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写真:慶大戦で先制トライを決めた山口
3季ぶりの開幕3連勝で中断期間を迎えた同志社大学。前半戦は素晴らしいスタートを切ったが、10月に行われた関東の大学2校との定期戦で、課題の残る結果となった。
10月6日、慶應義塾大学の日吉グラウンドで行われた慶大との102回目の定期戦。山口(2年・東海大福岡)が先制のトライを奪うも、外国人留学生を起点としたテンポの速いアタックを受けてしまい、17-33で白星を譲った。
また、10月20日、島津製作所グラウンドで行われた昨季王者、明治大学との定期戦では実力の差を見せつけられ、21-57で敗北を喫した。
問題点は明確であった。失点の量だ。リーグ前半戦の平均失点は33。浮かび上がっていたこの課題の克服には至らなかった。明大にはまさかの57点を献上。今年Aチームの試合で一番多い失点数となってしまった。
フェーズを重ねるとどうしても、アタックに対し受け身の体制をとってしまう。その隙を突いてゲインを許す展開が多く見られた。そのためにも相手と張り合う積極的な姿勢を具現化したディフェンスが必要だ。
写真:泥臭いプレーの差が出た
また、関東との差について、「泥臭いプレー」だと選手たちは口を揃えて答えた。
ブレイクダウンに激しくコミットしたり、思い切ってコンタクトプレーをするなど、身体を張った基本的なプレーが徹底されていた。その面では、同志社も改善の余地があるポイントだ。
11月4日からリーグ戦が再開、次にぶつかる相手は因縁深い関西学院大学だ。秋に調子を合わせてくる関学大に対し、2年連続で逆転負けを喫している。
春季トーナメント初戦では完封勝利を収めたものの、もはや別チームのように変化している。今季の強みはなんといってもスクラムとタックルだ。主将のPR原口を軸にセットプレーは手厚く仕上がっている。
起点が安定すれば、テンポと決定力のあるWTB(ウィング)中やFB(フルバック)奥谷が走り回るだろう。前半戦では立命館大学や京都産業大学と接戦を繰り広げながらもロースコアで抑えた。
対して同志社のFW(フォワード)陣がどこまでセットプレーで優位に立ち、BK(バックス)にボールを配球することができるかが勝負の鍵となる。そして課題である失点量を極限に抑え、3季ぶりの勝利を掴みたい。
文/写真:川田翼(同志社スポーツアトム)
◆同志社大学 関西大学リーグ日程
11月04日(月)12:00 関西学院大学 vs. 同志社大学 天理親里
11月10日(日)14:00 同志社大学 vs. 京都産業大学 神戸ユニバー
11月17日(日)14:00 同志社大学 vs. 天理大学 皇子山
11月30日(土)12:00 同志社大学 vs. 立命館大学 西京極
◆関西大学リーグ順位表(第3節終了時点)
1位 天理大学 3勝0敗
2位 同志社大 3勝0敗
3位 関西学院 2勝1敗
4位 京都産業 2勝1敗
5位 近畿大学 1勝2敗
6位 立命大学 1勝2敗
7位 摂南大学 0勝3敗
8位 大阪体育 0勝3敗
同志社スポーツアトム編集局
同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト
Twitter→@atom_doshisha
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