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ラグビー コラム 2019年12月17日

同志社、3年ぶりの全国は苦い初戦敗退。ラグビー全国大学選手権

ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局
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12月15日、3年ぶりに戻った大学選手権だった。花園ラグビー場で行われた3回戦、対筑波大学。

ラストワンプレーで、WTB(ウィング)山口(2年・東福岡)が左サイドにグラウンディングした。だが、引き離された点差は埋められずノーサイドとなった。

涙をぬぐう主将の山本(4年・同志社)と4年生たち。一度もリードを奪えず、終始相手のBK(バックス)陣に翻弄された。個々の力が道を切り裂く筑波大に対し、一体となった守備で応戦することができなかった。

昨年、史上初めて2年連続で大学選手権出場を逃した同志社大学。誇り高き伝統があるからこそ、このような結果は受け入れがたかった。

第109代同志社ラグビー部にとって、全国の舞台に立つことは復権への第一歩。再建を任された山本は『GO! GO! GO!』をスローガンに掲げ、常にチャレンジャー精神を持つことをチームに伝え続けた。

昨年以上に「勝ちに貪欲な姿勢」は今季のリーグ戦で現れた。開幕から4連勝。どれも簡単な試合ではなく、接戦を勝ち切った。昨季は逆転で敗北を喫した試合が多かった中、間違いなくチーム力が上回った試合だった。

その後、京都産業大学と天理大学に惨敗してしまうも、「もう一度原点に」。チャレンジャーとしての意識をチームメイトに再認識させた。最終節では一体となったアタックで、後半から突き放し、関西大学リーグを2位で締めくくった。

迎えた3年ぶりの大学選手権、開始序盤はFL(フランカー)堀部(4年・筑紫)や、NO8(ナンバーエイト)服部(4年・東福岡)が身体を張ったキャリーでエリアを奪う。

だが、先制点を挙げたのは筑波大だった。そこからFB(フルバック)原田(4年・修猷館)が1本を返し、5-17で前半を折り返す。

後半早い段階で追撃したい同志社。密集から4年生が身体をぶつけながら前へと進撃をする。何度も窮地を救ってきたFW(フォワード)陣が40フェイズ重ねて、ラストは服部がインゴールへねじ込んだ(12-17)。

5点差まで迫り、花園は同志社の逆転劇に期待を膨らませていたが、反撃はここまで。「想像以上に筑波大のテンポが速く、相手を崩しきれなかった」(萩井監督)。5トライの猛攻を受け、万事休す。筑波大BK陣に打つ手がなかった。

ラストワンプレーを知らせるホーンが鳴り響いた。敗北は確定していたが、同志社は意地を見せた。

キックオフのボールを主将が競り勝ち奪う。紺グレは最後の最後まで貪欲な姿勢を貫き、一矢報いるも結果は17-48。第109代の挑戦は3回戦で終幕した。

同志社フィフティーンは悔しさを滲ませながらも、一目散に整列。観客席に向かって長いお辞儀をした。

「最後の最後まで一緒に戦ってくれたみなさんには感謝の気持ちでいっぱい」(山本)。先陣を駆けた熱き主将は涙を流しながら、花園を後にした。

「日本一になれなかったことは本当に悔しい。ただ、このメンバーに出会えて、そんなチームでキャプテンを担うことが出来て本当に嬉しい」。

同志社という名門校としての重責を背負いながらも、突っ走ったこの1年。本気で日本一狙っていただけに、負けた悔しさから立ち直ることは難しいだろう。

だが、「今後、後輩たちが日本一を目指すサポートを僕自身全力でしようと思っている」と山本は言葉を残した。バトンは渡された。次世代の紺グレが躍動する光景をただ待ちわびる。

文:写真:川田翼(同志社スポーツアトム)

ラグビー全国大学選手権 3回戦

【ハイライト】同志社大学 vs. 筑波大学

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト Twitter→@atom_doshisha

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