人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2019年10月10日

アルゼンチンがアメリカに完勝。2勝2敗で大会を終える。ラグビーW杯日本大会「アルゼンチン vs. アメリカ」

ラグビーレポート by 真鍋 雅彦
  • Line

アルゼンチン×アメリカ  国歌斉唱するアルゼンチンの選手ら(10月9日撮影)


すでに予選敗退が決まっているものの最後の一戦で前回ベスト4の意地を見せたいアルゼンチンと、残り2試合(アルゼンチン戦とトンガ戦)に今大会初勝利を懸けるイングランドとの一戦が、青空が広がる秋晴れの熊谷ラグビー場で開催された。
実力的にはアルゼンチンが有利だが、両チームのモチベーション次第では接戦も。そんな予想もされた試合だったが、序盤からアルゼンチンが攻勢に出る。 初スコアは前半18分。自陣10m付近のラックからパスを受けたSOニクラス・サンチェスがディフェンスを引きつけてCTBフアン クルス・マリアにパス。裏に抜け出したマリアがサンチェスに戻し、そのままサンチェスが飛び込んでトライ。ゴールも成功して7-0とした。
先制点をとるまでに少し時間が掛かったが、得点が入ったことで緊張がほぐれたのか、アルゼンチンの動きがさらに良くなり、前半24分には、サンチェスの裏キックをFBホアキン・トゥクレが押さえて(ゴール成功)7点を追加。さらに前半34分、再びトゥクレが今度は個人技で相手をかわしてゴールに飛び込み(ゴール失敗)、19-0とリードを広げた。 しかしその後、アメリカも反撃を開始。フェーズを重ねたあと、SOのAJ・マギンティが右タッチ際に転がしたボールをキャプテンのWTBブレイン・スカリーが押さえて5点を返し、アルゼンチンの19-5で前半が終了した。
前半終了間際にアメリカがペースをつかみ始めたことから後半は接戦になるかと思われたが、後半がスタートするやアルゼンチンは予選プール敗退の悔しさをぶつけるかのように猛攻を開始。
後半3分、アメリカ陣15m付近のラインアウトからFWが押し込み、最後はマリアが押さえてトライ(ゴール成功で26-5)。
続く後半7分、アルゼンチンはアメリカ陣10m付近でマイボールラインアウトを得ると、アメリカに隙があるのを見て素早くボールを投入。CTBヘロニモ・デラフエンテからマリアに繋いで、マリアがこの日2本目のトライをマークした(ゴール成功で33-5)。
さらに後半15分、アルゼンチン陣10m付近のラインアウトでアメリカボールをスチール。WTBサンティアゴ・カレーラスからデラフエンテに繋いでトライを奪った(ゴール成功で40-5)。
この得点で試合はほぼ決まったかに見えたが、アメリカも後半19分、アルゼンチン陣5mのラインアウトからモールを押し込み、最後はこの日再三力強い突進を見せていたCTBポール・ラサイクがインゴールに飛び込んで7点を返した。
後半30分にはアルゼンチンに追加点を奪われるが、終了間際、アルゼンチン10m付近のラインアウトからFWが前にボールを運び、ラックから右に展開。大外で待っていたスカリーがトライを奪って5点を返し、アルゼンチンの47-15でノーサイド迎えた。
前大会ベスト4だったアルゼンチンは、この試合で全日程を終了。初戦のフランス戦に敗れているのでこの結果は致し方ないが、他の強国との対戦を見てみたいと思わせるチームだった。
一方、アメリカはイングランド、フランス、アルゼンチンにいずれも完敗。次戦は、今大会初勝利を懸けて、東大阪市花園ラグビー場でトンガと戦う。トンガはイングランドには完敗したものの、アルゼンチンには14点差負け、フランスには2点差負けと、力的にはアルゼンチン、フランスとそう大きな差があるわけではない。そんなトンガ相手にアメリカはどのような戦いを挑むのか。中3日という厳しい条件になるが、4年後に繋げるためにも、好ファイトを期待したい。

勝利しチームの仲間に持ち上げられるフアン クルス・マリア(10月9日撮影)

ラグビーワールドカップ2019

【ハイライト】アルゼンチン vs. アメリカ  プールC

真鍋 雅彦

真鍋 雅彦

フリーライター。1957年大阪府生まれ。父の影響で小学生の頃からラグビーに親しむ。大学卒業後、ベースボール・マガジン社勤務を経てフリーランスに。主にラグビー、野球、ゴルフなどの原稿を執筆。2014~18年、キヤノンイーグルスWEBページのオフィシャルライターを務める。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ