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9月20日(金)から始まるラグビーワールドカップに出場する、ラグビー日本代表選手を送り出す「リポビタンD presents ラグビー日本代表 ONE TEAM 決起会~ #BRAVEを届けよう~」が、7日(土)秩父宮ラグビー場で行われた。
その後、場所を移して「リポビタンD presents ラグビーワールドカップ2019 日本大会 日本代表記者会見」が行われた。
記者会見には日本ラグビー協会の森重隆会長をはじめ、ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)、キャプテンのFL(フランカー)リーチ マイケルら、代表の公式スーツに身をつつんだ選手29人が参加した。
前日の南アフリカ代表戦で負傷したNO8(ナンバーエイト)アマナキ・レレィ・マフィ、WTB(ウィング)福岡堅樹は登壇しなかった。
ジョセフHCは冒頭、こう挨拶した。「今日は準備期間の最終章です。ワールドカップが開幕することを祝いたいと思います」。
「(日本代表には)31名の選手、20名のスタッフがいます。その他、多くのサポートいただき、4年間努力してきました」。
「サンウルブズ、NDS(ナショナルディベロップメントスコッド)、ウルフパックを通じて選手の強化に貢献したコーチ陣にも感謝しています。みなさまのサポートなくして、ここまで強化できませんでした。
あとは選手たちの家族のみなさまにも感謝したい。特に奥様方に感謝したい。旦那さんが家にバテバテの疲労した状態で帰ってきても、それでもサポートしてくれました」。
「選手たちはフィジカル、メンタル的にも準備ができています。ここまで選手たちに鍛えてくれたスタッフにも感謝しています」。
「この大会が日本ラグビーの今後とってどれだけ重要か、コーチも選手も意識しています。みなさまが誇れるような『ONE TEAM』になっていきたい。ベストを尽くして、それを実現したい」。
また、前日の南アフリカ代表戦に関して、改めてジョセフHCは「昨日の試合、苦戦した部分が多々あり、ディテール(細かい)の不足していた部分があった」。
「けれど、昨日の試合は、PNC(パシフィックネーションズ・カップ)を経て、フィジカルな世界の強豪相手と戦うことが必要だったので、絶好の相手で非常に成功した」。
「非常にいい準備ができた。反省として、強豪は小さなミスから得点に結びつけていくので、そこをワールドカップまで修正してほしい」と振り返った。
また、気になるNO8マフィ、WTBの福岡については「いい知らせがあります。福岡については、ふくろはぎに若干に出血がありましたが、試合当日、彼が感じていたほど深刻ではなかった」。
「彼は全力で走っている状況でなかったことが不幸中の幸いでした。医学的に言えば、グレード1の張りです。ナキ(マフィ)は肩を若干痛めているが、特にそこまでシリアスな問題ではない」と話した。
そして、キャプテンのFLリーチは、「シンプルにベスト8に向けて良い準備ができています。ワールドカップはで1試合、1試合、頑張っていきたい」と語気を強めた。
続いて、自国でワールドカップを開催する意義についてはこう話した。「自国開催はひとつのチャンスだと思いま。1億2000万人に影響を与える場が、自分たちの前にあります」。
「もちろん、プレッシャーもあります。4年間、プレッシャーを感じてきましたが、プレッシャーもエネルギーに変えることができます。言葉よりもプレーで、日本のみなさんに感動を与えたいと思います」(リーチ)。
他にも選手たちは下記のように話した。
◆リーダーの1人、PR(プロップ)稲垣啓太
「これから勝ち上がっていくために大事なことは、1つ1つプレーの詳細をつきつめていくこと。前日の試合もディテールの部分で、わずかな差が大きな差になってしまいました。ティア1(世界の強豪)は些細な差が失点につながる。修正は可能だと思うので、そのディテールをこの2週間、積み上げていきたい」。
◆3大会目の出場となるSH(スクラムハーフ)田中史朗
「今の日本代表は、コーチに頼るだけでなくて、自分たちでしっかり考えてチームを作っていく、自分たちで考えて進化してきた。今までの代表より、さらに誇れるチームになったと思います」。
◆絶対的司令塔SO(スタンドオフ)田村優
「素晴らしい選手、スタッフがいるので、みなでサポートしながら、しっかり準備して自信を持って試合に臨めています。みんなプレッシャーから逃げずに立ち向かうと思うので、良い試合を1試合1試合やっていきたい」。
◆4大会目の出場となるLO(ロック)トンプソン ルーク
「4回目のワールドカップだけど、このチームは、選手、スタッフも一番いい準備をしてきたので自信を持っています。楽しみです」。
◆3大会目の出場となるHO堀江翔太
「(前日の試合は)いい課題が出た。ワールドカップに進むにあたって悪いところがたくさん出たが、ポジティブな課題ばっかりだった。僕だけでなく選手全員がロシア代表戦に向けて、良い準備ができると思います」。
「すべて崩されているのではなく、ディテールという部分が失った部分が大きい。フィジカル的にできていましたし、崩せそうなところ、崩せているところもあった。(開幕の)ロシア代表戦に向けて、詳細をどんどん詰めて行ければいい」。
*****
こうして、ラグビー日本代表の決起会、記者会見が終わった。選手たちは数日のオフを経て、ラグビーワールドカップの公式期間に入り、いよいよ9月20日(金)のオープニングマッチである、ロシア代表戦への準備に入る。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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