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長野・菅平での開幕戦からはや1週間。会場を関東に戻し、対抗戦の2戦目である日本体育大学戦が始まった。
試合の当日は台風15号の影響で、一時開催が危ぶまれたものの試合中の降雨はほとんどなく、青空が顔を出す瞬間もあった。日体大ボールのキックオフで試合が始まった。
最初に得点を挙げたのは帝京大。前半4分、日体大ボールのスクラムから日体大がキックを蹴る。このボールをキャッチしたFB(フルバック)奥村翔(3年=伏見工)が敵陣22mライン付近までランでエリアを挽回。
そこから帝京大FW(フォワード)が近場を攻め、最後はLO(ロック)野田響(3年=荒尾)がトライをあげた。キッカーの奥村のゴールも成功し7-0と先制する。
続く7分、今度は帝京大が自陣でペナルティを犯し、日体大ボールとなると、日体大はショットを選択。ゴールが決まり7-3となる。
10分には、日体大がキックしたボールをWTB(ウイング)神座立樹(3年=専大松戸)がキャッチし、パス。
写真:スピードに乗って走る神座
スピードに乗ってボールを受け取ったCTB(センター)李承信(1年=大阪朝鮮)がランで大きくゲイン。
その後にラックが作られ、そこから出たボールをSO(スタンドオフ)北村将大(3年=御所実)が右にキックパスを出し、WTB木村朋也(3年=伏見工)がキャッチしてトライ。
帝京大はさらに前半に2本のトライを加えるも、日体大に1トライ、2PG(ペナルティゴール)を決められ28-18で折り返す。
写真:インゴールに飛び込んだ土永
後半最初の得点も帝京大だった。6分、FWの密集から近場を攻め、FL(フランカー)安田司(3年=常翔学園)がトライ。
10分、木村がゲインラインを突破。パス。一旦流れが止まるも、SH(スクラムハーフ)土永雷(3年=光泉)がトライ。さらに後半は3トライを追加し、59-30でノーサイド。
しかし、勝利したものの後味の悪い結果となった。
試合を終えて李承爀は「4年生が少ないので、3年生がしっかり引っ張って行こうって感じでしたが、またまだブレイクダウンとか、そういう激しいところで弱さが出てたかな」と反省点を挙げた。
また、ゴール前まで来てターンオーバーされることが多かったことについては、「コミュニケーションのミス、誰がどこに入るのか。そういった細かいところのコミュニケーションができていなかったんで、ああいうミスが多かった」。
「あとは集中力。あとは緊張感が足りてないんでミスして、1発でトライを取られるというシーンもあったりした」と振り返った。
今後に向けては「春からスクラムとラインアウトは課題。対抗戦ではキーになってくると思うのでそこは集中してやっている」。
「さらに夏は大東文化大学、早稲田大学と敗れた。特に早稲田大。自分たちが原点に戻って、どこが重要なのかを再確認していきたい」と意欲を燃やす。
今回の試合で目立ったことは「ファンダメンタルのプレーの精度」だ。これは基本的なプレーのことで、例えばボールを持って相手と当たる時のボールの持ち方であったり、パスを受ける時のキャッチなどがあげられる。
今年のチームはノックオンやスローフォワードなども含め、細かいミスが多発。そのため相手ボールのスクラムの数が多い。ゴール前まで持ち込んだとしても落球などが多いため、なかなかトライに結びつかない。
次戦は青山学院大学戦だ。青山学院は昨年141-7と勝利。いつも通りの実力を出せば勝つことができる。また、前半の最終戦ともなるため、締まったゲームをすることも重要だ。
次戦で対抗戦の前半が終わる。後半の相手にこのようなミスは全て命取りとなる。対抗戦9連覇、そしてチームの最終目標てある「大学選手権優勝」を果たすため、帝京大はまい進し続ける。
文:太田和樹/写真:亀ヶ谷沙希(帝京スポーツ新聞部)
帝京スポーツ新聞部
1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports
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