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12月27日(金)に開幕する第99回全国高校ラグビーフットボール大会。通称「花園」。
高校ラガーマンの憧れである檜舞台は、今年も大阪・東大阪市花園ラグビー場が舞台となる。全51校が参加し、1月7日(火)の決勝戦で、記念すべき令和元年度の高校王者が決定する。
12月27日(金)、28日(土)は第Ⅰ~Ⅲグラウンドで1回戦が行われるが、27日の第Ⅲグラウンドでは、13時20分に注目試合がキックオフを迎える。
大分県代表の大分東明(初出場)と、長野県代表の飯田(2年ぶり9度目)の対決だ。
注目は、やはり青森山田(青森)と共に大会初出場となる大分東明だろう。
大分県では長きにわたり、大分舞鶴が絶対王者として君臨。実に33年連続で花園切符を手にしていた。
しかし11月10日の県予選決勝で、歴史が動いた。
大分東明が17-14で大分舞鶴に歴史的勝利。県新人大会に続いて王者を下し、1977年の創部以来初となる花園出場を掴んだのだ。
指揮官は大分舞鶴OBの白田誠明監督。2011年の着任から短期間で母校相手に夢を掴んだ。
注目選手は、やはりフィジー出身の2年生コンビ、NO8セコナイヤ・ブルとCTBジョアペ・ナホだろう。来日2年目ながら、日本語授業と寮生活で日常会話が成長中。巧みなオフロードパスでアタックの起点になる。
ただ留学生2人が頼りのチームでないことは、こちらも初出場だった“センバツ”こと全国高校選抜ラグビー大会で証明していた。
予選リーグ突破はならなかったが、強豪・尾道(広島)に18-15で競り勝ち、岩手・黒沢尻工には48-0で完封勝ち。初出場校で唯一の大会2勝を挙げており、強豪の貫禄さえ感じた。
SH若松納央(3年)のパスさばきで躍動するBKは魅力的。白田監督は「ディフェンスが好きな子が多い」と語っており、展開力に加えてディフェンスも見どころになるだろう。
対戦する長野・飯田は、2年ぶりの花園出場。
県決勝では11年連続で対戦しているライバル・岡谷工を33-20で下した。
決勝戦ではFWが先制トライを挙げたが、大分東明と同じく展開力も強み。2季前の花園で好タックルを見せていたCTB横前耕太郎らが突破を図る。
部員数は30人。大分東明は58人で約半数だが、展開ラグビーに加えて伝統のディフェンスから好機を演出したい。
勝者は12月30日の2回戦で、Bシードの常翔学園(大阪第2)と対戦する。勝者も敗者も美しい、高校ラグビーの祭典が今年も始まる。
文:多羅 正崇
多羅 正崇
1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある
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