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ラグビー コラム 2019年9月19日

ワールドカップ日本代表にOBが7人が入った帝京大学、序盤を危なげなく3連勝。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 帝京スポーツ新聞部
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写真:相手を圧倒したスクラム

いよいよ目前に迫ったラグビーワールドカップのため、一時中断する対抗戦。前半の3試合を全て勝利で飾り、後半戦へのはずみをつけた帝京大学。その先にある大学選手権優勝という目標に向かって最高のスタートを切った。

その3試合目は神奈川・大和スポーツセンターで行われた青山学院大学戦。昨年度は141-7と快勝した相手にどういったゲームをするのかに注目が集まった。

青山学院大ボールでキックオフされた試合。青山学院大ディフェンスが次々とタックルに入り、なかなか前進できずにいた。その間に青山学院大にボールを奪われ、帝京大のディフェンスラインのギャップをつき、前半4分、いきなりトライを奪われた。

だが、トライを奪われるも帝京大は動じない。むしろこのトライをきっかけにより締まったゲームの展開になったような気がした。

10分、青山学院大のペナルティからキックで前進し、ラインアウト。ボールを獲得し、ひたすら前進し、最後はHO(フッカー)李承爀(3年=大阪朝鮮)がトライ。FB(フルバック)奥村翔(3年=伏見工)のゴールも決まり、すぐさま同点に追いついた。

続く15分、自陣ゴール前でターンオーバーに成功し、奥村がおよそ90mを独走。一時、青山学院大に捕まりパスが流れるも、再びターンオーバーし奥村がそのままインゴールに持ち込んだ。

前半を35-7で折り返し、迎えた後半。ハーフタイムでは「もっと痛いところに身体を入れよう」という声が上がったという。その言葉通り後半の最初からもう一段ギアがあがった。

4分、ペナルティからチョン蹴りですぐさまプレーを再開し、左に展開。最後はWTB(ウイング)平坂海人(3年=日向)がトライ。

13分、タックルでターンオーバーに成功し、左に展開。3対2と帝京大が1人余っている状況。ゴール前5メートルで捕まるも最後はFL(フランカー)リッチモンド・トンガタマ(2年=オタフフカレッジ)がトライ。

写真:MOMを獲得した奥村

23分には脚の止まった相手のスクラムを猛プッシュ。そのままスクラムトライをあげた。さらに31分、41分にも同様にスクラムトライをあげ、ノーサイド。80-7で快勝した。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)には奥村が選出された。

試合後SH(スクラムハーフ)土永雷(3年=光泉)は「前半のはじめは受け身でプレーしていた分、相手にやられることも多かった。ハーフタイムで気持ちを入れ替えた」と語った。

さらに「自分の持ち味であるテンポの良い球さばきで、攻撃を後押しできたと思う」と持ち味を発揮できていることも教えてくれた。PR(プロップ)清水岳(3年=大阪桐蔭)も同様に「入りが良くなかった」と反省を口にした。

また、9月20日から始まるラグビーワールドカップでは、帝京大OBか7人出場する。特に注目している選手を聞くと「SHの流大さん」(土永)「全員」(清水)と答えてくれた。

ここまでの3試合を振り返ると、要所でミスが起こり、本来の帝京大のプレーが発揮できていないように思える。

再開後は筑波大学、早稲田大学、明治大学、慶應義塾大学と接戦が続くことが予想されるため、要注意だ。一方、収穫としては対抗戦の経験者が増えてきたことだ。

いよいよ間近に迫ったラグビーワールドカップ。大和スポーツセンターにも2432人の観客が詰めかけた。日本開催のワールドカップも楽しみだが、今季、帝京大が大学選手権で優勝する瞬間も楽しみだ。

文・太田和樹/写真・亀ヶ谷沙希(帝京スポーツ新聞部)

代替画像

帝京スポーツ新聞部

1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports

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