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関西大学ラグビーAリーグ第2節。立命館大学は摂南大学と対戦。近畿大学戦では出端を挫かれ、相手の攻撃を封じることができなかった。この試合も立ち上がりを警戒したいところだったが、中々ゴール前へボール運ぶことができない。
一方、摂南大はサイドを広く使った攻撃を展開し、積極果敢に攻めていく。試合が動いたのは、前半14分。摂南大がロングフィードで攻撃を仕掛けると、立命館のオフサイドを誘う。
そこから、NO8(ナンバーエイト)のマタエナ・イエレミアが中央ラインへ飛び込み先制トライ。摂南大の最も警戒すべき留学生アタッカーに得点を許してしまった。
しかし、立命館は17分、前節とは違いCTB(センター)として出場した木田晴斗(情理2・関西大倉)がサイドから突進。
ゴール前ラックからSH(スクラムハーフ)平尾剛士(スポ2・東福岡)がCTB藤高将(スポ4・大阪桐蔭)へパス。最後はFL(フランカー)の野村雅大(済3・大阪桐蔭)へのオフロードパスが繋がり、5-7と点差を縮める。
藤高のゴールも成功し、同点に追いつくも、すぐさまゴール前から俊敏なアタックで自陣のディフェンスを振り切られ、逆転を許す。
その後は、立命館のペナルティからピンチの場面を迎えるも失点を許さず、7-14のビハインドで前半を折り返す。
ハーフタイム、主将のWTB(ウィング)片岡涼亮(営4・流経大柏)は「守り意識を持ちつつも、外へ振られたら前に出るよう攻めの姿勢」を重視するようチームメイトへ呼びかけると、早速、その姿勢が効果を表す。
4分、WTB藤井健太郎(済2・伏見工業)が持ち味のスピードを活かし、ゴールライン手前までゲインすると、最後はSH平尾が中央へ反撃のトライ。FB(フルバック)の吉本匠(スポ4・常翔学園)がゴールを決め、同点に追いつく。
さらに6分、ゴール前ラックからSH平尾がWTB片岡へパスを繋ぐと、ディフェンスラインを突破し、今季3トライ目をもぎ取り、19-14と逆転に成功。
その後、摂南大に1トライを許し点差を縮められるも、24分、ゴール前ラインアウトからモールを形成し押し込むと、最後はLO(ロック)横井達郎(済4・東海大仰星)が決め26-19。
写真:後半37分、トライを決め喜びを爆発させる松本(左)と藤井
さらに37分、途中出場の松本涼志(済3・立命館宇治)がサイドを突破しトライ。ロスタイムではCTBの木田がサイドへ試合を決定づけるトライを決め、ノーサイドのホイッスル。43-19で見事逆転勝利を収めた。
写真:MOMに選出されたSH吉本
「前半は拮抗した展開が続いたが、自分達が招いてしまっている状況をしっかり把握したことにより、後半多くトライを奪えた」と中林正一監督は振り返った。
また、FBの吉本がMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選出。吉本はこの試合、3ゴールを決め、立命館の勝利に貢献。前節とは違うFBで出場するも存在感を存分に発揮した。
「1戦目は勢いがなく、攻める機会をつくり出すことができなかった。その失敗がより『前へ、前へ』という意識に繋がって、勝利することができた」と吉本。
次節は関西学院大学と対戦。第2節で天理大学に敗れはしたものの、初陣ではスクラムやラインアウトモールを中心としたセットプレーを軸に、試合の主導権を握り、強豪・京都産業大学を相手に勝利を収めた。
昨年度は、関学大と最終節で相対し、45-24で勝利をしているものの、決して侮れない相手。
「負けたら終わりという気持ちで臨むことが大切だと思う。(ワールドカップ期間の影響で)長く試合が空くため、勝利して前半戦を締めくくりたい」と吉本は熱く意気込んだ。
文/写真:福清真人(立命スポーツ)
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