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写真:ゲームキャプテンを務めた射場
約2か月ぶりに再開した関東大学対抗戦。ワールドカップ休止期間中には 『コリジョン』と『ユニティー』をテーマに掲げ、関西の強豪である天理大学、同志社大学との試合を実施。
アタック、ディフェンスともにフィジカルの強さを見せつけ、勝利を挙げた。
自信を付けて臨んだ対抗戦の中断明けの一戦では、青山学院大学との対戦を迎えた。「入りはよかった」とSH(スクラムハーフ)飯沼蓮(営2=日川)の言葉通り、試合序盤は明治のリズムで試合が進む。
前半8分にはNO8(ナンバーエイト)箸本龍雅(商3=東福岡)がビッグゲインを見せると、最後は右WTB(ウイング)矢野湧大(文4=大分舞鶴)が相手ディフェンス2人をかわしながらトライ。
直後にも右CTB(センター)森勇登(政経3=東福岡)からのノールックパスを受けた左WTB山崎洋之(法4=筑紫)が左端にクラウンディング。前半を35-7で折り返す。
しかし、徐々に明治のアタックに陰りが見え始めた。後半開始直後には山崎が快走を見せるもインゴールを割らず。
「ゴール前で焦ってしまうことが多々見られた」(ゲームキャプテン・左CTB/射場大輔・政経4=常翔学園)と、チャンスをものにできない時間が続く。
次第に青学大の好ディフェンスに押されペナルティを頻発。「浮かないスクラムを組めればよかった」(左PR/プロップ安昌豪・営4=大阪朝鮮)と、強みのスクラムでも苦戦を強いられる。
後半21分には相手ウイングにキックカウンターを起点とした追加点をあげられてしまう。
しかし、簡単に主導権を握らせないのが明治の意地。終了間際には10分間で3トライの猛攻をみせ最終的に63-12でノーサイドを迎えた。
この試合で課題となったのはペナルティの多さである。青学大が10であるのに対し、明治は20。『ディシプリン』をテーマと一つに掲げた一戦だったが「自分たちに甘さがあった」(山崎)。
好機の場面でのオフサイドやスクラムでのレフェリーとの食い違いが目立ってしまった。
写真:司令塔を務めた齊藤誉
一方で明確な収穫もあった。山沢京平(政経3=深谷)に代わり、司令塔を務めたのは齋藤誉哉(文1=桐生一)。試合ではコンバージョンをパーフェクトに沈めるなどルーキーながら堂々とした活躍を見せた。
「1年生で10番を担うことはなかなかないが、そつなくこなしていた」(田中澄憲監督)。後半から登場した丸尾祐資(商1=報徳学園)もテンポの良いボールさばきで躍動。
ジュニア明早戦でもハーフ団を組んだ2人は、1年生ながら対抗戦の大舞台で活も若さ溢れる力強いプレーを見せ、明治の新時代を予感させた。
次戦は慶應義塾大学との対戦を迎える。試合のカギを握るのは2人の外国人留学生への対応だ。古田京、丹治辰碩(パナソニックワイルドナイツ)ら、幾度も明治を苦しめてきた強力な選手が卒業した今季。
戦力の低下が予期されていた慶大だが、シーズン中盤から留学生選手がチームに加入。中でもナンバーエイトを務めるアイザイア・マスプアは193センチ、107キロの体躯を誇る。
しかし、付け入るスキはあると田中監督は話す。「慶応の強さには伝統のプライドや維持、そういう粘り強さが慶応の良さだと思うので外国から来たまだ1年生の彼らがそういうところをわかるのかどうか」(田中監督)。
慶大戦は中5日と厳しい戦いになる。「ハイパントで相手を崩していく攻撃型なので、WTB、FB(フルバック)でパイパントの練習をして、対応できればうまく乗っていける」(FB/雲山弘貴・政経2=報徳学園)。
対抗戦では2年連続で辛酸をなめさせられている明治。今シーズンは夏合宿の練習試合でも敗れている。
一方の慶大も筑波大学、日本体育大学相手に敗戦し、後がない状況だ。「合宿の二の舞にならないように絶対に勝つ」(射場)。
黒黄のジャージーが再び牙をむくか。相対する紫紺も3年ぶりの雪辱に燃えている。聖地・秩父宮で行われる伝統の一戦に、最大級の注目が集まる。
文:中村奈々/写真:清水康佑(明大スポーツ)
◆11月10日(日)関東大学対抗戦 試合日程
・11:30 慶應義塾大学 vs. 明治大学 秩父宮
・11:30 日本体育大学 vs. 青山学院大学 熊谷B
・14:00 早稲田大学 vs. 帝京大学 秩父宮
・14:00 筑波大学 vs. 成蹊大学 熊谷B
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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