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ラグビー コラム 2019年11月3日

京都産業大学、キャプテンが復帰し勝負の後半戦へ。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 京産大アスレチック
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写真:フロントローの宮崎達也。キャプテン不在のチームを引っ張った

今年は40年以上指揮をとった大西監督のラストイヤー。長年の夢である大学日本一を達成し、京産大を強豪に育て上げた大西監督に恩返しをするため、今期は非常に大事なシーズンだ。

しかし、彼らを待っていたのは試練の連続だった。春先こそ、同志社大学に勝利するなど、順当なスタートを切るも、6月の練習試合・日本大学戦でキャプテンの伊藤鐘平(札幌山の手・4)が足首を負傷。

長期離脱を余儀なくされた。絶対的支柱を失ったチームは7月の春季大会決勝で天理大学に惨敗。ショックは大きく、夏合宿では中央大学に敗戦。9月1日の公式戦開幕戦では、格下の関西学院大学に敗戦してしまう。

「見たことがないくらい、選手たちが冷めている。熱量が感じられない」(元木ヘッドコーチ)。日本一どころか大学選手権進出すら危ぶまれる状況に転落した。

しかし、赤紺軍団は苦しみながらもチームを立て直す。代理でゲームキャプテンを務める宮崎達也(伏見工・4)を中心として「京産のプライドを取り戻す」を合言葉に練習の意識から徹底して見直した。

食糧合宿ですき焼きを食し、一体感を強めた。悔しい敗戦からわずか6日後の公式戦第2節では、大阪体育大学に61-10で圧勝。

強みであるスクラム、モールで終始優位に立つ。ウイングの堀田礼恩(京都成章・2)がハットトリックを達成した。FW(フォワード)が前に出て、BK(バックス)が取りきる。京産ラグビーの復活を象徴する試合となった。

試合後、大西監督は「天理大に負けた7月から、夏合宿も含めて苦しい時間が長かった。そこからよく学生達が立ち直ってくれました。今日は少しでも前に出ようという気持ちが見て取れた。やっとスタートラインに立てました」とコメント。

その次の週には、立命館大学を下して勢いに乗る近畿大学と対戦。近畿大の武器であるショートパスを完璧に封じ、21-10で勝利した。

チームとして前半戦のヤマ場と認識していた相手に完勝。京産大は2勝1敗の3位で前半戦を終了した。

今シーズンはラグビーワールドカップ開催のため、9月15日から1か月半、公式戦が中断。そのため通常日程ならリーグ戦での復帰が難しかったキャプテンの伊藤鐘平が復帰し、練習に合流。

幸運も味方した形となった。大体大との練習試合ではLo(ロック)でスタメン出場。一時低迷するも、見事に調子を取り戻したチームにキャプテンが加われば、後半戦はさらなる飛躍が期待できる。

写真:WTB(ウィング)堀田礼恩。監督の期待に応え、一気にレギュラーを勝ち取った

11月4日に開幕する後半戦、初戦の相手は摂南大学だ。昨季関西大学Bリーグで1位となり、再昇格してきたチーム。今期は既に3連敗しているが、強豪同志社大に40-52で競り負けるなど、決して悪い内容の試合ばかりではない。

特にここまで、7人制トンガ代表のCTB(センター)テビタ・タイ(トゥポウ校)や、FB(フルバック)ヴィリアミ・ツイドラキ(ラトゥナヴァラ校)ら、外国人留学生の活躍が光っている。京産大は春から立て直してきたディフェンスでしっかりと止めたい。

摂南大戦後は、同志社大、立命大、天理大と相次いで強豪と対戦する赤紺軍団。

伊藤キャプテンは、「大きな目標ばかり見るのではなく、目の前にあることを1つ1つ全力でやっていきたい」と語る。悲願の大学日本一のために、まずは目の前の摂南大戦に全てをぶつけたい。

文/写真:岩田悠吾(京産大アスレチック)

◆京都産業大学大学 関西大学リーグ日程
・11月04日(月)14:00 摂南大学 vs. 京都産業大学 鈴鹿
・11月10日(日)14:00 同志社大学 vs. 京都産業大学 神戸ユニバー
・11月17日(日)12:00 立命館大学 vs. 京都産業大学 皇子山
・11月30日(土)14:00 京都産業大学 vs. 天理大学 西京極

◆関西大学リーグ順位表(第3節終了時点)
1位 天理大学 3勝0敗
2位 同志社大 3勝0敗
3位 関西学院 2勝1敗
4位 京都産業 2勝1敗
5位 近畿大学 1勝2敗
6位 立命大学 1勝2敗
7位 摂南大学 0勝3敗
8位 大阪体育 0勝3敗

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京産大アスレチック

京都産業大学体育会本部編集局は年4回、「京産大アスレチック」という体育会の広報新聞を作成しています。また、SNSなどを活用し、試合速報やブログ記事の更新、号外・試合告知ポスターの発行を行っています。 »HP »Twitter »Facebook

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