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ラグビー ニュース 2019年10月1日

スコットランドがサモアを完封、大会初勝利で勝ち点5を上げる。ラグビーワールドカップ2019 スコットランド vs. サモア

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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9月30日、ワールドカップの9月最後の試合、同じプールAで日本代表がこれから対戦するスコットランド代表サモア代表が、神戸市御崎公園球技場で激突した。

予選プール初戦でアイルランドに3-27と、ノートライで敗れたスコットランド。今後を考えれば、ボーナスポイントを含めた勝ち点5を、是が非でも取りたいとところだった。 一方のサモアは、ロシア代表に34-9と快勝し、勝ち点5を得ていただけに、格上のスコットランドにアップセットを起こし、決勝トーナメント進出に向けて前進したいところだった。

2万7586人が集まる中、キックオフされた試合、序盤はスコットランドがボールを展開し、積極的に攻撃する。すると前半8分、スコットランドは8分にSH(スクラムハーフ)グレイグ・レイドロウがPG(ペナルティゴール)を決めて先制する。

その後は、蒸し暑さの中、お互いにミスが多く、一進一退の攻防が続く。そんな中、スコットランドはハーフ団の判断により、パスゲームから、キッキングゲームに切り替え、SHレイドロウ、SO(スタンドオフ)フィン・ラッセルのハイパントでチャンスを得る。

29分、SOラッセルが、大外で待っていたWTB(ウィング)ショーン・マイトランドに長いキックパスを通してトライを奪い、SHレイドロウがゴールも決めて、10-0とリードする。

さらに、直後の33分にもスコットランドは、SOラッセルがパスダミーから抜け出し、オフロードをつなぎSHレイドロウが中央に決めてトライ。さらに前半終了間際にはFB(フルバック)スチュアート・ホッグが、50mのDG(ドロップゴール)を決めて20-0として後半へ折り返した。

後半はサモアも、よりフィジカルを前面に戦うが、スコットランドディフェンスの前に、ゴールラインを割ることができない。するとスコットランドは後半16分、モールを押し込み、ペナルティトライで追加。

さらに34分、WTBマイトランドがゴールラインに手前から滑り込み、落球したが、サモアWTBエド・フィドウのタックルがなければトライという判定で、ペナルティトライとなり、34-0。WTBフィドウは2枚目のイエローカードでレッドカード(退場)となった。

サモアもプライドを見せて1トライを狙ったが、試合はそのままスコットランドが34-0で勝利し、勝ち点5を得た。プレイヤー・オブ・ザ・マッチはLO(ロック)のジョニー・グレイが選出された。

LOグレイは「とってもタフな試合でタフな1週間だった。先週がっかりさせてしまったのに変わらぬファンの支えに感謝している」。

「日本vs.アイルランドを見て、このトーナメントはもはやどのチームにもチャンスがある。今日結果を出せたので、次のロシア戦に向けて準備したい」と今大会初勝利を喜びを噛みしめつつ、先を見据えた。

今大会初勝利を挙げたスコットランドのグレガー・タウンゼントHC(ヘッドコーチ)は、「みんな喜んでいる。残り10、15分のところで4トライ目を取れなかったらがっかりしていただろう」とまずは勝利を喜んだ。

しかし、「まず、(次が)ロシアで、その後かなりすぐ日本と対戦することになる。このグループは、全チームが短い休みで日本と当たると思う」と次の試合に気持ちを切り替えていた。

キャプテンのHO(フッカー)スチュアート・マキナリーは「先週から立ち直ることが大事だった。サモアとはいつもタフな試合になる。とにかく勝ててよかった」と安堵の表情を見せた。

【ハイライト】スコットランドvs.サモア ラグビーワールドカップ

(c) Rugby World Cup Limited 2019

一方で、敗れたサモアのスティーブ・ジャクソンHCは「スコットランドは特に素晴らしかった。勝利に値するプレーをした」と相手を称賛しつつ、次戦については「まずか80分、戦えるかを考えないといけない。今晩の試合でどこが悪かったか分析するが、しかし、スコットランドが良すぎた」と口にした。

ケガからの復帰戦となったキャプテンのNO8(ナンバーエイト)ジャック・ラムは「いうまでもなく、スコットランドのほうが素晴らしかった。パスミスが多かった。この試合に集中してきたが、これからは日本戦に切り替えないといけない」と肩を落とした。

また、日本のサントリーやサンウルブズでプレーし、現在、豊田自動織機所属のSOトゥシ・ピシは「(中4日での対戦となるため)まずはフィジカルのリカバリーを大事にしたい。(日本代表に勝つためには)ボールを確実にキープする、簡単に取られないように、キープしておくが大事」と意気込んだ。

勝利したスコットランドの次戦は、10月9日(水)に静岡・小笠山運動公園スタジアム・エコパでロシア代表と対戦する。敗れたサモアは、10月5日(土)にプールA首位に立つ日本代表と愛知・豊田スタジアムで相見える。

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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