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ラグビータウン・熊谷での第2戦は、グループDの「ジョージア×ウルグアイ」戦。ジョージアはウェールズに完敗(14-43)しての2試合目。一方のウルグアイは格上フィジーに競り勝っての2試合目。勢いという点では、ウルグアイ。しかし、ジョージアの中5日に対してウルグアイは中3日。しかもこの日の熊谷は、最高気温30度で湿度は60%弱。日本独特の高温多湿が、リカバリーが十分でないウルグアイを苦しめなければいいが。そう思って見ていたのだが、心配した通り、試合開始直後からウルグアイの動きは鈍かった。
そんなウルグアイとは対照的に、スターティングメンバーをウェールズ戦から12人も変えてきたジョージアは元気いっぱい。
先制点を奪ったのは、元気なジョージア。前半8分。ハーフウェーライン付近でターンオーバーするや、SHゲラ・アプラシゼがスペースを付いて大きくゲイン。自陣ゴール前のラックでウルグアイが反則を犯したが、ジョージは迷わずスクラムを選択してトライを狙いにいく。
両チームのスクラムの差は歴然としており、ウルグアイはなすすべなし。ジョージアがスクラムをグイッと押したあと、アドバンテージを得たのを確認して左へ展開。SHアプラシゼ→SOテド・アブジャンダゼ→FBラシャ・フマラゼ→WTBサンドロ・トドゥアと回してトライを奪った(ゴール失敗で5-0)。
ウルグアイも反撃に転じようとするが、フィジー戦では安定していたラインアウトでミスを連発。ボールを獲得したときは大きく展開するも、疲れのせいなのかハンドリングエラーが多くなかなかリズムに乗れない。
しばらく膠着状態が続いたが、先にスコアしたのはジョージア。前半29分、相手の反則から得たウルグアイ陣5mのラインアウトからモールでプッシュ。耐えきれないウルグアイが思わず反則を犯すとここでもスクラムを選択。自らの武器を最大限に生かす攻撃で、最終的にはNo.8のオタル・ギオルガゼがゴール中央に飛び込んで7点を加えた。
しかし、この直後、ウルグアイが一矢報いる。ジョージア陣30mのラインアウトでマイボールをLOイグナシオ・ドッティがクリーンキャッチするや、FLファン・マヌエル・ガミナラ→SHサンティアゴ・アラタと回し、外側から回り込んできたWTBロドリゴ・シルバが返しのパスを受けてラインブレイク。最後はラストパスを受けたCTBアンドレス・ビラセカがゴールポスト左に押さえて(ゴール成功)、5点差(12-7)に詰め寄った。
後半に入るやジョージアは、前に出てくるウルグアイディフェンスに対して裏へのキックを使い始める。
後半2分、SOアブジャンダゼの裏キックから得た5mスクラムを押し、そのスクラムは一度崩れたもののPRレヴァン・チラチャヴァがインゴールに持ち込んで追加点(ゴール成功で19-7)。
さらにその9分後、ウルグアイ陣5mのラインアウトからモールを押し込んでトライ(ゴール成功で26-7)。後半17分には、HOジャバ・ブレグバゼがウルグアイ陣22m付近から巧みな裏キック。自らチェイスして相手を倒し、CTBギオルギ・クヴェセラゼのトライに結びつけた(ゴール成功で33-7)。
ジョージアにとっては思い通りの試合運び。ウルグアイは何度も言うように疲れで本来の動きが見られなかったが、これもワールドカップということだろう。
次戦、ジョージは10月3日、東大阪市花園ラグビー場でフィジーと戦う。相手は2連敗しているとはいえ力のあるチーム。しかも今度は自分たちが中3日でピッチに立たなければいけない。厳しい戦いになるだろうが、ベスト8の可能性が残っているだけに、この試合は是が非でもものにしたい。 一方、ウルグアイは中5日でオーストラリア戦を迎える。この日は“らしさ”がほとんど見られなかったが、フィジー戦のように走り回ればたとえオーストラリアといえども活路は開ける。フィジー戦に続く2度目のジャイアントキリングなるかに注目したい。
文:真鍋 雅彦
【ハイライト】ジョージア vs. ウルグアイ ラグビーワールドカップ2019 プールD
真鍋 雅彦
フリーライター。1957年大阪府生まれ。父の影響で小学生の頃からラグビーに親しむ。大学卒業後、ベースボール・マガジン社勤務を経てフリーランスに。主にラグビー、野球、ゴルフなどの原稿を執筆。2014~18年、キヤノンイーグルスWEBページのオフィシャルライターを務める。
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