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ラグビー コラム 2019年10月19日

日本・アジアラグビー史上最大の決戦。「日本 vs. 南アフリカ」プレビュー。ラグビーワールドカップ日本大会

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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一方で、プール戦4試合で主力をフル回転させてきた日本は、中6日で決戦を迎えることに。日程面では南アフリカが有利だろう。

しかも明日の東京・調布市の予報は気温22度程度で、夕方以降の湿度も低い。高温多湿だったアイルランド戦ほどには、気象条件は日本の味方にならないはずだ。この条件で南アフリカが負ければ、もはや一切の言い訳は許されない。

日本・アジアラグビーの新時代を拓いた歴代最強の日本は、満員御礼となるであろうホームで南アフリカを迎え撃つ。

日本のジェイミー・ジョセフHCは、指揮官として初めてのW杯でいまだ無敗。ニュージーランド代表の元バックロー(FW第3列)は、母国のライバルである南アフリカをよく知っている。

「ひとつ明らかなのは南アが何をしてくるか。それはセレクションを見れば分かる。控えに6人のフォワードを入れている。珍しいことではないが、フィジカルでダイレクトなアプローチで押しかけてくる。相手にボールを渡してフォワードのディフェンスで相手をつぶして勝機を見てくる」

「我々はそれに対してしっかり準備をしてきた。明確でないのは、我々が相手に何をするのか。それが楽しみ」


スコットランド戦で2トライを挙げるなど獅子奮迅だったWTB福岡堅樹

日本は先週のスコットランド戦から先発1人を変更。脳しんとうによりセレクションから外れたウィリアム・トゥポウに替わり、山中亮平がFB(フルバック)に入った。

山中は特別な想いで決戦に臨む。10月20日は3年前に53歳で亡くなった「ミスターラグビー」こと平尾誠二さんの命日。山中は育毛剤が原因のドーピング違反で2年間の出場停止処分を受けた時、所属する神戸製鋼のGM兼総監督だった平尾さんに支えられたという。

「平尾さんの命日ということで、僕にとってもすごい日に試合がある。平尾さんがいなければ今の僕もいないと思っているので、感謝の気持ちでいっぱい」(FB山中)

ゲーム主将は、チームリーダーであるFLリーチ マイケルが務める。

3番を付けるのは、スコットランド戦の前半に負傷交代したPR(プロップ)具智元だ。

FL(フランカー)ピーター・ラブスカフニ、WTB松島幸太朗、そしてリザーブのヴィンピー・ファンデルヴァルトは出生国との記念すべき対戦になる。

リザーブには、4年前の南アフリカ戦で決勝トライのラストパスを放ったアマナキ・レレイ・マフィが入り、20番をつけて今大会のアイルランド戦以来の出場を目指す。

「プロになった2014年に初めての背番号が20番。代表になって初めてのマオリオールブラックスも20番。(前回W杯の)南アフリカ戦も20番。もともとその番号が好き」

「あさって(20日)は久しぶりの試合だが、絶対勝つように日本のために今までやったことがないようなパフォーマンスをみんなの前で見せたい」(アマナキ)

ここで負ければ代表引退の覚悟で臨む者たちもいる。まずは常識をはるかに超えたハード-ワークを続けている、日本ラグビーのレジェントだ。

「もし負けたら多分最後の試合。だから勝ちたい。それだけ考えている」(LOトンプソンルーク)

スコットランド戦で2トライを挙げるなど獅子奮迅だったWTB福岡堅樹も、15人制代表は最後と公言している。

「きつい合宿を何度も何度も乗り越えて、ワンチームをつくり上げることができた。お互いに信頼し合って戦えるチームになれた。2015年に結果を出しながらも(8強へ)上がれなかった経験も、躍進の要因として間違いない。地元の日本の声援も確実に力になっている」(WTB福岡)

FLリーチ主将は勝利への断固たる意志を示している。

日本開催のW杯で、南アフリカ戦の勝利をライブで届ける。

「4年前の試合で世界が日本に注目して、みんな驚いて、日本のファンの印象にも残っている。今回は生で見せられるチャンス」

奇跡に見える必然を何度も起こしてきた史上最強のブレイブ・ブロッサムズ。いざ、南アフリカ撃破へ。20日は日本を応援する全ての人がワンチームとなり、声を枯らすだろう。

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