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12月30日(月)、「花園」こと全国高校ラグビー大会は、第1~3グラウンドで2回戦の16試合が行われた。
あいにくの雨の中でも、A、Bのシード計13校も登場したこともあり、多くの観客が訪れた。熱戦、接戦もあったがシード校がすべて勝利し、元日に行われる3回戦に進むベスト16が決定した。
◆第1グラウンド
○御所実業 79-0 朝明●
○光泉 21-19 秋田中央●
○大阪桐蔭 55-12 茗溪学園●
○流経大柏 56-5 静岡聖光学院●
◯京都成章 32-14 尾道●
○浦和 33-28 青森山田●
第1グラウンドでは6試合が行われた。第5試合にAシードの京都成章(京都)が登場し、実力校の尾道(広島)と対戦した。
大型FW(フォワード)擁する京都成章の有利かと思われたが、尾道にスクラムでプレッシャーを受けて、前半は10-14でリードされるという展開に。
後半、「やってきたことを思いっきりやろう」「楽しめ」と臨んだ京都成章が地力を見せて、LO(ロック)本橋拓馬(2年)らが3トライを挙げて32-14で逆転勝利を収めた。
写真:トライを挙げる浦和NO8松永
第6試合は天候不良と日没のため急遽、第3から第1グラウンドに変更された浦和(埼玉)と青森山田(青森)が対戦した。
それぞれ、1回戦で花園初勝利を挙げた両校は、点を取り合う展開となったが、ゴール前のモールに強みを見せる浦和が、33-28で接戦を制した。
NO8(ナンバーエイト)松永拓実(3年)が終盤にトライだけでなく、ジャッカルを2度見せてピンチを救って勝利に導いた。
「後半になったら自分たちの方が、足が動き続けることができる。最後までモール、そしてアタックで浦高らしいラグビーを見せることができた」。
写真:Aシードの貫禄を見せた御所実業
第1試合にはAシード・御所実業(奈良)が登場し、キックも使いながらFB(フルバック)石岡玲英(3年)らが13トライを挙げて朝明(三重)79-0と勝利し、貫禄を見せた。
第2試合は接戦となったが、最後は光泉(滋賀)が逆転しリードを守り切って秋田中央(秋田)に21-19で勝利。
光泉は初の花園2勝となり、主将FL(フランカー)森大起(3年)は「練習から苦しい時間帯を想定してきたので、それを出すことができた」と冷静に話した。
第3試合は昨年度の優勝校・Bシードの大阪桐蔭(大阪第1)が、茨城の伝統校・茗渓学園のチャレンジを受けた。
やはり接点で上回る大阪桐蔭が主将NO8奥井章仁(3年)らのトライでペースを掴み55-12で勝利したが、茗渓学園もキックから2トライを奪い一矢を報いた。
第4試合はBシードの流経大柏(千葉)が静岡聖光学院(静岡)と対戦し、地力で勝る流経大柏が8トライを挙げて56-5で快勝した。
写真:国学院栃木、気迫のタックル
◆第2グラウンド
○佐賀工業 97-0 若狭東●
○石見智翠館 27-0 日川●
○国学院栃木 14-12 報徳学園●
○東福岡 100-14 松山聖陵●
○桐蔭学園 38-7 長崎北陽台●
2回戦でもっともファンの注目を集めた試合は第2グラウンド・第3試合、FWに強みのあるBシード・国学院栃木(栃木)と、1回戦で最多記録となる162得点を報徳学園(兵庫)だった。
前半、お互いに持ち味を見せて2本ずつ取り合って14-12で折り返した。後半は攻める報徳学園、守る国学院栃木という展開になった。
しかし、2019年1月1日に報徳学園に負けた国学院栃木は、ゴール前に攻められても気迫のタックルを繰り返し、ノックオンを誘ってトライを許さなかった。主将SH(スクラムハーフ)北村瞬太郎(3年)は「最後は気持ちで止めた」と胸を張った。
第2グラウンドの第1試合はBシードの佐賀工業(佐賀)が15トライを挙げて若狭東(福井)を圧倒し、97-0で大勝。
第2試合は石見智翠館(島根)と日川(山梨)が対戦。ノーシードながら前評判の高い石見智翠館が27-0で快勝。
第4試合はBシードの東福岡(福岡)が主将CTB(センター)廣瀬雄也(3年)を中心に、松山聖陵(愛媛)に対して16トライの猛攻を見せて100-14で大勝した。
そして第5試合はAシードの桐蔭学園(神奈川)が長崎北陽台(長崎)の挑戦を受けた。桐蔭学園の主将SO(スタンドオフ)伊藤大祐(神奈川)が冷静にパス、キックでコントロールし、5トライを重ねて38-7で危なげなく3回戦に進出した。
写真:FWが力強かった日本航空石川
◆第3グラウンド
○日本航空石川 39-0 城東●
○東海大仰星 71-7 関商工●
○東京 57-12 黒沢尻工業●
○常翔学園 83-5 大分東明●
○中部大春日丘 19-0 札幌山の手●
第3グラウンドの第1試合はBシードの日本航空石川(石川)と城東(徳島)が対戦した。
序盤は城東がタックルで止めていたが、日本航空石川が徐々に地力を発揮し、CTB大村亮介(3年)らがトライを挙げて、39-0で勝利した。第2試合もBシードの東海大仰星(大阪第3)が11トライの猛攻を見せて7-7で快勝。
第3試合はモールに強みを見せるBシードの東京(東京第1)と黒沢尻工業(岩手)が対戦したが、攻守にわたって前に出た東京が8トライを挙げて、55-12で危なげなく勝利。
第4試合もBシードの常翔学園(大阪第2)が13トライの猛攻を見せて大分東明(大分)に83-5で大勝。
第5試合はBシードの中部大春日丘(愛知)が札幌山の手(南北海道)と対戦。前半は7-0と接戦になったが、地力の勝る中部大春日丘が19-0で勝利した。
結果的にシード校13校がすべて勝利し、16チームが元日の3回戦に進んだ。3回戦の対戦カードは以下の通りだ。
【3回戦のカード】
☆:Aシード ★:Bシード
◆第1グラウンド
・10:30 ☆桐蔭学園 vs. 浦和
・11:55 ★東海大仰星 vs. 東京★
・13:20 ★常翔学園 vs. 中部大春日丘★
・14:45 ★東福岡 vs. 国学院院栃木★
◆第3グラウンド
・10:30 ☆京都成章 vs. 石見智翠館
・11:55 ★佐賀工業 vs. 流経大柏★
・13:20 ★大阪桐蔭 vs. 日本航空石川★
・14:45 光泉 vs. 御所実業☆
全国高校ラグビー大会 2回戦
【ハイライト動画】青森山田 vs. 浦和
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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