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ラグビー コラム 2019年9月13日

同志社大学、大逆転勝ちで壮絶な点の取り合いを制す。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局
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写真:堀部のサヨナラトライ

近畿大学との大激闘を制し、大きな2勝目を手にした。「最後のトライはリスクなどを考え、手応えを感じている4年生のFW陣に託すという形になった」(萩井監督)。

後半残り10分、点差をひっくり返し大逆転勝利、チームの雰囲気も良好なまま、第3節へ進む。

開幕戦で昨季2位の立命館大学を下した近畿大学。FW(フォワード)とBK(バックス)が一体となり、攻撃を仕掛けてくるのが特徴。

対してFW陣が中心となったプレーが今年の同志社。前節からディフェンス面での課題が明確であり、苦戦を強いられることは分かっていた。

規律のとれたディフェンスを80分間続ける事が今節のポイント。前半、ボールポゼッションは近大が上回っていたが、セットプレーから得点の起点を作り出した。

前半15分、敵陣5m付近の同志社スクラムから出たボールをNO8(ナンバーエイト)服部(スポ4)、田村が縦に抜け出し最後はCTB(センター)谷川(スポ2)が先制のトライ(7-0)。

近大のキックオフで再開されるも、徐々にラインブレイクを許し、ゴール前まで攻め込まれた。ハンドリングエラーを多発し、スクラムからサイドに抜け出され被トライ(7-7)。

続けて同33分、自陣22m付近でのラインアウトが不成功、ボールを奪われると近大15番のグラバーキックをディフェンス裏に通されてしまい、そのままトライを献上。今季初相手にリードを許す(7-14)。

その後も近大の展開力にタックルが噛み合わず苦しい時間が続いた中、ブレイクダウンでしつこくボールに絡みつき、ノットリリースザボールを誘う。

敵陣22m付近でマイボールラインアウトからバックス陣が左サイドに展開。その後、ラックからFW戦に持ち込み、フェーズを重ねラストはFL(フランカー)弓削(社4)がトライを決め、14-14の同点で後半へ。

写真:後半最初のトライで喜ぶ選手たち

後半戦、序盤から怒濤の反撃を繰り出した。同志社のキックオフからF(フルバック)B山口(社2)が競り合いに勝ちボールを奪うと、敵陣22mまでゲイン。フォローに入った弓削がSH人羅(社3)に繋ぎトライに成功(21-14)。

続けて後半5分、和田の好タックルからターンオーバーに成功、マイボールにすると敵陣へじわじわと攻め込む。

敵陣22m付近で田村、1人飛ばして谷川、最後は主将のWTB(ウィング)山本(商4)が右サイドのタッチライン際を駆け抜け、再び点差を広げる(28-14)。

風下に立った同志社は前半よりむやみにボールを蹴らず、アタックの継続を意識した戦法を繰り広げるも、近大のカウンターを食らう。

近大のFW陣が道を切り開き、BK陣がディフェンスを抜き去る。倒れてもすぐさまパスを繰り出し、同志社のアンストラクチャーをつきアタックを持続。後半14分までに2トライを献上し、同点となり会場からため息が漏れた(28-28)。

振り出しに戻された試合だったが、反撃の狼煙をあげたのはFW陣のセットプレー。インゴール前で攻め続け、近大のキャリーバックで敵陣5mにて同志社スクラムになる。

スクラムから出たボールを服部が拾い上げ、右サイドを突破し、インゴールへ(35-28)。再び近大を突き放す。

だが、近大も黙っていない。15人が一体となった素早い試合運びを見せる。リズムに乗らせてしまい、右サイドから自陣深くまでゲインを許し左へ展開、ロングパスが大外のBKに繋がるとそのままトライ。

またもや同点に追いつかれてしまう(35-35)。その後も自陣に侵入を許し、鋭いステップでタックルをかわされ、28分には逆転されてしまった(35-42)。

写真:オフロードパスをつなぐ

残り時間約10分、流れは連続トライで逆転した近大に傾いていた。メンタル面での課題も明確に感じていた同志社。だが、紺グレ4年目が意地を見せた。

近大ラインアウトを途中出場の木原(スポ2)がスチール、田村が敵陣にボールを持ち運ぶ。ゴール前のラックからFL嶋﨑(神4)が拾い上げトライ。コンバージョンも決め、42-42、試合を再び振り出しに。

試合はロスタイムに突入、試合終了間際での被トライは同志社の大きな課題ということもあり、不安が覆い込む。敵陣でマイボールラインアウトを獲得するも活かすことが出来ずノックオン。

このまま引き分けで終わるかと思われたが、敵陣10m付近での近大スクラム。同志社FW陣が決死の押しを見せ、ターンオーバーに成功。山口の脚力で一気にゴール前へ。

サヨナラトライを決めたのはFL堀部(社4)だった。ラックから抜け出しボールを押さえて執念のトライ。原田のキックが決まったと同時にノーサイドの笛が鳴り響いた。

「苦しいときに精度の高いプレーをどれだけ出来るのかが今後の課題」(主将・山本)。最後まで気を抜かず、逆転勝利を掴めたことはチームにとっても大きなモチベーションに繋がるだろう。

第3節の相手は大阪体育大学。開幕から天理大学と京都産業大学と対戦し、未だ勝利を挙げていない。勝利に飢えた大体大を確実に倒し、3連勝で後半戦に繋ぎたいところだ。

文/写真:川田翼(同志社スポーツアトム)

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト Twitter→@atom_doshisha

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