人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
9月20日に開幕するラグビーワールドカップに出場するラグビー日本代表の最終スコッド31名が、8月29日(木)に発表された。
ワールドカップの予選プールで対戦するロシア代表、アイルランド代表、サモア代表、スコットランド代表とFWの大きな相手が多いため、FW18人、BK13人という構成になった。
キャプテンは前回大会に続いてFL(フランカー)リーチ マイケルが務める。31名中、ワールドカップに初出場となった選手は21名、10名は過去に1大会以上ワールドカップを経験している。
その中でも特筆すべきは38歳のLO(ロック)トンプソン ルークだ。2007年大会以来、4大会目の選出。
今大会も出場すれば、日本代表として初めて4大会出場した選手となる。また前回大会37歳で出場したLO大野均の持つ日本代表の最年長出場記録更新もかかっている。
他にはキャプテンFLリーチを筆頭にHO(フッカー)堀江翔太、SH(スクラムハーフ)田中史朗と、スーパーラグビー経験も豊富な3選手が、3大会連続の選出となった。
また、前回大会出場した選手はPR(プロップ)稲垣啓太、FLツイ ヘンドリック、NO8(ナンバーエイト)アマナキ・レレィ・マフィ、SO(スタンドオフ)田村優、WTB(ウイング)福岡堅樹、WTB/FB(フルバック)松島幸太朗の6人だ。
なお、31名の中で最多キャップはBK(バックス)最年長34歳のSH田中で70キャップ、一方、HO北出卓也はノンキャップながらの選出となった。
最年長はLOトンプソンの38歳、最年少は、今年、東海大学を卒業したばかりのWTBアタアタ・モエアキオラで23歳だ。
また、31人の総キャップ数は683で、前回大会の1004を下回る。ただ、前回大会は31名中6人しかスーパーラグビー経験者はいなかったが、今回は29人がスーパーラグビー経験者であり、強豪とのテストマッチも含めて十分に高い強度の試合を経験していると言えよう。
日本代表を率いるジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)も「2019年(ワールドカップ)に向けて強化しなければならなかったことは、育成を進めることだった」。
「(そこで行ったのが)スーパーラグビーというタフな環境でサンウルブズを通じた育成を行うということ、そしてもうひとつは日本代表がすべてのティア1のチームと対戦することでした」。
「4年の時を経て、(9月6日の南アフリカ戦を含め)すべてのティア1の国と戦うことができた。スーパーラグビーは4シーズン戦うことができた。その甲斐もあり、選手たちは心身ともにワールドカップで戦うための力がついたと思います」と胸を張った。
代表スコッドで、一番の高身長はLOトンプソンで196cm、一番小さいのはSH田中とSH流大の166cm。また、体重が重い選手はPR(プロップ)具智元で122kg、一番軽い選手はSH流で71kgとなった。
31名の所属チームを見てみるとパナソニックワイルドナイツが最多の6人、サントリーサンゴリアスが5人、神戸製鋼コベルコスティーラーズが4人、トヨタ自動車ヴェルブリッツが3人のトップリーグの上位チームが並んだ。
まだ、出身大学別に見ると一昨年シーズンまで9連覇を果たした帝京大学出身が7人、東海大学が3人、拓殖大学が2人と続く。出身地別に見ると関西が8人、九州が4人となった。
外国出身者は過去最多の15人となったが、8人は日本国籍を取得しており、8人が日本の大学を卒業している。
特にPR具智元、ヴァル アサエリ愛、LOリーチ マイケル、WTBアタアタ・モエアキオラは日本の高校も卒業しており、日本のラグビーシステムの中で育った選手と言えよう。
一方、トップリーグやその下部リーグで日本に来た選手は4人しかいない。ただ、日本国籍取得を考えているLOヴィンピー・ファンデルヴァルトは来日して7年目。すでに日本国籍を取得しているWTBレメキ ロマノ ラヴァは11年目とすっかり日本に根を下ろしている選手だ。
こうしてワールドカップでは過去最強とも言える31名が発表された。ジョセフHCは「非常に日本代表は結束力の高いチーム、ワンチームになったと言えると思います」。
「我々はトップ8というこれまで掲げたことのない目標を掲げて、難しいチャレンジにはなるが150%の力を注いでそこに邁進したい」と意気込む。
ラグビー日本代表は9月6日の南アフリカ代表戦を経て、9月20日のロシア代表戦とのワールドカップ開幕戦に向けて最後の総仕上げを行う。
◆ワールドカップ プールAスケジュール
9月20日(金)19:45 vs. ロシア(東京スタジアム)
9月28日(土)16:15 vs. アイルランド(小笠山総合運動公園エコパスタジアム)
10月5日(土)19:30 vs. サモア(豊田スタジアム)
10月13日(日)19:45 vs. スコットランド(横浜国際総合競技場)
日本代表ワールドカップメンバー
◎:キャプテン ☆:ワールドカップ出場回数
( )内は所属チーム キャップ数
◆FW:18名
PR 稲垣啓太(パナソニックワイルドナイツ、28)☆
PR 木津悠輔(トヨタ自動車ヴェルブリッツ、3)
PR 具 智元(Honda HEAT、7)
PR 中島イシレリ(神戸製鋼コベルコスティーラーズ、2)
PR ヴァル アサエリ愛(パナソニックワイルドナイツ、8)
HO 北出卓也(サントリーサンゴリアス、-)
HO 坂手淳史(パナソニックワイルドナイツ、16)
HO 堀江翔太(パナソニックワイルドナイツ、61)☆☆
LO トンプソン ルーク(近鉄ライナーズ、66)☆☆☆
LO ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモレッドハリケーンズ、12)
LO ヘル ウヴェ(ヤマハ発動機ジュビロ、13)
LO ジェームス・ムーア(宗像サニックスブルース、2)
FL ツイ ヘンドリック(サントリーサンゴリアス、44)☆
FL 徳永祥尭(東芝ブレイブルーパス、11)
FL リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス、62)◎☆☆
FL ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ、2)
FL/NO8 姫野和樹(トヨタ自動車ヴェルブリッツ、12)
NO8 アマナキ・レレイ・マフィ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス、24)☆
◆BK:13名
SH 茂野海人(トヨタ自動車ヴェルブリッツ、9)
SH 田中史朗(キヤノンイーグルス、70)☆☆
SH 流 大(サントリーサンゴリアス、18)
SO 田村 優(キヤノンイーグルス、57)☆
SO/CTB 松田力也(パナソニックワイルドナイツ、19)
CTB ウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラレッドスパークス、9)
CTB 中村亮土(サントリーサンゴリアス、18)
CTB ラファエレ ティモシー(神戸製鋼コベルコスティーラーズ、17)
WTB 福岡堅樹(パナソニックワイルドナイツ、33)☆
WTB アタアタ・モエアキオラ(神戸製鋼コベルコスティーラーズ、3)
WTB レメキ ロマノ ラヴァ(Honda HEAT、11)
FB/WTB 松島幸太朗(サントリーサンゴリアス、33)☆
FB 山中亮平(神戸製鋼コベルコスティーラーズ、13)
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
リポビタンDツアー2024 ラグビー日本代表テストマッチ 日本 vs. ウルグアイ(11/16)
11月16日 午後10:15〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 帝京大学 vs. 明治大学
11月17日 午後1:50〜
-
ラグビー 関西大学リーグ2024 天理大学 vs. 近畿大学 / 関西学院大学 vs. 京都産業大学
11月17日 午前11:35〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 早稲田大学 vs. 筑波大学
11月10日 午後1:50〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 帝京大学 vs. 早稲田大学
11月3日 午後1:50〜
-
【限定】第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 奈良県予選 決勝
11月17日 午後1:55〜
-
【限定】第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 神奈川県予選 決勝
11月17日 午後12:55〜
-
【先行】第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 大阪府予選 決勝
11月17日 午前10:55〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!