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ラグビー コラム 2019年11月9日

痛恨の2敗目を喫した慶應義塾大学。日曜は明治大学とのビッグマッチ。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 慶應スポーツ新聞会
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ワールドカップが閉幕し、関東大学対抗戦がついに再開。3試合を終えて2勝1敗と後がない慶應義塾大学は11月4日、日本体育大学との再開初戦に臨んだ。

序盤こそ試合を支配したものの、ラストプレーで痛恨の逆転負けを喫した。

日体大のキックで試合が始まった。いきなり慶大にチャンスが訪れる。

アドバンテージを獲得した中、SO(スタンドオフ)中楠一期(総1・國學院久我山)のハイパントキックのこぼれ球にうまく反応したCTB(センター)イサコ・エノサ(環1・King’s College)がインゴールに飛び込み、幸先よく先制した。

今年ずっと理想に掲げてきた、キックを起点とした攻撃が形になった。その後も自陣で相手のキックを受けたSO中楠が敵陣へ切り込み、その後は敵陣での時間が続く。

ターンオーバーを許しても、この秋の対抗戦初スタメンとなったWTB(ウィング)鬼木崇(法1・修猷館)、FB沖洸成(総3・尾道)らBK(バックス)陣のタックルで反撃を許さなかった。

そしてこの日、何度も組み直しを強いられたスクラムでペナルティを獲得すると、敵陣でのラインアウトから左に展開し、20分にWTB鬼木のトライで追加点を挙げた。

さらに26分のFL(フランカー)山本凱(経2・慶應)のトライ、その後WTB高木一成(商4・慶應)のコンバージョンキックも決まり、17-0と大きくリード。慶大が優位に試合を進めるかに思われた。

だが、ここから日体大の反撃が始まる。33分には慶大のディフェンスでのペナルティから、日体大はラインアウトを起点に粘り強い展開を見せ、慶大はこの日最初の失点を許した。

その後も敵陣でのペナルティで自陣でのラインアウトに持ち込まれると、そこからのモールでペナルティを連発。粘り切れず42分にトライを許し、17-12と追い上げられた。

前半終了間際に敵陣ゴール前まで迫ったが、ここでも反則をとられ得点には結びつかなかった。前半最後の10分で2トライを許し、1トライ分の5点差。

「追われる側として、気持ちの部分が自分たちはまだ脆い」と振り返ったCTB(センター)栗原由太主将(環4・桐蔭学園)ら慶大フィフティーンの焦りに包まれた表情は、押せ押せムードの日体大ベンチと対照的だった。

写真:対抗戦デビューのエノサのトライで先制するも

後半は開始からWTB鬼木が相手のブラインドにつけ込み、敵陣深くまで切り込むも、この日何度もとられたオブストラクションでまたも好機を逃した。

それでも15分にはSH(スクラムハーフ)上村龍舞(環4・國學院栃木)のグラバーキックが相手選手のハンドリングエラーを誘い、マイボールスクラムからCTB栗原、WTB宮本と展開。

最後はNO8(ナンバーエイト)に入ったアイザイア・マプスア(総1・King’s College)がグラウンディング。SO中楠のコンバージョンキックも成功した。

その後、SO中楠は敵陣での相手のオフサイドからPG(ペナルティゴール)を決め、27-12と再び突き放した。

だが25分、29分と連続して慶大がとられたペナルティに対し、日体大はPGを2本成功させ、徐々に点差を縮めていく。

さらに、マークしていた相手CTBの2人とNO8の3人にプレッシャーをかけきれず、敵陣からの独走を許して追加点を決められ、27-23と、ついに1トライ以内に迫られてしまう。

ラストプレーでは、敵陣22mラインの内側まで持ち込むもターンオーバーを許し、その後は何度もアドバンテージを与えながら、相手ウィングにゴールラインを割られてしまった。

観客席の日体大サイドからは、ノーサイドのホイッスルをかき消さんばかりの歓声が沸き起こり、慶大の選手の中にはそのままグラウンドに座りこむ者も見られた。

実に11年ぶりの日体大戦での黒星。すでに1敗で迎え、ここからの巻き返しを狙って臨んだ11月、出鼻をくじかれるかたちとなった。

前半と後半の入りは、まさに「自分たちの時間」だった。今季から見られるキックを起点とするアタックと、BK陣による積極的なランで敵陣を攻め立て、トライを次々と奪った。

だが、FL川合が「今回の規律の部分をしっかり厳しく受け止めたい」と話すように、チャンスで反則を取られる場面が目立ち、ディシプリンにおける課題が露呈。

栗原主将は、「そっち(レフェリーの判定)に気を取られて、プレーに集中できていない選手が何人もいた」と振り返った。

この負けにより大学選手権の出場は厳しくなったが、下を向いている暇はない。次戦の相手は日本一に輝いた明大。

「重戦車」と異名を持つFW(フォワード)陣を擁し、BK(バックス)陣にもタレントが揃う。

「今日は規律の部分で自分たちを自分たちで殺してしまった。こういう試合をしていては、どんな相手にも勝てないので、ここは課題として次につなげていきたい」(川合)。

ディシプリンの部分を修正して今後のビッグマッチに臨みたい。

文:萬代理人(慶應スポーツ)

◆11月10日(日)関東大学対抗戦 試合日程
・11:30 慶應義塾大学 vs. 明治大学 秩父宮
・11:30 日本体育大学 vs. 青山学院大学 熊谷B
・14:00 早稲田大学 vs. 帝京大学 秩父宮
・14:00 筑波大学 vs. 成蹊大学 熊谷B

慶應スポーツ新聞会

慶應スポーツ新聞会

慶應義塾大学文化団体連盟所属の公認サークル。通称ケイスポ。全40ある体育会の取材から記事の執筆、年7回の新聞製作まで全て学生の手で行う塾内唯一のスポーツ新聞サークル。部員数約50名、35年の歴史を持つ。»慶應スポーツWebサイト

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