人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2019年11月3日

明治大学、勝負の後半戦に向けBチームの底上げで好循環。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
  • Line

約2カ月の中断期間をはさみ、再びスタートする関東大学対抗戦。明治大学は中断空け初戦で、青山学院大学との対戦を迎える。

「チームの層を厚くできる期間」と位置付けられていたワールドカップ中断期間。しかし、明大はBチームが戦うジュニア選手権の開幕戦の帝京大学戦で出鼻をくじかれる。

80分間、終始後手に回り最終スコアは0-61。屈辱的な大敗を喫した。「リーダーたちの働きも見えなかった。良いところがなかった」と試合後のインタビューでこぼした田中澄憲監督。選手たちも厳しい表情のままであった。

ジュニアチームの強さはAチームの強さにも直結している。舟橋諒将(平31法卒・現ヤマハ発動機ジュビロ)らが中心となった昨年度は、ジュニア選手権で20年ぶりの優勝。

その結果、チームに好循環が起こり大学選手権優勝の要因にもなった。「4年生がまとめないといけない試合でまとめ切ることができなかった」(FL/フランカー佐藤諒・政経4=国学院久我山)。帝京大に惨敗後のチームには暗雲が漂っていた。

写真:天理大戦にも出場しトライを挙げた矢野

敗戦を経てチームは改革を図る。矢野湧大(文4=大分舞鶴)を中心にジュニアチームは再始動。「チーム主体で考えることが多くなり、ミーティングもたくさん重ねた」(矢野)。

話し合いを経て、選手たちが掲げたテーマは2つ。1対1のコンタクトを重視する『コリジョン』とチームの団結に焦点を当てた『ユニティー』である。

通常であれば試合ごとにテーマを持つ明大。しかし、この中断期間にはAチームBチーム問わず、この2つのテーマにフォーカスして取り組んだ。

マインドにも好影響があったか。テーマの明確化によるチームの変化は試合結果として表れる。

ジュニア選手権2戦目、強豪・東海大学との一戦は24-21で逆転勝利。ゲームキャプテンを務めた矢野は、勝ち越しトライを決めるなど活躍を見せた。

慶應義塾大学を大差で下した明大は最終戦で早稲田大学と激突。試合は終盤まで一進一退の攻防が続いたものの、ラストワンプレー。敵陣深くのマイボールスクラムからPR(プロップ)大賀宗志がインゴールを割った。

そのトライで逆転となり試合終了。「意地でつかんだ勝利」と指揮官もほめたたえた。

今年度のジュニア選手権決勝トーナメントは行われないため、ジュニア帝京大にリベンジする機会は逃してしまった。勝ち点は14となり順位は2位。連覇はならなかったものの、試合ごとに成長を遂げていったジュニアチーム。

ジュニアでの経験を武器に紫紺を着る選手は現れるのだろうか。「出ることができたら、しっかりと結果を残して連覇に貢献したい」(矢野)。彼らの台頭から今後も目が離せない。

写真:強い存在感を示した司令塔の山沢京平

一方のAチームも仕上がりは順調だ。この中断期間には天理大学、同志社大学の2校と試合を組んだ。

1月の大学選手権決勝以来、10カ月ぶりの顔合わせとなった天理大戦は、後半にディフェンスから立て直し、29-21で逆転勝利。京都で行われた同志社との試合も相手のミスにつけ込む形でトライを量産。57-21と快勝した。

「確実に成長している。自分たちにフォーカスして内容にもこだわっていきたい」(HO/フッカー武井日向主将・商4=国学院栃木)。

11月10日は慶応義塾大学、続く一戦では帝京大学、そして来る12月1日には早稲田大学との試合を控えている。

次戦・青学大との一戦では大差で勝利を収め、対抗戦後半への足掛かりとしたいところだ。もう一度紫紺の凱歌をとどろかせるために。選手たちは激戦の舞台へと身を投じる。

文/写真:清水康佑(明大スポーツ)

◆明治大学 関東大学対抗戦日程
・11月04日(月)11:30 青山学院大学 vs. 明治大学 上柚木陸上
・11月10日(日)11:30 慶應義塾大学 vs. 明治大学 秩父宮
・11月24日(日)14:00 明治大学 vs. 帝京大学 秩父宮
・12月01日(日)14:00 明治大学 vs. 早稲田大学 秩父宮

◆関東大学対抗戦 順位(第3節終了時点)
1位 明治大学 3勝0敗
1位 早稲田大 3勝0敗
1位 帝京大学 3勝0敗
4位 慶應義塾 2勝1敗
5位 筑波大学 1勝2敗
6位 日本体育 0勝3敗
6位 青山学院 0勝3敗
6位 成蹊大学 0勝3敗

代替画像

明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ