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ラグビー コラム 2019年9月12日

慶應義塾大学、筑波大学に2012年以来の敗戦。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 慶應スポーツ新聞会
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写真:筑波大に2012年度以来の黒星を喫した

対抗戦第2戦目の筑波大戦。慶應義塾大学は、前半から積極的なアタックを見せるも肝心なところで取りきれず、後半に3トライを奪われるなどして逆転負けを喫した。

FW(フォワード)戦で優位に立つ慶大は、試合開始から立て続けにチャンスを作るも、筑波大学の粘り強いディフェンスに阻まれ、決定打を打つことができない重苦しい展開が続いた。

それでも前半22分、敵陣内ラインアウトからラックを形成すると、ボールを受けた副将のFL(フランカー)川合秀和(総4・國學院久我山)がスペースを突破しトライ。

チームにとっては我慢の末の先取点となった。青山学院大学戦からSO(スタンドオフ)で出場を続ける中楠一期(総1・國學院久我山)のキックも決まり、7-0と勝ち越して前半を折り返した。

後半開始と同時に、筑波大の壁を慶大BK(バックス)陣がこじあける。センターライン付近で主将・CTB(センター)栗原由太(環4・桐蔭学園)がボールを持つと、ディフェンスを引きずりながら大きくゲイン。

これにFB(フルバック)小谷田尚紀(経3・慶應志木)が続き、一気にインゴールへと迫る。前半と同様、粘りをみせる筑波大守備陣に対し、慶大FW陣はさらに低いアタックを敢行。

これが実り、LO(ロック)今野勇久(総1・桐蔭学園)の対抗戦初トライで追加点を挙げた。ゴールも決まり、14-0とした。

2トライを決め、慶大が優勢のように思われた。しかし、後半8分から筑波大の反撃が始まる。ペナルティから相手のクイックスタートに反応しきれず大きくゲインを許すと、インゴール前のラックでもペナルティを犯し、相手にアドバンテージ。

筑波大の逆サイドへの長いキックパスを相手WTB(ウィング)がそのままキャッチしトライ。キックも決まり、14-7。

ここから筑波大の武器であるBK陣にボールを運ばれるようになり、慶大は守りの時間が増えていく。

前半、圧倒的優位に立っていたスクラムでも、わずかながら押される場面が見られた。慶大も負けじと筑波大陣内に攻め込むが、肝心の場面でミスが出て、流れに乗れなかった。

後半37分、筑波大がセンターライン付近でのラインアウトから順目につなぐと、抜け出してトライ。14-12と、リードはだんだんと小さくなってきた。

直後のプレー、慶大SO中楠が相手の背後をついたキックを蹴りだし、エリアを獲得する。

勢いのまま、筑波大陣内22mラインアウトを奪取し、一気にチャンスを迎えた慶大だったが、ここで痛恨のペナルティ。筑波大がギャップをつき、逆転トライを決めた。

写真:好機を生かし切れるかに注目される

逆転負けを喫し、厳しい結果となった慶大。しかし、SH(スクラムハーフ)上村龍舞(環4・國學院栃木)、SO中楠が見せたキック起点の組み立ては、筑波大に対して攻守に渡り効果を発揮していた。

また、課題となっていたラインアウトも改善がみられ、安定感が増してきた。次戦の相手は成蹊大学だ。11月に控える明治大学、早稲田大学、帝京大学との試合に向け、ここで連敗するわけにはいかない。

昨年の対抗戦では68-14で快勝した相手であり、順当にいけば勝利できるだろう。だが、油断は禁物だ。昨年の成蹊大戦の成績を見ても、他の強豪校は無失点、1トライに抑えているところを、慶大は2トライを許してしまっている。

慶大はミスを得点につなげられることがないようにしたい。体力を消耗した後半以降がこれからの試合の勝負の鍵となるだろう。

文:八幡藍/写真:川下侑美(慶應スポーツ)

慶應スポーツ新聞会

慶應スポーツ新聞会

慶應義塾大学文化団体連盟所属の公認サークル。通称ケイスポ。全40ある体育会の取材から記事の執筆、年7回の新聞製作まで全て学生の手で行う塾内唯一のスポーツ新聞サークル。部員数約50名、35年の歴史を持つ。»慶應スポーツWebサイト

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