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ラグビー ニュース 2019年8月19日

開幕戦で日本と戦うロシア、テストマッチでイタリアに大敗。ラグビーワールドカップ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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9月20日(金)に開幕するラグビーワールドカップ日本大会まで、あと1ヶ月。

世界各地では、出場国が本大会に備え、テストマッチを行なっている。8月17日(土)は、日本代表と開幕戦を戦うロシア代表が、アウェイでイタリア代表と戦った。

ホームのイタリア代表は、ワールドカップではニュージーランド、南アフリカと同じプールBに入り、悲願の初のベスト8入りに向けて、急ピッチに強化を進めている最中。

ただ、11日にはアイルランド代表に善戦したが、10-29で敗北し、テストマッチ8連敗を喫してしまった。

ロシア戦では、5大会目の出場となる主将のNO8(ナンバーエイト)セルジョ・パリッセを筆頭に、SO(スタンドオフ)トンマーゾ・アラン、昨年の日本代表戦でも活躍したWTB(ウィング)マッテオ・ミノッツィ、CTB(センター)ミケーレ・カンパニャーロら、ほぼベストメンバーを揃えた。

一方のロシア代表は、3月17日に行われたヨーロッパ・チャンピオンズカップのジョージア代表戦以来のテストマッチで、このイタリア代表戦が、ワールドカップ前の準備の試合としては初戦となった。

初出場した2011年に続いて、2大会目の出場となるキャプテンのFB(フルバック)ヴァシリー・アルテミエフ、LO(ロック)アンドレイ・ガルブゾフ、CTBウラジミール・オストロウシコら7人が、昨年11月の日本代表戦の先発メンバー。

また、日本代表戦で途中出場ながら活躍したSOラミーリ・ガイシンが先発し、SH(スクラムハーフ)ディミトリ・ペロフとハーフ団を組んだ。ロシア代表も本番を想定したラインアップとなった。

イタリア代表はこの試合後、ワールドカップに出場する31名が発表される予定であり、最後のセレクションマッチになる。

NO8パリッセ主将は「ロシアはタフなチームだ。この試合では自分たちがどんな状態か確認する重要な機会になる」と気合も十分だった。

なお、イタリア代表とロシア代表は過去に2011年のワールドカップで対戦し、53-17でイタリア代表が勝利している。

試合はイタリア中部のサン・ベネデット・デル・トロントにあるスタディオ・ディ・リヴィエラ・デッレ・パルメでキックオフされた。

イタリア代表が序盤に規律が乱れ、前半3分、SOガイシンのPGでロシア代表が0-3と先制する。

しかし、ここからホームの声援を背にイタリア代表が攻撃に転じる。8分、モールを形成しFL(フランカー)ジェイク・ポレドリがラインブレイク、パスを受けたCTBルカ・モリージがゴール下までボールを運んでトライ。

SOアランのゴールも決まり、8-3と逆転に成功。さらに16分、マイボールラインアウトをキープしたイタリア代表は左に展開し、SHティト・テバルディから最後はキャプテンのNO8パリッセが走り込んでトライ。ゴールも決まり16-3とする。

だが、ロシアも直後の18分、自陣でのマイボールスクラムから出たボールをキープ、CTBオストロウシコが敵陣5メートルまで突破。

ラックからSHペロフ、SOガイシンの左へのキックパスをPR(プロップ)キリル・ゴロスニツスキーがキャッチしてトライ。ゴールは外れたが5点を返し、16-8と追い上げる。

しかし、ここからはアッズーリの一方的な展開となる。25分、モールで押し込み、SHテバルディ、SOアラン、ニュージーランド出身のFBジェイデン・ヘイワード、WTBマッティア・ベリーニと右に大きく展開し、ベリーニがトライ。

さらに28分、再びラックからボールを繋いで、WTBベリーニが連続トライ。2トライ1ゴールで12点を追加し28-8とした。

イタリア代表は前半終了間際の37分にWTBミノッツィがキックしたボールを自ら拾ってトライ、40分にはFBヘイワードのトライと、前半だけで7トライを挙げて38-8とロシア代表を大きく突き放して勝負を決めてしまった。

後半、選手を大幅に入れ替えたが、イタリア代表の勢いは止まらない。1分、FBヘイワードの突破からサポートに入っていたSOアランに渡ってトライ。

ゴールも決まり45-8。7分には近場でFWがボールをつないで、後半から入ったPRシモーネ・フェラーリがトライ。

16分にやはり途中出場のSOエドアルド・パドヴァーニ、20分にWTBミノッツィ、26分に再びSOパドヴァーニ、そして33分にWTBミノッツィがハットトリックとなるトライを挙げ78-8と大量にリードした。

ロシア代表も38分、相手の反則から、持ち味であるFWで敵陣ゴール前まで攻め込み、LOボグダン・フェドツコのトライ。

ベテランSOユーリ・クシュナレフのゴールで7点を返して一矢を報いたものの、試合終了間際にSHカルロ・カンナが駄目押しのトライとゴールを挙げて、結局、イタリア代表が85-15で大勝した。

試合後、イタリア代表のコナー・オシェイHC(ヘッドコーチ)は、「望んだ通りの強度を示すことができた」と満足げに語った。

イタリア代表は8月30日にフランス代表、9月6日にイングランド代表とそれぞれ敵地で対戦し、9月22日に大阪・花園ラグビー場で、ナミビア代表とのワールドカップ初戦を迎える。

一方、ロシア代表は8月27日に予定されたジョージア代表とのテストマッチがキャンセルになったため、同日にモスクワでイングランド・チャネル諸島のジャージー・レッズと対戦。

その後日本に向かい、9月20日のワールドカップ開幕戦でホスト国である日本代表にチャレンジする。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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