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ラグビー コラム 2019年10月12日

フィジーを倒したウルグアイが、ウェールズに挑む 前大会ノートライの屈辱を晴らせるか ラグビーワールドカップ2019 ウェールズ vs. ウルグアイ

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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台風19号による天候の悪化で試合が中止になるなど大きな影響を受けているラグビーワールドカップ(RWC)だが、プール戦はまだ続いている。10月13日(日)には、熊本県民総合運動公園陸上競技場でプールDの最終戦となるウェールズ対ウルグアイが行われる。熊本での試合も今大会はこれが最後だ。


ウェールズは、10月9日、フィジーの猛攻を受けながら、29-17という勝利で勝ち点を「14」とした。10月12日現在、プールDで首位に立つのは、3勝1敗でプール戦を終えたオーストラリアで勝ち点は「16」。すでにこの2チームの決勝トーナメント進出が決まっている。13日、ウェールズがウルグアイに勝って勝ち点「4」を加えれば、ウェールズの首位通過が決まる。その場合は、ウェールズがフランス(プールC2位)、オーストラリアがイングランド(プールC1位)と準々決勝で戦うことになるわけだ。

ウェールズは、タフな攻防になったフィジー戦から中3日というタイトな日程もあって、そのメンバーから先発15人中13名を変更した。フィジー戦に続いて先発するのは、今大会4トライをあげているWTBジョシュ・アダムズ(188cm、96kg、24歳)、突破力のあるCTBハドリー・パークス(187cm、101kg、31歳)のみだ。キャプテンのLOアランウィン・ジョーンズ、CTBジョナサン・デーヴィス、負傷退場したSOダン・ビガーは23名のメンバーに入っていない。

一方、ウルグアイは、10月5日にオーストラリアに10-45で敗れた。そのメンバーから先発で11名の変更。キャプテンのファン・マヌエル・ガミナラ(171cm、93kg、30歳)も先発する。ウルグアイの勝ち点は現在「4」。3位のフィジーは「7」で、ウルグアイがウェールズに勝てば、3位に食い込み、次大会の出場権を得ることができる。今大会でフィジーを破り、最初の番狂わせをやってのけたウルグアイの最後まであきらめない戦いを今回も見たいものだ。


ウェールズとウルグアイの実力差は明らかだが、ウルグアイがどこまで点数を詰められるか。両者は2015年大会でも同じプールになり、ウェールズが54-9で勝っている。ノートライに終わったウルグアイにとっては、まずはウェールズから1トライを奪いたいところ。ここまで22得点をあげているSOフェリペ・ベルチェシ(183cm、81kg、28歳)を軸に陣地を進めチャンスを伺いたい。


ウェールズは決勝トーナメントを見すえて主力を休ませているが、ベテランのFBリー・ハーフペニー(178cm、88kg、30歳)が先発。2011年大会以来2大会ぶりの出場だが、今大会はリアム・ウィリアムズのバックアップという立場。その存在感をアピールしたい。NO8アーロン・ウェインライト(190cm、107kg、21歳)は16歳までプロサッカー選手を目指していたという異色の経歴。ラグビーに転向して頭角を現し、20歳でウェールズ代表デビューを果たした。スピードのあるプレーに注目だ。ゲーム・キャプテンを務めるのは、FLジャスティン・ティプリック(188cm、100kg、30歳)、力強いボールキャリーで前進し、的確なタックルでチームを引っ張る。ウェールズにとっては、準々決勝に向けて弾みをつけたい試合になる。


文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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