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ラグビー コラム 2019年11月29日

大東文化大学、「チャレンジャー」として挑む東海大学戦。ラグビー関東大学リーグ

ラグビーレポート by スポーツ大東編集部
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写真:ラグビーに対する想いを東海大戦に

11月16日に行われた、関東大学リーグ戦6戦目の法政大学戦。個々の強みを存分に発揮し、後半は無失点に抑える守備を見せた大東文化大学が、24-14で勝利した。

「うちの形がようやくできた」と、大東大・日下唯志監督は試合後に安堵の表情を浮かべながら語った。

2勝3敗同士であった大東大と法政大は勝ち点が同数であり、これまでのトライ数で大東大が4位、法政大が5位。直接対決の勝敗で順位が決定されるため、この試合は互いに特別なものであった。

前節の流通経済大学戦で敗れたことにより、選手権出場が事実上困難となった大東大。

「モチベーションが下がりかけた」と主将でFL(フランカー)の佐々木剛(4年=八戸西)は振り返るが、自らがミーティング等で仲間を鼓舞。「残り2試合、絶対に勝つ」と各選手が決意を胸にして、法政大戦に臨んだ。

前半、試合内容として決して良いものではなかった。大東大はノックオン、シンビン、コラプシングなどのペナルティを連発。この試合最初の失点も、前半2分にペナルティからのラインブレイクを許し、そのままトライを奪われたものだった。

しかし、15分には大東大も法政大のペナルティを起点に、FL篠原大政(4年=國學院栃木)がディフェンスを上手くかわしながらトライ。キックも成功し、7-7の同点に追いつく。

一度はリードを許すものの、31分にSH(スクラムハーフ)南昂伸(3年=御所実業)のキックをCTB(センター) シオペ ロロ・タヴォ(3年=ウェズリーカレッジ)が走り込んでグラウンディング。再び14-14と同点になる。

41分にはラックから南が自ら持ち出し、ディフェンスのギャップを突いて一気に加速。19-14となる勝ち越しのトライを挙げ、前半をリードで折り返した。

ハーフタイムにはペナルティの多さから、ノーペナルティを徹底するとともに、前に出るディフェンスを再確認した。

そして後半3分、法政大のパスミスからチャンスを作り、最後はFB(フルバック) 鎌田進太郎(2年=石見智翠館)が独走トライ。これで24-14と、点差をさらに広げた。

その後はゴール目前まで攻め込まれる場面も何度かあったが、守備ではミスも誘いながら抑え続け、24-14で試合終了。日下監督は、「後半に良いディフェンスができた。うちの形がようやくできた」と振り返る。

写真:法政大戦で勝ち越しトライの南

この試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選ばれた南は、「今日は自分から仕掛けることができた」と笑顔を見せた。

次戦の東海大学戦については、「大東はチャレンジャー」とした上で、「東海大は強いので、1つ1つのプレーを大事に戦っていきたい」と意気込みを述べた。

リーグ戦7戦目、最終戦の相手は既に優勝を決めた全勝の東海大。昨年度のリーグ戦、大東大は連覇がかかった直接対決で、試合終了間際にトライを許し負けている。

今年度の春季大会でも4点差で敗北していて、選手にとっては特別な思いがある相手だ。

法政大戦の同日に行われた、東海大vs.流通経済大学の試合では、東海大がモールで圧倒。一時は大きく点差が開いていたものの、後半に逆転し勝利を収めた。次戦では依然として、FW(フォワード)には十分に注意したい。

大東大には主将の佐々木など4年生を中心とするFWと、攻撃の起点には欠かせない存在である南を中心としたBK(バックス)。

それに加えて、法政大戦で初のスターティングメンバーに選ばれた、HO(フッカー) 酒木凜平(2年=御所実業)は、BKを経験していたこともあって走りでも得点を狙える。

さらにはトライゲッターとして定着したシオペや、ステップを一番の武器とする鎌田など、他人にはないスキルと強みを持った選手が多くいる。

日下監督は試合前、「自分たちのプライド、ラグビーに対する想いを試合に」という言葉とともに、選手たちを送り出した。法政大戦では個人が強みを存分に出し切ることで、それを実現した選手たち。

いよいよ迎える最終戦。春からは苦しい結果が続いた大東大だが、チーム一丸となって勝利をつかみ、最後は笑いたい。

文/写真:馬場修平(スポーツ大東)

【関東大学リーグ戦】

◆11月30日(土)
・午前11:30 拓殖大学 vs. 日本大学 熊谷
・午後2:00 東海大学 vs. 大東文化大学 秩父宮
・午後2:00 法政大学 vs. 流通経済大学 熊谷
・午後2:00 中央大学 vs. 専修大学 上柚木陸上

◆順位 ※3位までが大学選手権出場
1位 東海大学 勝点24(6勝0敗)
2位 日本大学 21(5勝1敗)
3位 流通経済 18(4勝2敗)
*****
4位 大東文化 15(3勝3敗)
5位 専修大学 12(2勝4敗)
6位 法政大学 12(2勝4敗)
7位 中央大学  9(1勝5敗)
8位 拓殖大学  9(1勝5敗)

ラグビー関東大学リーグ戦2019

【ハイライト】法政大学 vs. 大東文化大学

スポーツ大東編集部

スポーツ大東編集部

1967年創刊。大東文化大学体育連合会所属。ラグビー部や陸上競技部、テコンドー部など国内外で活躍する「大東スポーツ」を、年4回の新聞発行やブログ、Twitterで学生たち自ら情報を発信する。現在活動している部員数は14名。随時部員募集中。
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