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12月15日、3年ぶりに戻った大学選手権だった。花園ラグビー場で行われた3回戦、対筑波大学。
ラストワンプレーで、WTB(ウィング)山口(2年・東福岡)が左サイドにグラウンディングした。だが、引き離された点差は埋められずノーサイドとなった。
涙をぬぐう主将の山本(4年・同志社)と4年生たち。一度もリードを奪えず、終始相手のBK(バックス)陣に翻弄された。個々の力が道を切り裂く筑波大に対し、一体となった守備で応戦することができなかった。
昨年、史上初めて2年連続で大学選手権出場を逃した同志社大学。誇り高き伝統があるからこそ、このような結果は受け入れがたかった。
第109代同志社ラグビー部にとって、全国の舞台に立つことは復権への第一歩。再建を任された山本は『GO! GO! GO!』をスローガンに掲げ、常にチャレンジャー精神を持つことをチームに伝え続けた。
昨年以上に「勝ちに貪欲な姿勢」は今季のリーグ戦で現れた。開幕から4連勝。どれも簡単な試合ではなく、接戦を勝ち切った。昨季は逆転で敗北を喫した試合が多かった中、間違いなくチーム力が上回った試合だった。
その後、京都産業大学と天理大学に惨敗してしまうも、「もう一度原点に」。チャレンジャーとしての意識をチームメイトに再認識させた。最終節では一体となったアタックで、後半から突き放し、関西大学リーグを2位で締めくくった。
迎えた3年ぶりの大学選手権、開始序盤はFL(フランカー)堀部(4年・筑紫)や、NO8(ナンバーエイト)服部(4年・東福岡)が身体を張ったキャリーでエリアを奪う。
だが、先制点を挙げたのは筑波大だった。そこからFB(フルバック)原田(4年・修猷館)が1本を返し、5-17で前半を折り返す。
後半早い段階で追撃したい同志社。密集から4年生が身体をぶつけながら前へと進撃をする。何度も窮地を救ってきたFW(フォワード)陣が40フェイズ重ねて、ラストは服部がインゴールへねじ込んだ(12-17)。
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