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ラグビー コラム 2019年10月9日

南アフリカが10トライ大勝で8強入り!カナダも最後まで奮闘。ラグビーW杯日本大会 南アフリカ vs. カナダ

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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南アフリカ SHコブス・レーナック

南アフリカが10トライを挙げて8強入りを決めた。

ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会は、10月8日(火)、兵庫・神戸市御崎公園競技場で、プールB(1次リーグB組)の1試合を行い、2勝1敗の南アフリカが66-7でカナダに大勝した。

この日はW杯初先発となった南アフリカのSHコブス・レーナックが躍動した。

29歳のSHレーナックは前回大会でW杯メンバーから落選。しかしイングランド国内1部「プレミアシップ」のノーサンプトンで飛躍し、昨季は俊足と得点感覚を活かしてシーズン12トライを記録した。

南アフリカのヨハン・エラスムスHC(ヘッドコーチ)は、好調のレーナックを2015年以来4年ぶりに代表復帰させ、この日カナダ戦のスターターを託した。


イングランドのピアース レフリーの笛でキックオフされたナイトゲームは、南アフリカのトライラッシュで始まった。

前半2分、ゴール前の突進からCTBダミアン・デアリエンディ、同5分にはWTBシブシソ・ンコシが俊足を活かしてインゴールへ。

開始5分で12点をリードした南アフリカは、ここからSHレーナックが3連続トライを披露する。

前半10分にラック脇を抜けて独走すると、みずから蹴り出したショートパントを再獲得して1トライ目。

前半17分にもゴール目前での攻防から強引に押し込んで2トライ目、同20分にはSOエルトン・ヤンチースのクロスキックから始まった波状攻撃のラストを飾ってみせた。

前半20分間でのハットトリック達成はW杯史上最速。2003年大会で元オーストラリア代表のクリス・レイサムがナミビア相手に達成した前半25分を更新。SHレーナックはW杯初出場で、エラスマスHCの抜擢に応えた。

防戦一方のカナダは、前半27分にも1トライを許し、大量40点のビハインドを抱えた。さらに同35分に途中出場のジョシュ・ラーセンが危険なクリーンアウトにより一発退場。

カナダはW杯史上最多となる1大会6枚目のレッドカードにより14人となったが、0-47で折り返した後半に奮闘を見せた。

「後半を誇りに思う。ハーフタイムでじっくり考えてアジャストした。(レッドカードで1人退場後の)14人で後半40分、しっかり戦った」(カナダ・ジョーンズHC)

「試合開始30分は、ボールに手をかけることすらできなかった。だが、そこからの50分はいいパフォーマンスができたと思う」(カナダ・NO8アードロン主将)

カナダ WTBジェフ・ハスラー

後半最初の得点はカナダだった。

後半5分、モール攻撃からWTBジェフ・ハスラーがライン突破。ゴール前に迫ると、ショートサイドにFLマット・ヒートンが突っ込んで殊勲のチーム初トライを決めた。47-7

しかし南アフリカも反撃。

後半14分にHOスカルク・ブリッツ、同25分には追加招集からW杯初出場を果たしたFBダミアン・ヴィレムセが左中間にW杯初トライ。同32分には途中出場したフランス・マルハーバがチーム10トライ目をスコアした。

試合の最優秀選手「Player of the Match」にはHonda HEATでもプレーする南アフリカのロック、RGスナイマンが選出。


南アフリカは主力温存の陣容だったが、見事に66-7で大会3勝目。しかし後半は14人のカナダ相手に苦戦を強いられる場面も見られた。

「前半は非常に良かった。後半は少しルーズになってしまったが仕方がない。選手たちが楽しんでプレーできていたことが何よりよかった」(南アフリカ・FLコリシ主将)

これで南アフリカはプールBで3勝1敗(勝ち点15)。カナダは3連敗となりプール戦敗退が決定した。

日本はプールAを突破した場合、プールBの南アフリカと決勝トーナメント1回戦で対戦する可能性がある。そのことを問われた南アフリカのエラスムスHCが答えた。

「日本とは何週間か前に対戦したが強かった。アイルランドもスコットランドも強敵だ。いずれにしても、次からの戦いは手ごわい敵を相手にしなければならない」

日本は2015年大会初戦で南アフリカから大金星。今年9月のW杯前哨戦では敗れている。

大本番での再々戦が実現すれば、日本のみならず世界中の注目を集めることになるだろう。


文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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