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ラグビー コラム 2019年11月15日

真壁伸弥が引退。日本ラグビーを支えた歴戦の勇者

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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写真:代表最後の試合となった2018年6月のジョージア戦

11月14日(木)、サントリーサンゴリアス、サンウルブズ、そして2015年ワールドカップに出場するなど日本代表でも活躍した37キャップのLO真壁伸弥(32歳、仙台工業→中央大出身)が現役引退を発表した。今後は社業に専念するという。

同時に、サントリーはかつてチームを率いたエディー・ジョーンズ現イングランドHC(ヘッドコーチ)がディレクター・オブ・ラグビー(コンサルタント)に就任したことも発表した。

2009年から11シーズン、サントリーに在籍していた真壁選手は、身長192cm、体重約120kgの体格を活かして、トップリーグや日本選手権の獲得に大きく貢献。2012年から16年まではサンゴリアスのキャプテンとしてもチームを牽引した。

2009年にジョン・カーワン時代に代表初キャップを獲得し、2015年ワールドカップは中心選手のひとりとして活躍。2019年ワールドカップ出場を目指していたが、残念ながら2018年秋から日本代表を外れていた。

また、かねてから不整脈という持病を抱えていたこともあり、新しいシーズンが始まったこのタイミングでの引退発表となった。

真壁本人はチームを通して、こう話した。

「長い間、大変お世話になりました。シーズン開幕前というタイミングですが、現役を引退する決断をしました。

“日本のラグビーをどうにかしないと”という元日本代表キャプテン(廣瀬俊朗)の言葉に惹かれ、魂を燃やしてきましたが、ロシアとの開幕戦の満員のスタジアムを見て、ラグビーに対しての気持ちはすっきりして、悔いはありません。

「長く日本代表としてやってきて、大事な年にパフォーマンスが落ちた事には悔いもありますが、今回のワールドカップには選手とは違う立場で関わり、色々な方々とお会いして、自分のラグビー人生を多くの方に見てもらっていた事実を知れた事は、私にとって大きな財産となりました。今まで応援してくださった皆様には心から感謝しています。

今は未来へのチャレンジに対しての期待が大きく、今回のワールドカップイヤーで引退するというのは、自分の人生ではとても良いタイミングだと思っています。

そして、私の土台を作ってくれたサントリーには、何と表現して良いか分からない感謝の念しかありません。

どこにいっても自分の居場所として心の中に据えていた『サンゴリアス』。クラブハウスとトレーニングルームは辛い思い出もありますが、自分の家のように思っていますし、ここでチームの歴史の一部になれた事は生涯の誇りです。

私の人生を潤してくれたラグビーとサントリー、そして家族に感謝しています。幸せでした」

真壁選手は、サントリーキャプテン時代には何度もJ SPORTSのインタビューに登場していただきました。

また、日本代表ではオフの間にもウィスキーに関する勉強をしたり、スコットランド遠征時はウィスキー博物館で遭遇したり……と社業とラグビーの両立を貫いてきた。

これらかもラグビー、そしてウィスキーの伝道師としての活躍を期待しています!

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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