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ラグビー コラム 2020年1月1日

明治大学、連覇まであと2つ、リーグ戦王者・東海大学と対戦。ラグビー全国大学選手権準決勝

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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写真:ライン際を駆け上がりトライを決めた山崎

12月21日に行われた、大学選手権の準々決勝、関西学院大学戦。明治大学は随所で精彩を欠く細かいミスが露見し、1トライ差の辛勝で準決勝に駒を進めた。

開始早々、ゲームは動く。前半7分、この日初めて選手権の舞台に立った司令塔のSO(スタンドオフ)齊藤誉哉(文1=桐生一)がディフェンスのギャップを突く。

ライン際に控えていた右WTB(ウイング)矢野湧大(文4=大分舞鶴)にパスが繋がり、幸先よく先制に成功した。

主導権を獲得したかに思えた。しかし直後の9分、自陣ゴール手前の関学大ボールスクラムからCTB(センター)山本悠大にディフェンスラインを割られ、5-7。たちまち逆転を許す。

修正を図りたい明大であったが、反応鋭い関学大のディフェンスを前に苦戦。また、この日はSO山沢京平(政経3=深谷)、CTB森勇登(政経3=東福岡)、WTB山村知也(営4=報徳学園)ら、BK(バックス)の主軸3人が欠場したことで、決定力にもやや乏しかった。

前半終了間際、相手の反則でラインアウトを獲得すると、明大十八番のモールが火を吹く。5m近くを塊で押し切り、長いビハインドの時間に、ようやく終止符を打った。

p>前半を12-7で折り返した後半も、一進一退の攻防は続く。明大優勢と目されていたスクラムでも「関東では経験できない組み方に対応しきれなかった」(HO/フッカー武井日向主将・商4=国学院栃木)。

得点に動きがないまま、迎えた27分。右LO(ロック)箸本龍雅が中央突破でゲインすると、そのままテンポ良く大外に展開。最後は左WTB山崎洋之(法4=筑紫)がインゴール右隅にボールを収めた。

続く37分には、PG(ペナルティゴール)で追加点を奪い、22-7。勝利が確実性を帯び、ようやく安堵の瞬間が訪れた。

その後、試合終了を告げるホーンの直後、関学大にこの日2本目となるトライを献上し、22-14。結果的に1トライ差の辛勝で選手権初陣を終えた。

写真:突破を試みる武井主将

年を越し、1月2日の準決勝で相まみえるのは、関東大学対抗戦4位の筑波大学を24-3で破った東海大学。

今年の春シーズンに静岡・草薙で行われた招待試合では40-24で勝利を収めたものの、昨季の選手権準々決勝で苦戦を強いられた相手ということもあり、油断は禁物だ。

ブルージャージーをまとった集団は、1年次からチームを支えてきたアタアタ・モエアキオラ、デビタ・タタフらビッグネームが卒業したものの、チーム層の厚さには陰りは見られない。

注目すべきは世代を代表するCTB眞野泰地主将。2015年の花園で東海大仰星高を日本一に導き、さらに高校日本代表でもチームを牽引した。また、SO丸山凛太朗、WTB望月裕貴ら、下級生にも多くのタレントがそろう。

勝敗を握るのはやはりFW(フォワード)戦か。筑波大戦でも、セットプレーでは安定した強さを見せつけた東海大。両校ともにフィジカルに定評のあるミラーマッチ。「フィジカルで返り討ちにしたい」(山崎)。

今回勝利すれば、次は新しい国立競技場でのゲーム。2013年、旧国立以来の大舞台での決勝となる。「明治のラグビーを一歩一歩仕掛けていくことが大切」(箸本)。2年連続の大学日本一に向け、王者の猛進は止まらない。

記事/写真:高智琉大朗(明大スポーツ)

ラグビー全国大学選手権 準々決勝

【ハイライト】明治大学 vs. 関西学院大学

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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