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ラグビー コラム 2019年9月25日

決勝トーナメント進出を狙うイタリアにカナダが挑む「イタリア vs. カナダ」プレビュー。ラグビーW杯日本大会

ラグビーレポート by 村上 晃一
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9月26日、福岡県の東平尾公園博多の森球技場で行われるのは、プールBのイタリア対カナダの一戦だ。同日、神戸市御崎公園球技場ではイングランド対アメリカが開催されるが、カナダとアメリカは今大会の初戦。これで参加20チームがすべて登場することになる。

イタリアは、9月22日、東大阪市花園ラグビー場でナミビアと対戦し、47-22で勝利した。序盤はナミビアの素早い攻めと前に出てくるディフェンスに苦しめられ、イージーミスも続いて思うようにスコア出来なかった。中3日というタイトな日程で迎えるカナダ戦は、ナミビア戦から先発で10名の変更がある。初の決勝トーナメント進出を狙うイタリアは、10月4日、最大のターゲットである南アフリカとの一戦を控える。そこまでの2戦は日程も考慮して多くのメンバーを起用し、ベストメンバーで南アフリカに臨む考えだろう。

今回は本来のキャプテンであるNO8セルジョ・パリッセが欠場し、ニュージーランド出身のLOディーン・バッド(196㎝、106㎏、33歳)がキャプテンを務める。パリセの抜けたNO8にはナミビア戦で6番を背負ったエイブラム・ステイン(193㎝、110㎏、27歳)が移動。セットプレーの要であるHOは、ナミビア戦に続いてルカ・ビジ(180㎝、97㎏、28歳)が入る。スクラムでカナダに圧力をかけたいところだ。

BKラインは魅力的な選手が揃う。SOトンマーゾ・アラン(184㎝、92㎏、26歳)は、イタリア生まれの南アフリカ育ち。南アフリカのユース代表を経験したのち、父の故郷であるスコットランドに移住し、プレーを続けた。現在はイタリアのベネトンに所属する。ラグビーワールドカップ(RWC)は2大会目で経験もあり、戦術眼に優れる。カナダの防御をどう崩すか見ものだ。同じく2度目の出場となるCTBミケーレ・カンパニャーロ(184㎝、94㎏、26歳)は、イタリアBKの中心で突破力がある。2017年に代表デビューしたFBマッテオ・ミノッティは、変幻自在のステップワークが持ち味。この3人でカナダの防御をかく乱するだろう。
初戦を迎えるカナダは敗者復活戦でRWC出場権を獲得したチームで、世界ランキングは22位。北半球最高峰のシックスネーションズに所属するイタリアとは実力差があるが、FWはサイズもあり、決定力のあるWTBもいる。ベストメンバーではないイタリアを苦しめる力は持っている。キャプテンを務めるのはNO8タイラー・アードロン(194㎝、112㎏、28歳)。ニュージーランドのチーフスでもプレーするトップレベルのFW第三列だ。フィジカルの強みをイタリアにぶつけたい。130㎏のPRマシュー・ティアニー(190㎝、130㎏、23歳)は、フランスのカストルでプレー。スクラムの大黒柱としてイタリアに立ち向かう。

BKでの注目はWTBのDTH・ファンデルメルヴァ(185㎝、98㎏、33歳)だ。2006年の代表デビュー以来、カナダのトライゲッターとして過去3大会に出場し、今回が4大会目。海外でのプレー経験も長く、現在はスコットランドのグラスゴー・ウォリアーズでプレーする。2007年、2011年のRWCでは日本代表戦でトライをあげており、日本のファンは苦い記憶とともに名前を思い出す選手かもしれない。

闘いの舞台は、ラグビーを愛する人々が多い福岡の東平尾公園博多の森球技場(レベルファイブスタジアム)だ。目の肥えたファンの歓声に包まれた好ゲームを期待したい。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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