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日本代表と同じプールAに所属する強豪2チームが登場する。
9月20日(金)に開幕したラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会。
9月22日(日)は、神奈川・横浜国際総合競技場で、世界ランキング1位のアイルランド代表(9大会連続9回目)と、同7位のスコットランド代表(9大会連続9回目)が、プールステージの初戦を迎える。
8強による決勝トーナメントに進出できるのは、プールステージ(1次リーグ)の上位2チームのみ。互いに絶対に負けられない一戦となる。
ともに伝統の欧州6か国対抗戦「シックス・ネーションズ」に参加する伝統国だ。
5か国対抗時代は優勝経験のあるスコットランドだが、6カ国対抗となった2000年以降の優勝はなし。一方のアイルランドは4度頂点に輝いており、近年の実力差は否めない。
しかし今年の6Nでは、スコットランドがホームゲームの地の利を活かし、アイルランドに9点差(13-22)と迫った。22日の神奈川・横浜は雨の予報もあり、ロースコアの展開となれば、何かが起こるか分からない。
両軍の出場メンバー23人は発表済み。もちろん現状でのベストメンバーだ。共に強力なFW(フォワード)を誇り、BK(バックス)では、欧州最高峰のハーフバック団(スクラムハーフとスタンドオフ)を擁している。
まずアイルランドのFW(フォワード)を見てみよう。代表120キャップ到達のHOローリー・ベスト主将を筆頭に、成長著しい23歳のLOジェームズ・ライアン、欧州最高のフランカーの一人、ピーター・オマホニーが入った。
BK(バックス)も強力。SHコナー・マーレー、SOジョナサン・セクストンという黄金コンビに、ニュージーランド出身のCTBバディー・アキ、最後尾には怪我のロブ・カーニーに代わり、‘18年の世界最優秀新人候補になったFBジョーダン・ラーマーが入った。
スコットランドの先発15人では、大会前に主将就任が発表されたHOスチュアート・マキナリー。南アフリカ出身の突貫プロップ、WPネル。スコットランドの7人制ラグビー代表の経験を持つFLハーミッシュ・ワトソン。
BKでは、こちらもハーフ団が世界最高クラス。共にプレースキッカーもできるSHグレイグ・レイドロー、SOフィン・ラッセルだ。
SOラッセルは2015年W杯にも出場したが、その後の成長は目覚ましく、フランス国内1部リーグ「TOP14」のラシン92で活躍中。高精度のキック、ランを誇る司令塔だ。
22日の神奈川・横浜は雨の予報。NECのスクラム強化も担当するアイルランドのグレッグ・フィーク スクラムコーチは18日、「グラウンドの質は申し分なく、雨ぐらいなら問題はないが、台風となれば話は違ってくる」。
また14日にふくらはぎを痛めた主力CTB(センター)、ロビー・ヘンショーの状態については、「練習で見た限りで、彼は十分によくなっている。チームも日に日に状態がよくなってきている」と語った。
一方、スコットランドは先発するCTBジョンソンが、ビッグゲームを前に意気込みを語っている。
「彼らは世界ナンバーワンだが、われわれは自信がある。アイルランドにはけが人が数名出ているようだが、同じような実力の交代要員がいる。海外での試合だが、条件は同じだ。雨の予報だが、最善を尽くして勝利を目指す」
「(アイルランドは)キック力が素晴らしく、特に雨の試合では有効だ。SHのコナー・マレーとSOのジョナサン・セクストンの2人に、できる限りプレッシャーをかける。2人は世界のトップレベルのプレーヤー。われわれはアイルランドの攻撃を前で対応し、穴を見つける」
勝利チームは決勝トーナメント進出へ大きく前進。見逃せないビッグマッチの結末は――
【アイルランド代表】スコットランド戦メンバー23人
▼フォワード
1ヒーリー/2ベスト/3ファーロング/4ヘンダーソン/5ライアン/6オマホニー/7ファンダーフリーアー/8スタンダー
▼バックス
9マレー/10セクストン/11ストックデイル/12アキ/13リングローズ/14コンウェイ/15ラーマー
▼リザーブ
16スキャンネル/17キルコイン/18ポーター/19バーン/20コナン/21マグラス/22カーティ/23ファレル
【スコットランド代表】アイルランド戦メンバー23人
▼フォワード
1デル/2マキナリー(主将)/3ネル/4ギルクリスト/5グレイ/6バークレー/7ワトソン/8ウィルソン
▼バックス
9レイドロー/10ラッセル/11メートランド/12ジョンソン/13テーラー/14シーモア/15ホッグ
▼リザーブ
16ブラウン/17リード/18バーガン/19カミングズ/20トムソン/21プライス/22ハリス/23グレアム
文:多羅正崇
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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