげなく準々決勝に進出した。
この結果、ベスト8に残ったのはすべてシード校となった。3回戦全試合が終わった後、勝利した主将により抽選が行われ、すべて第1グラウンドで行われる準々決勝の組み合わせは以下の通りとなった。
ベスト8で昨年度の決勝カードである大阪桐蔭と桐蔭学園が激突する。
◆1月3日(金)準々決勝組み合わせ
★=Aシード ☆Bシード
11:55 ★御所実業 vs. ☆東海大仰星
13:20 ☆大阪桐蔭 vs. ★桐蔭学園
14:45 ★京都成章 vs. ☆常翔学園
文/写真:斉藤健仁
全国高校ラグビー大会 3回戦
【ハイライト動画】東福岡 vs. 国学院栃木
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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