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ラグビー コラム 2019年8月13日

南アフリカがW杯イヤーの南半球王者!ザ・ラグビーチャンピオンシップ2019

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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アルゼンチン vs. 南アフリカ

▼アルゼンチン×南アフリカ
▼ザ・ラグビーチャンピオンシップ2019最終戦(第3節)/現地時間8月10日(土)/サルタ(アルゼンチン)
▼日本代表が9月6日に対戦する南アフリカが大会初優勝!上昇ムードでW杯へ。

南アフリカ代表“スプリングボクス”が、9月20日(金)開幕のワールドカップ(W杯)日本大会へ弾みをつけた。

現地時間8月10日、南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」(TRC)の最終戦(第3節)が行われ、1勝1敗(勝点7)の南アフリカが、0勝2敗(勝点2)のアルゼンチン代表“ロス・プーマス”と激突した。

試合前にニュージーランドがオーストラリアに26-47で負けたため、南アフリカは勝てばTRC初優勝が決まる状況。初載冠の気運が高まるなか、スプリングボクスは5トライを奪い、南米の雄を粉砕した。

先制はアルゼンチンだった。

前半2分、SOニコラス・サンチェスが防御網を突破。さらに右大外へクロスキックを落とし、WTBサンティアゴ・コルデーロが鮮やかにグラウンディング。

SOサンチェスは右スミのコンバージョンもしっかりと決め、7点を先制した。

一方、敵陣で反則があれば確実にPG(ペナルティゴール)を狙う南アフリカは、前半9分に絶好調のSOハンドレ・ポラードがショット成功。その後、前半だけで3本のPG(ペナルティゴール)を成功させた。

さらに前半13分、南アフリカはラインアウトモールで押し込みHOボンギ・ンボナンビが逆転トライ(ゴール失敗)。7-8

そして、この日圧倒的だったのが南アフリカのスクラム。

ザ・ラグビーチャンピオンシップ2019 アルゼンチン vs. 南アフリカ ハイライト

ファースト・スクラムこそ反則を取られたものの、2本目以降は優勢。アルゼンチンはアングルの反則を犯してPG加点を許すなど、スクラムが失点の原因にもなった。

南アフリカは4点リード(17-13)で迎えた前半終了間際、フォワードの近場攻撃から、身長189センチのSOポラードがギャップを突いてトライ。24-13で後半へ向かった。

後半2分にも3点を追加した南アフリカは、同8分にSHファフ・デクラークがシンビン(10分間の一時退出)となったが、14人となった同13分。

LOフランコ・モスタートの突破から、ハーフの代役となったWTBチェスリン・コルビのパスを受け、SOポラードが接点に突っ込み自身2トライ目。32-13

さらに後半24分に1トライを加えると、同27分にもハードワーカーのFLピーター=ステフ・デュトイが抜けだし、右外でパスを受けたWTBコルビがフィニッシュした。

最終スコアは46-13。

アルゼンチンはラインアウトモールを再三押し戻されるなどしてスコアができず、なんと後半無得点。この日のスプリングボクスは堅守も光った。

南アフリカは文句なしの快勝で、TRC初制覇。前身大会のトライネーションズを含めると2009年以来10年ぶりの載冠となった。

上昇ムードの南アフリカは、9月6日(金)、埼玉・熊谷ラグビー場で、こちらもパシフィック・ネーションズカップで優勝して“環太平洋王者”となり、自信を深めている日本代表と対戦する。

環太平洋王者vs.南半球王者のビッグマッチまで、まもなくだ。

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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